キャリアがない、実績がない…。20代必見!

人事担当者が「採用したい×採用したくない」と感じた瞬間

「スキルはなかったけど、やる気があったから採用した」など、未経験者の採用理由に「スキル以外の力」を挙げる人事は多い。では、どのような時にスキルがなくとも採用したいと思うのか。100人の採用担当者アンケートをもとに考えてみたい。

2009年4月29日

草食男子要注意?!

不景気の時代に採用されるのは、「コミュニケーション力・やる気・人間力」を持った人材だ

起爆剤となるような人物が欲しい

Q.人事担当者、100人に聞きました。スキル以上に応募者に求めるものとは?(複数回答)コミュニケーション力:78% やる気:75% 人間力:69% 行動力:66% 協調性:64% 根性:50% その他(リーダーシップ力、交渉力、語学力など):3%

 100年に一度の不景気と言われる今、経験の浅い若手人材を中途採用する企業はあるのか。そんな不安を抱えている人も多いだろう。
 しかし、右の表を見てほしい。100人の採用担当者にアンケートを採ったところ、約7割以上の人が「コミュニケーション力・やる気・人間力」を持った人材を、スキル以上に欲しがっているのだ。キャリアアドバイザーの藤井佐和子さんはこの結果を次のように分析する。
「今はほとんどの企業が体力がない状態です。新卒者のように『御社で育ててほしい』という人材はいりません。ならばスキルのある即戦力を求めているかというと、一概にそうともいえないんですね。スキルだけで即戦力を採用しても、やってもらう仕事がないからです。スキル以上に、自分で仕事を取ってこられる力がある人、危機的状況でもへこたれず、みんなを引っ張っていけるような人材を企業は求めています」
 業績不振、給与カットなど、暗いニュースが社内を飛び交う中、沈滞ムードを一変してくれるようなやる気に満ちた人物や、社員をまとめ、いい方向へけん引してくれる人間力のある人物の存在はありがたいもの。また、コミュニケーション能力に関しては次の要因もあるのだという。
「採用件数が激減する中、仕事を取ってくる営業職の募集はさほど減っていません。コミュニケーション能力は営業職に通じる力ですから、企業から求められるのでしょう。同時に社内に対してもコミュニケーション能力は必要です。派遣切りやリストラで社員数が減ったために、一人あたりの仕事量が急増し、研修を行う余裕がない。自ら動いて学んでくれる人、社内への折衝ができる人が求められています」(藤井さん)
 俗に「草食系」と言われる大人しい応募者が多い中、会社の起爆剤となるような熱い人材は、大変貴重な存在とも言えるのだ。積極的にアピールしていこう。

PROFILE
キャリアアドバイザー 藤井佐和子さん

大学卒業後、カメラメーカーに入社、3年半従事した後、株式会社インテリジェンスに転職。現在は、フリーのコンサルタントとして研修・講演等で幅広く活動。今までにカウンセリングした人数は延べ1万人。

→ 応募書類でやる気・人間力をアピールしよう! →面接でやる気・人間力・コミュニケーション力をアピールしよう!
STEP1

応募書類でやる気・人間力をアピールしよう!

まずは応募書類。ほとんどの人事担当者が「やる気のない応募書類が多くて困る」と口にする。しかしこの時代に応募者側にやる気がないはずはない。くい違いはどうして起こるのか。実例から見てみよう。

やる気が感じられる例VS感じられない例
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「空欄が多い」(サービス業)

[採用担当者の意見]

  • 「2カ所以上空欄だと、やる気がないのかなと思ってしまう」(損保)
  • 「資格欄が空欄の人がいますが、普通自動車運転免許とか普通自動二輪とか、何かあれば記入したほうがいい。これまで何をしてきた人なのだろうかと思ってしまう」(サービス)
  • 「待遇欄に何も書かれていないと、やる気がないように感じてしまう。『特になし』も同じ」(製造)
解説

記入欄は極力、すべて埋めること

やる気がない応募書類として最も意見が多かったのが、「空欄が多い」こと。「応募書類は内容だけではなく見た目が重要です。採用担当者は応募書類からどんな人なのかを読み取ろうとしています。空欄が多いと人物像が浮かび上がってきませんよね」(藤井さん)。特に、待遇、資格欄が空白の人が多いようだが、「待遇の欄は、何も書いていないと意欲が問われますから、何かしら書いたほうがいいでしょう。希望年収があれば書いても問題ないと思います。ただ、応募先が考えている年収と提示額がかけ離れていると、書類通過しないことも考えられますので、それを回避したいなら『御社の規定に準じます』『前職の給与を考慮していただけるとありがたいです』とだけ書いておきましょう。詳細は面接で詰めていけばいいと思います。残業、転勤ができない場合も同様で、書類には記載せず面接で話しましょう」(藤井さん)。

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「どこかで見たような志望動機」(IT)

[採用担当者の意見]

  • 「他社でも通用するような志望動機には興味がない」(製造)
  • 「自分の言葉で書かれていない志望動機はNG」(サービス)
  • 「なぜ当社に入りたいのか、が伝わってこない志望動機ではピンとこない」(サービス)
解説

見本をコピペした志望動機では、まず採用されない

見本をそのまま写しているような志望動機では、まず採用されない。「自分はどんな人間で、なぜこの会社でなければならないのか」が志望動機に書かれていないと書類通過は難しい。「まずは応募先のホームページや求人情報をよく読んで、興味を持ったことを本心で書くように心がけましょう。企業理念や社長からのメッセージ、先輩社員のインタビューを読んで、気になったワードを書き出してみると、応募先が求める人材像が浮き彫りになるばかりか、自分自身の志向も明確になってきます」(藤井さん) 。

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「写真がプリクラ、曲がっている」(建設)

[採用担当者の意見]

  • 「写真の表情が暗かったり、髪がボサボサだと面接に呼びたくない」(不動産)
  • 「Tシャツなどラフ過ぎる格好の写真はNG」(サービス)
  • 「スーツ姿で写っていないとNG」(金融)
  • 「旅行のスナップ写真を切り抜くのはかなり印象が悪い。写真をギザギザに切っていたり、曲がって貼られているといい加減な人物なのではないかと思う」(建設)
解説

写真は人柄を判断される重要ポイント

写真なんてあるものを貼ればいい、なんて思っていないだろうか? 採用担当者は写真で人柄を判断する場合が多いのだ。プリクラは論外だが、旅行の写真などスナップ写真でも「やる気がない」「社会性がない」と思われても仕方がない。逆に「スキルが足りなかったが、写真の顔がイキイキとしていたので会ってみよう、と思うこともある」(広告)というケースも多い。写真にはこだわろう。

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「誤字脱字が多い」(製造)

[採用担当者の意見]

  • 「社名を間違える人が意外と多い。会う気がしません」(出版)
  • 「前株、後株が違っていることが。印象は良くないですね」(建設)
  • 「誤字脱字を修正液で直すのはNG。2カ所以上直してあったら会いません」(サービス)
  • 「年号の間違いなど、些細なことでも2カ所以上あるとやる気のなさを感じる」(コンサル)
解説

応募する前に第三者に見てもらおう

「普段、文章を書かないせいか、学生より社会人のほうが誤字脱字が多いように感じます。ケアレスミスで不採用になるのは非常にもったいないことですので、提出前に知人など第三者に見てもらったほうがいいでしょう」(藤井さん)。誤字脱字ではないが「何が言いたいのかよくわからない志望動機が多い」(IT)という意見もあるので、他人に読んでもらうのは非常に有効だ。知人に見せるのに抵抗がある場合は、キャリアアドバイザーや人材バンクなど専門家が添削指導をしていることもあるので、問い合わせてみよう。

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「長すぎる自己PR文」(サービス)

[人事担当者の意見]

  • 「自分を売り込み過ぎている自己PR文には、うんざり」(製造)
  • 「ネット応募で自己PRの欄に30行以上書かれているなど、やけに長い自己PR文は、自分のことしか考えていない人のような気がする」(サービス)
解説

ネット応募の目安は、10行以下

ネット応募で「自己PR」の欄があれば、もちろん記入しよう。その際の目安は10行。あまり長すぎると嫌われる。応募書類を郵送する場合、履歴書、職務経歴書のほかに「自己PR文」をつけるか迷うところだが、「自己PR文がついていてもマイナスにはならないが、採否に全く関係ありません」(コンサル)という採用担当者は実は多い。しかしながら、規模の小さい会社やベンチャー企業などでは、効果を発揮することがあるのも事実。そのような会社には自己PR文だけでなく、面接後に「手書きのお礼状」を送るのも効果的だ。「面接で覇気がなくて落とすつもりだったが、翌日手書きの礼状が来て心に響いたので採用した」(出版)といった話もある。

○

「将来の夢、目標が明確」(不動産)

[採用担当者の意見]

  • 「志望動機に自分の夢や目標が具体的に記され、当社でやりたいことと一致していると、説得力がある」(不動産)
  • 「将来独立したいなど、具体的な夢がある人は頑張ってくれるだろうと安心できる」(外食)
解説

キャリアパスを考えて、応募先を選ぼう

自分のためになると思えば、待遇や人間関係が少々悪くとも頑張れる。採用担当者もそう考えるのだ。夢や目標をしっかりと持っている人は評価される傾向にある。積極的にアピールしよう。特に今の時代は若手が条件のいい企業に転職することは難しくなっているので、「自分の将来のためになる仕事」という観点で企業選びをしてみるといい。長期的な目標を考えるのが難しい場合は、「5年後、10年後、自分がどうなっていたいか」という視点でも可。キャリアパスを考えた上で、応募先選びをしよう。

人間力が 感じられる例 VS 感じられない例
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「志望動機が自分のやりたいことばかり」(サービス)

[採用担当者の意見]

  • 「企画職に興味があります、など、志望動機に『自分のやりたいこと』しか書かれていないと、ひとりよがりな印象を受ける」(サービス)
解説

志望動機には、『自分がどう役立つのか』を盛り込もう

採用担当者は「応募者が入社後、活躍できるかどうか」を考えながら書類を読んでいる。未経験の職種に応募する場合は特に、「自分が持っている何かしらの能力が応募する職種に役立つ」ことを志望動機に書いてアピールしないと、単なる興味本位の応募と見られてしまう。また、条件だけに目がいっている志望動機も嫌われる。「大手企業だから、安定しているから、福利厚生が充実しているのでと応募先の条件面のみを志望動機に書く人がいますが、『自分が入りたいと思ったきっかけ』だけを書くのでは不十分です。『入社後、自分がどう役に立つのか』。この要素を盛り込みましょう」(藤井さん)。志望動機は、採用する側の気持ちになって書くべし。

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「転職回数が多い職務経歴」(コンサル)

[人事担当者の意見]

  • 「転職回数が多い人は、何かあるとすぐ辞めてしまいそう」(サービス)
  • 「20代で3回転職していると、かなり気になる」(コンサル)
  • 「転職回数が多い人は、根性がないように思う」(商社)
解説

転職回数が多い人は、書き方に工夫を

日本の企業は転職回数を気にすることが多い。「転職回数が多い」とやる気も人間力もないように思われがち。20代で転職4回以上など、転職回数が多い人は職務経歴書の書き方に工夫を。方法としては「職歴をさらりと個条書きで書いた上で、職種別または能力別にこれまでのキャリアをまとめる」「アルバイトや業務委託は省く」「派遣の場合、派遣会社名は書かず、『派遣社員で勤務』と明記したうえで派遣先の名称だけを入れる」など。書き方次第で回数は少なく見えるもの。凝ったレイアウトにしてしまったために、かえって転職回数が目立ってしまうケースもある。心配な人は、キャリアアドバイザーなど専門家に書き方を教わるのも手だ。

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「会社が悪い、上司が悪い志望動機」(コンサル)

[人事担当者の意見]

  • 「倒産したので、リストラされたため、と投げやりに書いてあると、気の毒だとは思うけど関わり合いになりたくない」(製造)
  • 「上司が悪かったとか、ひどい会社だったとか、不幸を他人のせいにしている志望動機は読んでいてうんざりする」(コンサル)
  • 「後ろ向きな志望動機、退職理由を書いてくる人には会いたくない」(サービス)
解説

人事は、「逆境をはね返す」前向き人材を求めている

「今の時代、倒産やリストラで仕事を失うことは仕方のないことですし、書くこと自体は問題ないと思います。ネガティブな印象を与えるのを避けたい場合は、『経営状態が悪化』『部門縮小により会社都合で退職』というように書き方を工夫してみてはどうでしょうか」(藤井さん)。志望動機が「不景気により倒産。転職を余儀なくされたため」だけだと、「不幸はすべて他人のせい」といった後ろ向きな印象を与えてしまう。会社都合で退職したことを書くのは構わないが、「このことをいい機会だととらえ、違う仕事に挑戦していきたい」といった前向きな姿勢も書き添えておくと、「逆境をはね返す」ポジティブ人材に見える。そうすることで人間力のアピールにもなるのだ。

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「趣味、特技など仕事に関係ない部分が空欄」(コンサル)

[採用担当者の意見]

  • 「特技なし、と書いてある人とは仕事したくない」(製造)
  • 「民族舞踊など個性的な特技があると、前向きな生き方をしているなと好感が持てる」(広告)
  • 「特技の欄に団体スポーツの経験が書かれていると、人間力があるなと思う」(外食)
  • 「部活が団体スポーツだと協調性がある人だと思う。個人スポーツでも国体出場などと書いてあると人間力、根性、行動力すべてを感じる。ぜひ書いてください」(広告)
解説

「特技なし」と書くのは印象が悪い

中途採用の場合、新卒と違って「趣味・特技」の欄に書いてあることを採否の判断材料にすることは基本的にはない。しかし、「仕事に関係ないからといって、趣味、特技の欄が空欄だと印象がよくない」(コンサル)という意見も多い。きちんと埋めよう。採用担当者は「人間性を知りたい」と思って「趣味・特技」の欄を見るのだ。1つでもいいのでアピールにつながるような事柄を書いておきたい。ちなみにオススメはスポーツ。なかでも、野球、サッカー、ソフトボールなど団体スポーツは採用担当者の印象が非常にいい。学生時代のスポーツ経験でも構わないので、やっていればぜひ書いておこう。

○

「飛び込み営業の経験がある」(広告)

[採用担当者の意見]

  • 「飛び込み営業で全国1位という人がいたので、業界未経験だけど採用した」(映画宣伝)
  • 「新規開拓営業で好成績を挙げていた人には、ぜひ会ってみたい」(コンサル)
  • 「今は待っていて仕事がくる時代じゃない。編集者も自分で仕事を取ってくるような人じゃないとダメ」(出版)
解説

不景気で市場価値が上がった「営業経験」

不況の中、「営業職」に対する評価が著しく上がっている。逆にいえば、営業で好成績を残した経験のある人は、憧れの業界、職種に転職するチャンスともいえる。アルバイトであっても営業の経験がある人は、アピール材料にしてみてはどうだろうか。営業経験をアピールする場合、「一日○件、個人宅を訪問」「一カ月で○件の受注を達成。全国○位」など、具体的な数字で示すこと。受注した数が少なくとも、「飛び込み訪問件数が多い」だけでも人間力のアピール材料になる。

○

「夢に対して自己投資をしている」(商社)

[採用担当者の意見]

  • 「ステップアップにつながる資格を自主的に取得していると、意欲を感じます」(IT)
  • 「学校に通っている、通信教育を受けていると書いてあると、会ってみたくなる」(製造)
解説

資格取得中でも、アピールになる

自腹で学校に通ってステップアップになる資格を取得していた、という話は人事の評価が高い。ポジティブな生き方をしている人だと思わせるからだ。応募の時点でその資格が取得できていなくとも、「現在取得に向け勉強中」と書いておこう。それだけで前向きな印象を与える。基本的には「仕事と関係ない資格は書いても意味がない」とされるが、業界や仕事内容によっては、「仕事と関係ない趣味の資格でも、ぜひ書いてほしい。変わった資格を持っている人にはぜひ会いたい」(出版)、「人間性が伝わってくるので、1つくらいは仕事と関係ない資格が書いてあってもいいのでは」(広告)、「サッカーの審判の資格などスポーツ関係の資格は好印象」(不動産)というケースもある。ただし、「仕事に関係ない資格がたくさん書かれているとうんざりする」(製造)という意見もあるので、仕事とは関係ない資格は、書いたとしても1つか2つにとどめておくのが無難。

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