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非正規から正社員を目指して転職したいです【転職相談室】

オフィスでミーティングをする5人の社会人

長らく非正規で働いてきた人にとって、正社員として転職するハードルは高いと感じるかもしれません。

どうすれば正社員への転職の成功率を高めることができるのか、組織人事コンサルティングSeguros代表コンサルタント・粟野友樹氏がアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

長らく非正規で働いてきましたが、正社員を目指して転職したいです。成功させるにはどうすればいいでしょうか?(Mさん/33歳/事務職)

相談者
相談者

【相談内容】
大学を卒業して正社員として就職したものの、家庭の事情でフルタイムで働くことが困難となり、派遣社員として週3~4日勤務を続けてきました。再びフルタイムで働ける状況になったので、正社員として転職したいのですが、すんなりとはいかない気がしています。転職を成功させるにはどうしたらいいでしょうか?(Mさん/33歳/事務職)

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まずはこれまで働いてきた中での実績やスキルを洗い出してみる

▶相談者
身内を介護するため、この5年間は非正規で働いてきました。またフルタイムで働ける状況になったので、もう一度正社員として働きたいのですが、ハードルが高そうに思えて…。

▶アドバイザー
長い間の介護、大変でしたね。早速ですが、これから正社員として転職するために、まずは自分の実績やスキルを洗い出していきましょう。大学を卒業してから今まで、どのような仕事を経験してきたのですか?

▶相談者
日用品メーカーに新卒で入社し、正社員として5年間営業を担当していました。その後、介護のために退社し、5年前からは派遣社員として医薬品メーカーのバックオフィス業務を担当しています。同じ会社内で部署を異動し、経理、人事、労務、総務、秘書など、いろいろな業務に携わってきました。この数年は、新卒社員への初期研修などを担当しています。

▶アドバイザー
派遣社員として5年間も同じ会社に勤務しているということは、他部署に紹介してもらえるほど仕事ぶりを評価されているんですね。

▶相談者
実は、その会社で「社員にならないか」と誘われたこともありましたが、当時は介護を優先していたので、辞退せざるを得ませんでした。

▶アドバイザー
そうでしたか。Mさんは、何か資格を持っていますか?

▶相談者
学生時代に秘書検定2級を取得し、派遣社員として働きながら簿記2級の資格を取りました。MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)も持っています。

▶アドバイザー
そうですか。お話を聞いていく中で、Mさんのアピールポイントがいくつか見えてきました。

▶相談者
本当ですか?それは何でしょう?

▶アドバイザー
1つは、正社員としての働き方を経験していることです。2つ目は、派遣社員としても多様な部署で業務経験を積んで、豊富な経験・スキルがあること。しかも、1社に長く勤務していて、社員に誘われるなど、派遣先企業からも評価されていることです。

そして3つ目は、資格を取得するなど向学心があって、仕事に向き合う姿勢が感じられることです。加えて、現在は若手の研修などの指導に携わっているので、30代としてマネジメントの素養があることもプラスになります。

▶相談者
そうなんですね。自分にアピールする点があるとわかって、希望が湧いてきました。

▶アドバイザー
いま挙げたようなことをアピールしつつ、「今後は、○○職としてこれまでの経験・スキルをベースにさらに磨きをかけ、将来的にはマネジメントも経験していきたい」など、今後のキャリアプランを明確に打ち出していくといいでしょう。

▶相談者
わかりました。ところで、非正規から正社員への転職は不利、と聞いたことがあります。やはりそうなんでしょうか?

▶アドバイザー
非正規期間が長いことが不利になるかは、個別の状況にもよります。それに、逆を言えばずっと正社員であった人が転職成功を約束されているわけでもありません。ですから、変えられない過去について心配するよりも、前向きに、転職の成功率を高めるための方法を探っていきましょう。

▶相談者
そうですよね。ぜひアドバイスをお願いします。

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非正規から正社員の転職を成功させるには

▶相談者
具体的にはどのような方法があるのでしょうか?

▶アドバイザー
1つは、人手不足で未経験者の採用率が高い業界を検討してみることです。2022年6月にリクルートワークス研究所が発表した『中途採用実態調査(2021年度実績、正規社員)』によると、サービス業や小売業などで未経験者比率が高いようです。求人サイトなどをチェックして、「未経験歓迎」の募集を探すのもいいと思います。

【参考】中途採用実態調査(2021年度実績、正規社員)(PDF)

▶相談者
わかりました。

▶アドバイザー
2つ目として、紹介予定派遣から正社員になる方法があります。この方法は、企業にとってはリスク軽減になりますし、Mさんにとってもミスマッチを防ぐことができます。あとは、契約社員を目指す方法もあります。

▶相談者
なるほど。私の場合、派遣会社に相談できそうです。ほかにも何か方法はありますか?

▶アドバイザー
3つ目は、事業を拡大している地方企業や本社を地方に移転した企業で、「リモートワーク可」の求人に応募する方法です。

▶相談者
それは思いつきませんでした。

▶アドバイザー
それと、応募先を選ぶ際は、大企業より中小企業を狙ってみてはいかがでしょう。大企業は新卒採用が中心で、中途採用がある場合でも募集タイミングが限られていますし、要件の基準も高い傾向にあります。中小企業のほうが成功率が高まるでしょう。

▶相談者
わかりました。

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転職エージェントを利用してみるのも手

▶アドバイザー
ほかにも、転職エージェントに登録するという方法が考えられます。

▶相談者
転職エージェントを利用するメリットは何ですか?

▶アドバイザー
キャリアアドバイザー(CA)と面談する中でCAが感じたMさんの人物像、やむを得ず非正規で働いてきた事情、非正規でも正社員並みの仕事をしてきたことなどを企業側に伝えてフォローしてもらえるので、非正規期間が長いことに対する企業側の偏見を払拭するのに役立つと思います。

▶相談者
それはありがたいですね。

志望動機や職務経歴書をまとめる際のポイント

▶相談者
志望動機や職務経歴書をまとめる際の注意点はありますか?

▶アドバイザー
非正規と正社員で、まとめ方に大きな違いはありません。気をつけたいのは、福利厚生や休日休暇など、自分の働き方を優先した志望動機にならないようにすること。そして、「こういうことを経験したい」「スキルアップしたい」など、自分のキャリア軸のみの志望動機にならないようにすることです。

好印象につなげるためにも、身につけてきた経験・スキルと応募職種との接点を見出して、活躍・貢献できるという意欲を伝えるようにしましょう。

▶相談者
わかりました。気をつけます。

▶アドバイザー
それから、職務経験を記載する際は、派遣社員期間は企業名に「派遣社員として勤務」と明記しましょう。派遣元の派遣会社名も併記するのが一般的です。

▶相談者
紹介を受けて同じ会社内で異動したことや、正社員に誘われた事実についても、職務経験欄に記入するべきですか?

▶アドバイザー
記入して損はありません。情報が増えて読みにくくなるようなら自由記入欄に補足したり、職務経歴書の文末などに記載するといいでしょう。

非正規で働いていた理由はできる限り正直に伝えること

▶相談者
応募書類に、非正規で働いていた事情も記載したほうがいいのでしょうか?

▶アドバイザー
プライバシーにかかわることなので、記載するかどうかは個人の自由ですが、差し支えないのであれば正直に伝えたほうがいいでしょう。記載する場合は、単に「介護のため」とするよりも、「誰がどんな状態だった」も含めて具体的に伝えたほうが、企業側の理解や判断がしやすくなると思います。

▶相談者
では、正直に伝えることにします。

応募に際してのポイント

▶相談者
最後に、応募する際のアドバイスがあったらお願いします。

▶アドバイザー
応募時点では、応募する企業を絞り込みすぎないことが重要です。選考を進める中で絞っていきましょう。

▶相談者
それはなぜですか?

▶アドバイザー
長期の派遣社員経験は、会社への定着性や中長期での成長活躍という面で懸念を持たれる可能性があるからです。そうなると、似たような経歴や経験・スキルの応募者が複数応募してきた場合に、不利になってしまうことが考えられます。

▶相談者
わかりました。心しておきます。

▶アドバイザー
Mさんは長く非正規で働いてきましたが、仕事の経験・スキルが豊富なので、その点を評価してくれる企業がきっと見つかると思います。ぜひ頑張ってください。

▶相談者
お話を伺って、希望と自信が湧いてきました。本当にありがとうございました。

記事作成日:2023年4月13日 WRITER:笠井貞子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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