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履歴書の「本人希望欄」の書き方|ポイント・記載例・NG例

どんな希望をどこまで詳細に書いていいのか悩むのが、履歴書に設けられた「本人希望欄」です。

基本的な書き方のルールをはじめ、書いていいこと・書くべきではないことの線引きや、書く際に注意すべきポイントについて、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が解説します。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

履歴書の本人希望欄の書き方見本

履歴書の本人希望欄の見本

▼本人希望欄の基本的な書き方ルール

  • 特筆すべき希望条件がない場合は、「貴社の規定に従います」と書きます。
  • 条件を記載する場合は、簡潔かつ配慮ある表現を心がけて書きます。
  • 「空欄」は記入漏れを疑われるため、NG です。

履歴書の右下にある「本人希望欄」は、「働く上でどうしても譲れない条件を書く欄」です

どうしても譲れない条件には、以下のようなものがあります。

  • 働く時間に制限がある場合
  • 求人情報に勤務地や職種が複数ある場合
  • 選考段階で退職日や入社可能日が決まっている場合

待遇面の希望や志望動機を書く場所ではないことをあらかじめ理解しておきましょう。

採用担当者によっては、記載された内容を“入社にあたっての絶対条件”と受け取ることもあります。

どう書けばいいか迷ったときは、この基本ルールに則り、書類通過を目指しましょう。

譲歩できる範囲の希望であれば、面接に進んだ段階で背景や理由を含めて丁寧に伝えたほうが、かえって相互理解に繋がります。

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履歴書の本人希望欄に記載して良いことと書き方のポイント

様々なケースごとに、書き方の例文と解説をまとめています。

▼「本人希望欄」のケース別記載例

ケース記載例解説
特に希望がない場合貴社の規定に従います。「絶対条件」ではない勤務条件・待遇の希望は、選考が進んだ段階ですり合わせていきます。
勤務地に希望がある場合(例①)両親の介護が必要なため、○○市内での勤務を希望いたします。

(例②)同居する母の介護のため、〇〇・△△エリアでの勤務を希望いたします。
引っ越しを伴う転勤ができない場合は、その具体的な理由とともに、希望している勤務地を明記します。

「転勤はできない」といった表現は避け、一方的に要望している印象にならないように、できるだけ広いエリアを記すといいでしょう。
入社可能日の希望がある場合(例①)○月○日より勤務可能です。

(例②)
退職予定日:2025年6月30日
入社可能日:2025年7月1日より就業可能
退職予定日・入社可能日が決まっている場合は、具体的に日程を記入します。
(募集要項に職種・勤務地の複数提示があり)希望職種・勤務地がある場合  (例①)営業職を希望いたします。

(例②)現時点での希望順位は、〇〇、△△、●●となります。
希望している職種の名称を、募集要項に書かれている表記に合わせて記載しましょう。

応募段階では決めかねる場合は、希望順位を伝えるのもいいでしょう。
子育て・介護・通院・学業との両立などの事情がある場合(例①)子どもの保育園送迎のため、〇時~〇時までの勤務を希望いたします。

(例②)通院のため、1か月に一度、午前休を取らせていただければ幸いです。

(例③)平日の夜間に大学院に通学しているため、〇時に退勤させていただければ幸いです。来年度いっぱいで修了予定です。
勤務時間に制限がある場合、具体的な理由とともに、退勤時間をはっきりと記載します。

「夕方までに」「〇〇に間に合うように」などの曖昧な表現は避け、企業側がどのように配慮すればいいか伝わるよう注意しましょう。  

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履歴書の本人希望欄に記載してはいけないこと

本人希望欄には、先述の通り、原則として「入社する際の絶対条件」以外は書きません。

もし「年収は◯万円以上、希望勤務地は△△、働き方はリモートワークを週に◯日以上希望」などと列挙されていたら、企業は「要望ばかりする人」「条件面を優先して転職先を選んでいる人」という印象を抱いてしまいます。

絶対条件が複数ある場合は、優先順位をつけた上で1つ記載し、他の希望については面接へ進んだ際に伝えましょう

例えば先方から待遇面について尋ねられたタイミングで、意図や温度感とともに丁寧に伝えることをおすすめします。

▼「本人希望欄」に記載すべきでない内容の例

記載すべきではない内容と例解説
給与額など、採用側の裁量に関わる要望

(NG例)
・月収は最低○万円以上希望いたします。
・年収〇万円~〇万円を希望いたします。  
給与の優先順位が高く譲れないのであれば、選択肢が狭まることを理解した上で記載してもいいでしょう。

ただし、「選考を通じてご相談させていただきたい」などと一言加えることを推奨します。

例えば募集要項に提示された給与よりも高い希望の場合、履歴書だけでは「経験スキルに見合っていない」と判断され、「なぜ当社に応募したのか」と疑問を持たれる可能性があります。
一方的な条件提示・断定的な書き方

(NG例)
・〇時以降の残業は一切できません。
・週〇日以上はリモートワーク、できればフルリモートを希望いたします。
検討の余地が感じられないような断定的な言い方は印象を悪くします。

家庭の事情などの特段の理由なく働き方について条件を提示するのは、選考に進む可能性を狭めますので推奨しません。
ネガティブな印象につながる理由・過去の職場に対する批判

(NG例)
・前職ではパワハラがあり心身に不調をきたしてしまったので、配属先でも配慮いただきたいです。
・腰痛の持病により、午前休を取らせていただくなど配慮を希望します。
過去の職場批判につながるような内容は避けましょう。

健康上の理由で配慮を求める際は、詳細な病名まで記載する必要はありません。

業務に支障がない場合はその旨を伝え、通院のペースや配慮してもらいたいことを伝えます。

さらに「ご相談させていただきたい」といったソフトな表現を心がけるといいでしょう。
志望動機や自己PR

(NG例)
・前職で培った〇〇、△△のスキル・経験を活かし、貴社でも実績を上げていきたいです。
・〇〇力を強みに、事業成長に貢献してまいります。
フリースペースなので「せっかくならアピールにつなげよう」と考える方もいるかもしれませんが、希望以外の内容を記入するのはNGです。

各項目の意味を理解できていない、と捉えられる可能性があります。

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履歴書の本人希望欄についてよくある質問

Q. 本人希望欄に「特にありません」と書いてもよい?

履歴書の書き方のマナーがなっていないと捉えられる可能性があるので、避けましょう。
「特になし」「ありません」などの表現は、意思のなさを感じさせ、雑な印象を与えてしまいます。
必ず「貴社の規定に従います」の一文を入れましょう

Q. 書類選考を通過し面接に進んだが、書いた希望が通らなかった場合はどう対応すべき?

その希望が転職の絶対条件である場合は、合致しなかったので仕方ないと受け入れましょう。
選考辞退するかはよく検討しなければいけませんが、こうしたケースでは希望に合う他の応募先企業を探していくほうが無難です。
絶対条件ではなかった場合は、仕事内容や社風、キャリアパス、福利厚生といったほかの要素を加味して、選考に進み内定が出たら承諾するか、選考辞退してほかを探すかを検討します。
あるいは、選考中や内定前後で、再度、企業側と希望条件について交渉するやり方もあります。
もし、複数の応募企業で「書いた希望が通らない」「書いた希望が要因で選考が進まない」ということが続いた場合は、その希望が自身の市場価値とずれていたり、ミスマッチな応募先を選んでいたりする可能性も。
「希望の優先順位」「履歴書に記載するかどうか」「応募先の選定」などを再検討したほうがいいでしょう。

Q. フリーフォーマットの履歴書で本人希望欄がない場合はどうする?

この場合、履歴書には「特記事項」や「通信欄」といった項目が設けられていることがありますので、そこに記載するといいでしょう。

Q. 勤務開始日なども本人希望欄に書くべき?

「勤務開始可能日」欄がある履歴書では、本人希望欄に重複して記載する必要はありません。
欄がない場合で、勤務開始可能な日程が決まっている場合は、具体的に記入します。

項目別の詳細解説(リンク)

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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