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自分に合う社風の会社をどうすれば見つけられるのか【転職相談室】

転職活動を始めるにあたり、自分に合う社風はどんなものなか、どう探せばいいのかを迷っているという相談者。

情報収集にはどんなやり方があるのか。社風を重視して転職する際の注意点も含め、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが回答します。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

求人情報を読んでいても、自分に合う社風の会社を見つけられません(Kさん/26歳/営業)

相談者
相談者

現在、転職活動を進めています。
新卒で入った現職は、大手企業のグループ会社で、安定して働ける点がいいなと選びました。長く取引のある既存顧客を担当し、確かに安定はしています。
ただ、4年経った今、成果や実績が給与に反映されない点や、年功序列の制度が根強く40代でようやく課長になる成長スピードの遅さに、「このままでいいのだろうか」と考えるようになりました。
年収や仕事内容も大切ですが、「20代のうちはもっと挑戦をしたい!」と考えている今の自分に合った社風の会社に入りたいと思っています。
ただ、それが具体的にどんな会社なのか、どうやって探せば良いのかわからず途方にくれています。求人情報をどんなに読み込んでも、それだけではその会社が自分に合っているのかどうか分かりません。自分に合う社風の会社はどうやって探せばいいのでしょうか。

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自分に合う社風の会社を見つける方法

▶アドバイザー
「自分に合う社風」を見つけるのは難しいものです。入社前に調べつくしたと思っていても、働き始めて気づくことも多い。「入ってみないと分からない」という前提で、見つけ方を考えていきましょう。

どんな社風を求めているかを整理しよう

▶アドバイザー
そもそも、自分に合うかどうかを判断するには、Kさん自身がどんな社風を求めているのか整理する必要があります。そのためにも、まずは転職をしようと思ったきっかけを教えてもらえますか?

▶相談者
社会人になる前は、長く働き続けられるような安定した会社に入ろうと、現職を選びました。でも、働き始めたら、「営業だから成績に応じたインセンティブがほしい」と思うようになり、年次で一律に評価されることに不満を感じるようになったんです。

▶アドバイザー
求める社風、働き方が変化してきたということでしょうか。

▶相談者
そうですね。年功序列で、10年後、20年後のポジションが見えるところも、なんだかつまらないな、と。大学時代の友人は、3年目にはすでにマネージャーになっていたり、大きなプロジェクトを動かしていたり、任される範囲と成長スピードに差を感じています。

▶アドバイザー
なるほど。では、もっと裁量権を与えてくれる会社の方があっているかもしれませんね。

▶相談者
そうかもしれません。「20代のうちはもっと挑戦をしたい!」と考えている今の自分に合った社風の会社に入りたいです。

社風を知るための情報収集の仕方

▶相談者
ただ、そもそも何を見れば社風を知れるのかが分からなくて…。企業の求人情報をなんとなく眺めるだけで終わってしまいます。

▶アドバイザー
社風を知るには、さまざまな情報に触れる必要があります。

  • 会社が発信する公式ブログ
  • ビジネスサイト、雑誌、新聞などに掲載された経営者インタビュー、社員インタビュー
  • 口コミサイト
  • 転職サイト

などを見ていくと、その企業が発する言葉やフレーズに傾向が見えてくると思いますよ。若いうちからチャレンジできる社風であれば、そうした仕事のエピソード、プロジェクト事例が紹介されているかもしれません。

▶相談者
なるほど。確かにそういった具体的なエピソードを知れると、社風を想像しやすそうですね。

▶アドバイザー
他には、制度面からも社風が見えてくることがあります。

例えば、本人の異動希望を尊重する「社内公募制度」、成果や実績に応じた「インセンティブ制度」のほか、社内で新規事業のアイデアを募集する制度や、他部署の仕事に挑戦する社内副業・兼業制度などは、社員のキャリアを応援し、チャレンジを促進する社風を表しているといえます。

▶相談者
そうか。制度を作った会社の意図も考えながら見ていくといいんですね。

▶アドバイザー
注意したいのは、企業から発信された情報は「企業が伝えたい情報」だということ。書いてあることをすべて鵜吞みにせず、リアルな情報を取りに行くことも大切です。

転職フェアで社員の方に話を聞いたり、選考前の個社説明会や面談に行ったり、オフィス訪問(職場見学)をさせてもらうのもいいでしょう。

実際に選考を受けながら、インターネット上で書かれていた働き方、仕事内容、カルチャーについて、具体的なエピソードを聞くのも一つの方法です。

▶相談者
やっぱり、働く社員に聞くのが一番、現実に即した情報が得られますよね。

▶アドバイザー
社風と一言で言っても、配属される部署や上司によって、職場の雰囲気が異なることも多いです。経営者や人事は「フラットな人間関係で、年次にかかわらず挑戦できる社風だ」と言っていても、現場で働くメンバーはそう感じていないことケースもあります。

入社後のギャップを少なくするためにも、配属予定の部署の社員と話す機会を持ち、確認することをお勧めします。

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転職で社風を重視する場合の注意点

▶相談者
社風を重視して転職をする際、注意すべき点はあるのでしょうか。

▶アドバイザー
社風を表す言葉は、さまざまな意味に受け取れる多義的なものが多いです。企業が意味する内容と、受け取り手が希望する内容と乖離があると、入社後に「思っていた環境と違う」ということになってしまう可能性があります。

例えば「フラットで風通しがいい」「チャレンジング」な社風を望む場合には、それが具体的にどういう環境なのか、細かく言語化できるよう整理しましょう。

▶相談者
確かに、チャレンジングといっても、超実力主義・個人主義なのか、育成がしっかりしていてチーム力も大事にされているのか、さまざまな環境がありそうです。組織が急成長していてカオスだからチャレンジングにならざるを得ない、という企業もありますよね。

▶アドバイザー
そうです。最終的には、「入ってみないと分からない」のですが、入社前に具体的にイメージできる情報に触れていたほうが、ギャップは少ないと思います。

また、当たり前のことですが、Kさんのために会社の社風があるのではありません。どんな組織も、入る側からある程度合わせていく必要があるでしょう。「100%ぴったり」を求めすぎると、転職活動で迷子になり、動けなくなってします。

「ここは妥協してもいい」というポイントを明確にして、仕事内容や年収などほかの要素との兼ね合いで決めていくのがいいでしょう。

▶相談者
そうですか。完璧にマッチしていなくても、入ってみたら合っていた、ということもあるかもしれませんね。

▶アドバイザー
そうです。転職活動では複数の企業を受けながら、比較検討して決めていくことをおすすめします。社風以外にもっと大事にしたい観点が見えてくる可能性もありますし、「自分で選んだ」という納得感が大切です。

▶相談者
わかりました! 情報収集を始めつつ、自分が求める社風についても改めて考えていきたいと思います。今日はありがとうございました。

記事作成日:2023年10月17日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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