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職場がギスギスしているので辞めて転職したいです【転職相談室】

ミーティングの様子

職場の雰囲気がギスギスしていて辛い…という相談のSさん。会社を辞めて転職したいと考えています。

転職理由をどう伝えればいいのか、そしてギスギスしていない転職先をどう見極めればいいのかわからないというお悩みに、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が答えます。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

業績悪化で人間関係がギスギス…今の職場に嫌気が差しました(Sさん/28歳/庶務)

相談者
相談者

■相談内容
Web系企業の営業部で庶務をしています。事業が成長していたころは、忙しくもみんな和気あいあいと仕事をしていました。しかし3年くらい前から売り上げが鈍化し、行き当たりばったりのサービス変更を続けて顧客が離れ、現在に至ります。利益を上げるために無駄だと判断されたものはすべてカットされ、営業が何人も辞めて人手が足りず、顧客からクレームが来るという悪循環。それに伴い、職場がどんどんギスギスしてきたので私も辞めたいのですが、このような場合、転職活動で理由をどのように伝えたらいいのでしょうか。また、ギスギスした職場に行きたくないので、見極めるポイントはありますか?

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「ギスギスしているから辞めたい」は退職理由。「転職理由」にはならない

▶アドバイザー
勤務先の業績が悪化したのを機に、職場がギスギスするようになったのですね。

▶相談者
はい。行き当たりばったりの経営判断をした結果、さらに業績が悪化してしまって…。残業代カットはもちろん備品までも細かく管理され、今ではボールペン1本すら自由に購入することができません。

最前線でバリバリ活躍していた営業も、その場しのぎの営業方針についていけず、サービス残業の多さにも嫌気が差してどんどん辞めてしまい、残された人は先が見えない環境に疲れ、人間関係もギスギス…このまま居続けても得るものがないと感じています。

▶アドバイザー
状況をお伺いすると、Sさんが辞めたいと考えるお気持ちもわかります。辞めて転職するのも基本的には賛成。ただ、「ギスギスしているから辞めたい」では、辞める理由にはなりますが「転職する理由」にはなりません。Sさんは次の環境に、何を求めていますか?

▶相談者
うーん…今が辛いから辞めたいという思いが強くて、転職する理由までは整理できていません。

▶アドバイザー
では、Sさんが仕事で大事にしていること、新しい環境に求めるものを、整理してみましょう。不満は、職場や仕事に対する前向きな思いが叶えられないからこそ起こるもの。理由を紐解いてみれば、Sさんが大事にしているものが見えてくるはずです。

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不満や悩みから見えてきた、4つの「前向きな思い」

▶アドバイザー
Sさんのお悩みを拝見していると、大きく4つの「前向きな思い」が隠されてそうです。1つずつご説明しますので、今の自分の気持ちに近いものはあるか、考えてみてください。

1つ目は、「成長している企業でイキイキ働きたい」という思い。
今回のお悩みは、勤務先の業績悪化がそもそもの原因です。市場環境がいい、商品開発力がある、競合優位性のある商品やサービスを扱っているなど、今後も成長が見込まれる企業で働きたいという思いがあるのでは?忙しくもやりがいを持って働ける環境、企業の先行きが明るく、前向きな将来像を描けるような環境であれば、人間関係がギスギスすることもなく、イキイキ働けそうです。

2つ目は、「経営方針がしっかりしている企業で働きたい」という思い。
業績悪化はどの企業でも起こり得るもの。しかしSさんの勤務先は、その時の打ち手が適切ではなかったようですね。経営者が中長期的な視点に立って先行きを読み、将来のために今何をすべきなのか冷静に判断できる企業であれば、振り回されることなく腰を据えて働けるでしょう。

3つ目は、「チームワークや一体感がある企業で働きたい」という思い。
業績が好調だったころは、一体感を持ってイキイキ働けていたとのこと。仕事内容よりも一緒に働くメンバーを大事にしたい、チームワークのいい環境で、周りをリスペクトしながら働きたいという思いが強いのではないでしょうか。社風がよく互いに刺激し合えるような環境を目指せば、やりがいを持って楽しく働けそうです。

そして4つ目は、「労働環境が整っているところで働きたい」という思い。
サービス残業は当たり前、そして無駄と見なされたものはことごとくカットされ備品1つ自由に使えない…という状況はかなりのストレスでしょう。労務管理がしっかりしていて、働きやすい環境が整備されている企業で、腰を据えてじっくり働きたい…という思いも容易に想像できます。

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思いが洗い出されたら、それを軸に応募先を見極めよう

▶相談者
今の自分の思いを整理いただき、前向きな思いを洗い出してもらった気がします。どれも当てはまる気がするのですが…この中では「チームワークや一体感がある企業で働きたい」という思いが一番強いですね。業績好調の時はとても忙しかったのですが、職場に一体感があり皆が支え合う雰囲気だったので、忙しくてもそれ以上にやりがいを感じられていたんです。

そして、チームワークが崩れてギスギスしたきっかけは業績悪化ですが、その後の経営陣の立ち回り方に失望させられたので、「経営方針がしっかりしている企業で働きたい」という思いも強いことに気づきました。

▶アドバイザー
いいですね。前向きな思いが伝わります。転職活動の際は今のお話を整理し、転職理由として伝えるといいでしょう。

▶相談者
希望に沿った転職先を探す際のポイントはありますか?

▶アドバイザー
これも、洗い出した2軸に沿って探すといいでしょう。まず「チームワークや一体感がある企業」かどうかは、求人情報や企業ホームページの社員インタビューなどからある程度推し量ることができます。転職情報サイトで「チームワークがいい」「一体感」などのキーワードで検索するのもいいでしょう。

研究機関や調査機関が発表している「働きやすい企業」「働きがいのある企業」などのランキングを参考にするのも一つの方法です。そして、面接では社内や社員の雰囲気を確認し、自身に合いそうかどうか判断するのも大切です。

続いて「経営方針がしっかりしている」かどうかは、企業が発表している中期経営計画を見ることである程度測ることができます。具体的で納得感がある計画内容かどうか、今後の方向性など軸がはっきりしていてブレがないか、関連性がなさそうな事業に手を広げすぎていないか、などをチェックするといいでしょう。

企業が公表している「MVV」(ミッション・ビジョン・バリュー)もチェックポイント。MVVは企業の軸であり、ブレない経営判断にもつながります。MVVがしっかりしているかどうか、共感できる内容かどうかも見ておきましょう。

▶相談者
ありがとうございます!早速チェックしてみます。

▶アドバイザー
なお、「成長している企業」の見極めは、書籍や新聞などで定期的に紹介される注目業界の記事や業界天気図などを見る、転職エージェントに転職市場の動向を聞き、採用ニーズが旺盛な業界・企業を教えてもらう、などの方法が考えられます。

さらに「労働環境が整っている企業」は、福利厚生や待遇の充実度や、フレックスやリモートOKなど働き方が多様かどうかなどが判断材料になります。これらは求人情報や企業の求人ページでチェックできます。企業が公表している離職率や月平均残業時間などからも、労働環境が整備されていて社員を大切にしている企業かどうか判断できます。

すべてを環境のせいにせず、自分ができることはないか考え行動する姿勢も大切

▶相談者
転職先のイメージがわき、やるべきことが見えてきました。

▶アドバイザー
ただ1つ注意しておきたいのは、転職先でも今と同じようなことが起こらないとも限らない…ということ。希望に合った環境かどうかしっかり見極めて入っても、ビジネス環境が大きく様変わりしてしまったり、経営陣がガラリと変わってしまったりして、職場がギスギスしてしまう可能性もゼロではありません。

そのとき「こんなはずじゃなかった」と環境のせいにしてあっさり辞めてしまっては、また同じことを繰り返す恐れがあります。現状を改善するためにできることはあるのか考え、行動してみるのは、大きな学びになり、自身の糧になります。そして、それでも状況が変わらなかったら転職に踏み切りましょう。

▶相談者
そうですね。この3年間、右肩下がりで環境が悪化しましたが、その中でも営業のサポートを行い、業務効率化を部長に提案したりしました。小さなことではありますが、そういう姿勢をこれからも大事にしたいと思います。そして、まずは軸に沿って応募先をじっくり見極め、リスクを減らしたいと思います!

▶アドバイザー
その姿勢と気概で、新しい環境でも頑張ってくださいね。

記事作成日:2023年4月19日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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