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オフィス環境に懸念があり、内定承諾前に迷いが生じました【転職相談室】

無人のオフィス

内定をもらったあとにオフィス環境を目にして、違和感を抱いたという相談者。仕事内容や条件面に不満はなく、オフィス環境だけを理由に内定辞退を検討すべきか、迷っているようです。

そんなお悩みに、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが答えます。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

訪問時のオフィス環境が嫌で、内定承諾前に迷いが生じました(Mさん/32歳/企画職)

相談者
相談者

【相談内容】
半年ほど転職活動を進めた結果、年収や仕事内容などが希望通りのところから内定をいただきました。条件面は申し分なく、ほとんどこの会社で決めるつもりでした。
しかし、念のために社内の様子を見ようと訪問したオフィスで、直感的に「なんだかこの環境は嫌だな」と思ってしまいました。このまま内定承諾していいものか迷っています。どうしたらいいのでしょうか。

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オフィス見学で嫌だと感じたことは何かを整理してみよう

▶アドバイザー
入社前の段階で違和感に気が付いたのは、転職先について改めて考える良いチャンスです。オフィスを訪問してよかったですね。具体的に、どんなところに違和感を抱いたのでしょう。

▶相談者
直感的に、合わないかも…と思ったんですよね。最寄駅から近くてアクセスはいいんですが、古い雑居ビルで、オフィス入口近くに段ボールが積み上がっていて雑然としていたり、天井が低くて解放感がなかったり。社内がしんとしていて、社員の方が黙々と一人で作業されていて暗い印象でした。

▶アドバイザー
現職の環境とは大きく違う、と感じたのでしょうか。

▶相談者
そうです。これまでの働き方は、チーム内のコミュニケーションが多く、共有スペースを使ったミーティングも頻繁でした。オフィス環境を見て、この場所でこれまでのように成果が出せるのだろうかと不安になってしまって…。

▶アドバイザー
「嫌だな」と思ったMさんの感覚は大事にすべきだと思います。入社後、その環境で長い時間を過ごすのはMさんです。仕事内容や条件面がいいからと、自分を納得させて決めても、入ってから違和感を抱き続けるかもしれません。

▶相談者
そうですか…。じゃあやっぱり、内定辞退すべきでしょうか。

▶アドバイザー
すぐにでも転職先を決めないといけない理由がないのでしたら、結論を急ぐ前に、もう少し情報収集に時間をかけてみてはいかがでしょう。

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オフィス環境を通して見えてくるもの

▶アドバイザー
オフィス環境には、その企業が大事にしていることが反映されています。

例えば、役職や肩書に関係なくデスクが配置されていれば、フラットな人間関係、風通しの良さを重視しているかもしれない。一人作業スペースやソファータイプのリラックススペースがあれば、さまざまなタイプの社員が集中して成果が出せるように配慮しているかもしれません。

参考資料を収めた本棚があれば、社員の学びを促進する意図があるかもしれませんし、掲示物で社員の実績や成果事例が載っていれば、社内共有を大事にするカルチャーなのかもしれません。

働く人はどう感じているか、現場の声が大切

▶相談者
内定先のオフィス環境にも、何らかの意図があるのでしょうか。

▶アドバイザー
そうですね。人事にオフィス訪問のお礼を伝える際、「どうしてここにオフィスを構えたのか」を聞いてみるのもいいと思います。

「アクセスはいいけれど古いビル」とおっしゃっていたので、もしかしたら、顧客先をすぐ訪問できることを優先して、その立地を選んでいるのかもしれない。また、社員の給与など条件面を充実させたくて、賃料を抑えた物件なのかもしれません。

▶相談者
なるほど。オフィスで感じた社員の皆さんの雰囲気は、どう捉えるといいでしょうか。

▶アドバイザー
一緒に働くことになる上司や同僚の方とコミュニケーションを取りたいと伝え、実際に現場で働いている方に話を聞けるといいですね。

Mさんは「黙々と作業をして、チームワークが感じられない」という見た目の印象を抱いたとのことですが、もしかしたらミーティング前などで偶々それぞれが集中して作業をしている時間帯だったのかもしれません。

▶相談者
なるほど。

▶アドバイザー
あるいは、社員の方にとっては、「静かで、自分の業務に集中しやすい環境」「コミュケーションは社内チャットツールで頻繁にできているので、質問や相談もしやすい」という可能性もあるでしょう。リモートワークがどれくらいの頻度であるかも、大切な情報だと思います。

▶相談者
確かに、短い時間だけでは見えない点もありますね。もしかすると、古くて雑然としている…という第一印象に引っ張られすぎていかもしれません。

▶アドバイザー
可能性はありますね。キレイなビルに入った華やかでおしゃれなオフィスなどには好印象を抱きやすいですが、働く側からすると、「共有スペースは開放的だけど、実は仕事に集中しにくい」「ビルから出るまでにエレベーターが混んで時間がかかる」など、細かな点でさまざまな声が出てくるものです。

働いている人はどう感じているのか、という観点から、改めて考えてみるのも大事だと思います。

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オフィス環境をどこまで重視するのか、自分なりの優先順位を見直そう

▶アドバイザー
オフィス環境の何を重視するのかは、人によってさまざまです。アクセスが良ければいいという人もいれば、何よりもトイレが大事!という意見だってある。Mさんなりの、譲れないポイントは何か。優先順位を見直しましょう。

▶相談者
そうですね。オフィス訪問をしてはじめて、私にとって「開放的な広々とした空間で、社員がわいわい会話をしている」雰囲気が好きだったと気づきました。仕事内容と条件が合っていればいいと思っていたので、また振り出しに戻った気分です。

▶アドバイザー
企業選びでは、次の「4つの軸」を改めて整理してみるのもいいでしょう。

 「目的への共感」:企業理念に共感できたり、ビジョンにワクワクしたりする
 「活動内容の魅力」:扱う商品が好きである、仕事内容が魅力的である
 「構成員の魅力」:風通しの良い社風である、優秀な社員が多い
 「特権の魅力」:給与や福利厚生、勤務場所、評価、教育制度など

Mさんにとっては、条件面(特権の魅力)よりも、会社の雰囲気(構成員の魅力)の方が大切だったのかもしれないですね。

▶相談者
まずは、人事や社員の皆さんの声も聞いてみて会社の雰囲気を改めて捉え直してみたいです。仕事内容や条件面の良さを、本当に手放してもいいのか、もう一度考えてみます。ご相談に乗っていただき、ありがとうございました!

<参考記事>
「4つの軸」を使った整理方法についてはこちらの記事も参照ください

記事作成日:2023年6月27日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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