【体験談】IT未経験からECコンサルタントに転職。大手IT企業の働き心地とは
佐藤さん(仮名) 英会話スクールマネジャー→ECコンサルタント |
未経験のIT領域への挑戦。ECコンサルタントになるまで
2015年6月、田園都市線の二子玉川に本社オフィスを移転した楽天。駅近の最先端のオフィスには外国人の姿も多く、活発な英会話があちこちで交わされている。ここで楽天市場のECコンサルタントとして出店企業へのコンサルティングを担当するのが佐藤さんだ。佐藤さんは、楽天に転職するまでメーカーの営業、英会話スクールのマネージャーなどを経験、ITにはほとんど縁がなかったという。
独立志向が強かった佐藤さんは、もともとは総合商社志望だった。だが、新卒時は夢叶わず大手精密機器メーカー営業に就職。約3年後、知り合いの英会話スクールの経営者に誘われて転職し、約6年間スクールのマネージャーやエリア責任者などを務めた。仕事自体は楽しかったが、スクールが他の企業に買収されたのを機に、よりダイナミックに働ける環境を目指して転職活動を開始。転職サイトに登録後、送られてきた楽天の社員募集のメールに反応した。
「実はコンサルティングファームとどちらにするか迷いましたが、世界進出に打って出ようとしていたこと、成長性、IT業界のリーディングカンパニーであること、上昇志向の人たちと刺激し合える環境の4つの点が決め手になりました。」
ガチガチのルールは存在しない。社員のアイディアに社長が直接答える文化
将来の独立を視野に、自分を磨くための環境として楽天を選んだ佐藤さん。実際の職場の様子はどうなのだろうか。
「同じように将来の独立を前提として入って来た人もいますし、社内でトップを目指そうとする人、あるいはeコマース業界そのものを変えていきたいという志を持つ人など、本当にさまざまな考えを持った人たちが集まっています。一緒に飲みに行って未来について一番熱く語れるのは、やっぱりここで出会った仲間たちですね。」
まだ歴史が浅いIT業界は参入障壁が低く、リーディングカンパニーといえども常に変化をキャッチアップし、変わり続けなければ生き残れない。その高い緊張感の中で学び、切磋琢磨し合うことが自身の成長にもつながるという。また手を挙げる者がいれば「じゃあお前がやってみろ」というのが楽天流。佐藤さんは担当する店舗同士の横のつながりを持ってもらおうと、情報共有のイベントの開催を提案したところ「その企画どんどん進めて。うまくいったら横展開してもらっていいかな」と後押しされた。
「新サービスのトライアルやその結果をネット上で共有する場があるのですが、私の同僚が発信したアイディアに三木谷社長自ら“It’s a good idea. Let’s do it.”というコメントを寄せてくれて、その後実際に全社的なプログラムとして採用されたこともあります。楽天には、そういうチャンスがごろごろ転がっています。」
楽天といえば社内公用語を英語にしたことで有名だが、英語で苦労はないのだろうか。
「そこは会社を上げて本気で取り組んでいますからね(笑)。 英語に不安があるスタッフ向けに英会話スクールと提携したプログラムを用意しています。やる気さえあればいくらでもチャンスも、機会も与えてもらえる環境だと思います。」
IT業界は、福利厚生制度が充実していることも魅力のひとつ
「今の生活は充実していますが、入社する前はIT業界に不安もありました。とにかく仕事の結果にものすごく厳しくて、プライベートが全然なくなってしまうんじゃないかと。でも実際に働いている人を紹介してもらったら、イメージと違っていたので安心しました」
佐藤さんがいる部署では、月に1~2度「ノー残業デー」を設け、推進している。部署全体で「この時間までには絶対に帰る」というのを決め、そこから逆算して仕事の段取りを組むことで生産性の向上にも努めている。また、社員はワークハード、プレイハードな人が多く、「金曜日は大きなボストンバッグを抱えて、仕事が終わると成田や羽田に直行して海外旅行に出かけるという人も見かけます。仕事と休みにメリハリをつけて楽しんでいますね。」ということだ。
IT企業にはユニークな福利厚生制度を持っていることが多いのが魅力のひとつだ。楽天の場合、本社が二子玉川に移ってからはオフィスがさらに快適になり、仕事で煮詰まった時には多摩川の川沿いで気分転換もできるとのこと。社内のカフェテリアは朝、昼、晩すべて無料で、移転後は充実度が増したという。「無料なのでつい“じゃあ、ちょっと食べながら何か話さない?”となって、ついつい食べ過ぎちゃって太り気味なのが玉にキズですが…(笑)」
技術の進化やグローバル化に伴い、IT業界は特に変化を求められ対応するスキルが必要とされている。激しい変化の中で得られた経験値は人材としての価値を高めるだけでなく、楽天のようにチャレンジできる環境が整っていたり、福利厚生制度を充実させていたりなど、企業制度としても魅力的な側面が多い。もしIT業界に興味があれば、佐藤さんのように未経験から転職が可能な求人も多いので、自分に合いそうな風土の企業をチェックしてみては。
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