転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/19 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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転職した方がいいのか悩んでいます。「良い仕事」の見つけ方とは?【転職相談室】

良い仕事今より良い仕事に就きたいけれど、どうやって探せばいいかわからない…という人は多いのではないでしょうか?

現状に不満を抱え「良い仕事に転職したい」と考える25歳女性のお悩みに対し、人事歴20年超、現在は人事領域支援会社を経営する「人事のプロ」曽和利光さんにアドバイスをいただきました。

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曽和利光さんプロフィール画像

株式会社人材研究所・代表取締役社長

曽和 利光(そわ・としみつ)

株式会社人材研究所・代表取締役社長。1995年京都大学教育学部教育心理学科卒業後、リクルートで人事コンサルタント、採用グループのゼネラルマネージャー等を経験。その後、ライフネット生命、オープンハウスで人事部門責任者を務める。2011年に人事・採用コンサルティングや教育研修などを手掛ける人材研究所を設立。『「ネットワーク採用」とは何か』(労務行政)、『コミュ障のための面接戦略』(講談社)など著書多数。

給料は低いし雑務ばかりで成長している実感が湧かない。良い仕事に転職したい!(Rさん/メーカー・営業事務/25歳/女性)

相談者
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新卒で今の会社に入社し3年目です。

職場は居心地が良いのですが中小企業なので給料は安く、仕事は出張手配などの事務作業か、PC操作が苦手な年配の方のサポートが中心。スキルアップしている実感がありません。

もっとほかにいい仕事があるような気がするのですが…より良い仕事はどのように見つければいいのでしょうか?

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給料アップとスキルアップ、同時に叶えるのは難易度が高い

アドバイザー
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現在の職場に対し、「給料が安い」「スキルアップの実感がない」という2つの不満があるようですね。転職で解決したいと思っているのはどちらですか?
現職への不満はいろいろあるのですが、代表的なものがこの2つという感じです。給料が高い仕事、スキルアップができる仕事が、自分にとっての「良い仕事」ではないかと思って…。給料を上げたい、スキルアップしたいという思いを転職で叶えるには、それぞれどんな転職先を選べばいいのでしょう?
相談者
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アドバイザー
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まず「給料を上げたい」のであれば、ターゲットとなるのは大手企業。多くの大手企業では縦割りの組織形態で、業務を分業化することで生産性を高めています。そのため中小企業に比べると利益率が高く、給与水準も高い傾向にあります。

 

また、業界ごとにも給与水準に差があります。例えば、常に一定量の原材料や在庫を持たねばならないメーカーは相対的に利益率が低く、給与水準も低い傾向があります。一方で、在庫等を持たず「人」がリソースである金融業界やコンサルティング業界は、給与水準が高いと言われています。

 

お給料が低いのが辛くて、一刻も早く給料を上げたいのであれば、このような「利益率が高く給与水準が高い大手」を狙うといいでしょう。

今の勤務先はメーカーで中小企業ですから、給料が劇的に上がる見込みはなさそうですね…。では「スキルアップしたい」場合はどうでしょう?
相談者
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アドバイザー
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実は、スキルアップを主軸に考えると給料とは正反対で、「大手以外の中小、ベンチャー」というアドバイスになります。

 

先ほど、「大手は縦割り組織で、業務が分業化されている」と申し上げましたが、働く社員から見れば、全体業務の一部分しか携われず、仕事の全体感がつかめないという側面があります。「一人あたりの担当領域が明確に決まっているので、それぞれが領域のスペシャリストになれる」という意見もありますが、担当領域に希少価値がなければ社外では通用しないでしょう。

 

さらに言えば、大手企業の多くはすでにビジネスのやり方が確立されています。つまり、個人が試行錯誤したり、新しいアイディアを提案したりする余地があまりない。一部の大手では「余計なことをすると生産性が下がる」と捉えるところもあります。

なるほど…そんな側面もあるのですね。
相談者
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アドバイザー
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なので、スキルアップを第一に考えるならばまだ新しい業界や、ビジネスのやり方が確立されていないスタートアップ企業、起死回生を狙って大変革を起こそうとしている企業など、どちらかというと「不安定」な業界・企業のほうが良さそうです。
給料アップ、スキルアップとも叶えたい目標ですが、一度に叶えるのは難易度が高そうですね。まずはどちらを目指せばいいでしょう?
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
「成長実感がない」Rさんがいきなり給料アップを目指すのは難易度が高いと思われます。まずはスキルアップを目指すことをお勧めします。
ありがとうございます。では早速、アドバイスいただいたような業界、企業の求人を見てみたいと思います。
相談者
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今の会社で「意味づけ力」を磨いてから転職を考えては?

アドバイザー
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Rさんは「転職する=良い仕事に就ける」と考えているようですが、少なくともスキルアップは今の会社でも十分可能だと思いますよ。
今手掛けているのは、本当に雑務ばかりなんです…。どんなに真面目に取り組んでも、とてもスキルアップにつながるとは思えません。
相談者
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アドバイザー
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Rさんは、与えられた仕事を単に「こなしている」のではないでしょうか?

 

今後のためにも、Rさんにぜひ身につけてほしいのは「意味づけ力」。たとえ地味な仕事であっても「自分にとって意味がある仕事だ」と捉え、楽しめるよう自ら工夫できる力のことを指します。これができるか、できないかで仕事のパフォーマンスは大きく変わるため、どの企業の人事担当者も高く評価しています。

 

今の担当業務は雑務ばかりとのことですが、どんな雑務であっても、自分なりに工夫を凝らしてみたり、面白くしようと努力したりすることはできるのでは?例えば出張手配ならば、少しでも交通費を安く手配する方法はないか探してみたり、最近同じ出張先が多いようだったら「新しく〇〇地区を開拓できたのかな?うちの商品のどこがウケているのかな?」と考えてみたりする。顧客情報の入力であれば、「うちの得意先は中小企業ばかりだな。大手に食い込むにはどうすればいいんだろう?」と考えてみる。年配社員のPCサポートでも、「1日も早く覚えてもらうにはどうすればいいか?」と作戦を立ててみる。…なんてことができるのでは?

 

転職する前に、学びにできるものはすべて学びにするぞ!くらいの気概で今の仕事に臨んでみてください。意味づけ力が磨かれ、見える景色が変わってくるでしょうし、それがRさんのアピール材料になるはずです。Rさんはまだ25歳、転職するのはそれからでも遅くないと思いますよ。

言われてみれば、どうせ雑務だからと流してやっていた部分もあるかもしれません…。まずは今の仕事を楽しむ努力をしてみます。
相談者
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モチベーションリソースが「職場」にある可能性はないか?

アドバイザー
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今すぐの転職をお勧めしにくい理由がもう1つあります。Rさんが「職場は居心地が良い」とおっしゃっている点です。もしRさんのモチベーションリソースが「職場」だとしたら、今の環境を飛び出してしまうと後悔することになるのではないかと、懸念しています。
どういうことでしょうか?
相談者
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アドバイザー
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モチベーションリソースは、組織型(組織の社会的ステータスや金銭的な報酬など)、仕事型(仕事そのものの目的やプロセス、結果への自己評価など)、職場型(組織・上司の評価や仲間との協業など)、生活型(生活が豊かになる実感、時間のゆとりや融通など)の、大きく4つにわけられます

 

Rさんが「給料が安く、スキルアップの実感もない」のに3年近く働いてきたのは、モチベーションリソースが組織型(給料)や仕事型(スキルアップ)ではなく「職場型」で、上司や同僚との関係性がいいから頑張ってこられたのではないでしょうか?

…おっしゃる通りかもしれません。今の会社に不満は多いけれど、上司も同僚も、PCが不得意な先輩も、みんな人が良くてアットホームな雰囲気だからやってこられたのだと思います。
相談者
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アドバイザー
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「満たされているもの」は、月日がたつほど空気のように当たり前の存在になり、「満たされないもの」ばかりが際立って目につくようになるものです。

 

給料アップやスキルアップを叶えるため、今すぐ転職活動するのはもちろんありだと思います。ただ、今の環境でできることはまだまだあるし、職場の居心地もいいのですから、もう少し先送りにしてもいいのではないでしょうか。後で悔やむことのないよう、じっくり考えてみてください。

不満ばかりが先に立って、今の会社のいいところを見ようとしていなかったかもしれません。仕事のやり方も含め、現状を見直してみたいと思います。ありがとうございました。
相談者
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記事作成日:2021年4月12日 WRITER:伊藤 理子 ILLUST:安西 哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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