転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2016/09/30 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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憧れ職種への転身成功率を高めたい!“本気”を伝える「面接自己PR」講座

title1長引く不景気で、「憧れの仕事に就くなんて絶対に無理」とあきらめてしまってはいないだろうか?確かに簡単なことではないが、あなたの努力とやる気次第で、実現は十分に可能なのだ。実際、未経験でも憧れ職種に転職成功した人はたくさんいる。そこで今回は、あなたのこれまでの経験や仕事への熱意をうまく表現して、採用担当者にあなたの本気を存分にアピールするための“面接突破法”を紹介する。

<ADVISER>
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株式会社キャリエーラ/代表取締役 藤井佐和子氏
カメラメーカーに勤務後、インテリジェンスに転職。現在はフリーのコンサルタントとして、のべ1万2000人以上のキャリアカウンセリングを経験。また、数多くの企業に対し、研修やスキーム作りなどの人材育成支援を行う。講演や執筆等でも活動。著書に「伝え上手で、キャリア・アップ!働く女性のハッピー法則」(リヨン社)「これで採用!!転職面接完全サポートブック」(新星出版社)など。

“未経験の壁”を打ち破るために必要なアピール方法とは?

body1-1企業のニーズに合わせて自分が提供できる価値をアピール

未経験から「憧れの職種」に挑戦しようとする場合、どんなアピールをすればいいのだろうか。
まず言えるのは、「職種の基本的なスキルが身についている」といった、「今、あなたができること」を武器にアピールをしたとしても、経験者には到底かなわないということ。さらにもう一段上のアピールによって、その仕事への熱意を伝えなければ、経験不足はカバーできないからだ。
「未経験者が勝負すべき場所は、『この人を採用することでメリットがありそうだ』と思わせるかどうかなんです。そのためには、企業側が何を求めているのかを的確に理解し、自分の経験やスキルと照らし合わせて、より効果をもたらすようなアピール材料を探すことが大事です」(藤井氏)
つまり、「企業が採用で補いたいと思っている点」と「私(応募者)が提供できる価値」が一致していれば、企業にとっての「必要な人材」になれるということだ。
「そのうえで、『どうしてもその企業じゃないとダメなんだ』という熱い思いを伝えるのです。そのためには、応募先のことを徹底的に調べ、よく理解しておかないといけませんし、相手の心に刺さる志望理由を用意しておかないと伝わりません。簡単なことではありませんが、最終的に『そこまでうちのことを考えてくれているんだな。ぜひこの人と一緒に働きたい』と思ってもらえれば、未経験であることはハンデではなくなるのです」(藤井氏)

憧れ職種に転職するための「アピール術」を実例から学んでいこう

相手が何を求めているのかを意識し一方的にならないアピールを心がける

あなたの本気を伝えるために、面接での受け答えの際に必ず心がけたいのは、「質問回答の中で自分の強みなど、アピールとなる話を入れる」こと。
「経験者と同じ土俵で戦うのですから、聞かれたことにだけ答えるのでは弱いです。しかし、アピールも一方的なものではダメです。採用担当者が知りたいのは『未経験者ながら、どう貢献してくれるのか』ということ。『あれも、これもできます』とできることを一方的に伝えるだけでは、相手側も何がメリットなのかを感じにくいのです」(藤井氏)
それでは、Aさんのケースを参考にしながら、実際の面接で使えるアピール方法を学んでいこう。

食品メーカーの社内SEからSNS運営会社の事業企画を目指すAさんの場合

【Aさんの職務経歴】
<略歴>
2006年4月~6月 新人研修
2006年7月~2009年3月 第一開発部に配属
全社システム開発に従事。
2009年4月~現在 第二開発部に所属
販売促進部付担当者としてシステム開発に従事。

<担当業務>
入社以来、一貫して自社向けシステム開発業務を担当。自社ホームページ作成や、自社経理業務システムリニューアル、ECサイト立ち上げなど、半年から1年程度という長い時間をかけながら取り組む、大きなプロジェクトに複数携わってきました。設計業務の精度はもちろん、事前ヒアリングに力を入れながら、使用者の立場を考えたシステム開発を心がけてきました。また、積極的に企画段階から関わり、より効果的に成果を出せるサイトを作ろうと意識的に取り組んできました。

<主なプロジェクト>
●自社ホームページ作成(2006年10月~)
●自社経理業務システムリニューアル(2007年4月~)
●自社サイト内の求人ページリニューアル(2008年10月~)
●自社製品販売用ECサイト立ち上げ(2010年7月~)

<心がけてきたこと>
●プロジェクトでは、進捗管理を任されることが多かったのですが、作業を予定通り進めるために、担当者、作業内容、期間、進捗状況を細かく記入できるツールを独自に作成し、メンバー全員で共有しながら、定期的に作業の進め具合を確認しあいました。
●社内のメンバーから積極的に意見を聞くようにしていました。できるだけ現場の意見を細かく聞き、また時には自分の意見を述べ議論しながらも、システムに反映することを常に意識しました。また、社外の勉強会に参加したり、情報誌を定期購読するなど、情報収集を積極的に行い、「今、システムに求められているものは何か?」を常に考えながら業務に携わってきました。

【質問1】
Q.志望動機を教えてください

相手にとっての“メリット”を強調しよう 
採用担当者が知りたいのは、「どうしてうちじゃないとダメなのか」ということ。憧れ職種だという熱い思いを伝えるのももちろんだが、忘れないようにしたいのが、自分自身の強みなどのアピールを踏まえた言い方をすること。「こんな貢献ができる」という相手へのメリットを伝えつつ、「どうしても御社でないといけないのだ」と強調したい。そのためには、応募先の求める人材像や、今回の採用の意図をきちんと理解していないといけないだろう。また、事前に調べておいた会社の強みなどを交えて話せば、「この人は本当にうちに興味をもってくれているな」と、いい印象を持ってもらえるはずだ。

【回答例】
御社が運営する「panda」というSNSのサービスを約1年前から利用しています。競合サイトにはない、チャットを取り入れた「pinkoro」機能をよく利用するのですが、機能分析してみたところ、非常に効率よく構築されたシステムであることを知り、大変興味を持ちました。また世の中のニーズにかなっており、こうした優れた企画を早いスパンで取り入れている御社に興味を持ちました。もともと、事業企画という大きな柱を立てて道筋を作る仕事に興味がありましたが、御社が年内をめどに海外展開を目指すということを知り、ぜひ私もその一員として参加したいと強く考え、今回応募させていただきました。私はこれまではシステム開発畑一筋のキャリアですが、社内SEとして多くのプロジェクトに携わりながら、各事業のニーズをくみ取り、サービスを進化させていくにはどうしたら良いのかを常に考えてきました。その想いから、時には企画者と衝突することもありましたが、システムの観点から「こうしたほうがユーザーの支持が得られる」と考えたことは絶対にあきらめずに追求し、良い結果につなげてきました。常に主体者としてサービスと関わってきましたが、今後はもう少し高い視点で、事業の方向性を見据えながら、最先端のサービスを進化させる仕事がしたいと考えています。今まで現場で培ってきた、「ユーザーニーズを汲み取る力」「それをシステム化する力」を活かし、御社の事業拡大に貢献していきたいです。 

【質問2】
Q.前職ではどのような仕事をしていましたか?

活かせる経験のみをピックアップして話す 
採用担当者は、事前に応募書類に目を通しているため、大まかな仕事内容については理解している。よって、時間も限られた面接の場でそれらをすべて説明しようとしては悪印象。ポイントは、応募先の仕事で活かせる共通のスキルの中で、特に強調できるものを前職の経験の中からピックアップして話すこと。共通点を見つけだし、説明するのがベストだ。また、「これができる」といったスキルの話に特化するのはNG。「こんな工夫をした」「こんなふうに心がけていた」など、仕事の進め方について話すことができれば、採用担当者も一緒に働いている様子をイメージしやすいだろう。

【回答例】
社内SEとして、3年間に15件ほどの開発に携わりました。中でも、2010年7月から副リーダーとして携わった自社製品販売用のECサイトの立ち上げ業務では、販売部・広報部・マーケティング部と一丸となって、システム開発に取り組みました。各部門の要望をすり合わせながら、事業として向かうべき方向性に向かって、システムの観点からさまざまな意見を出し、企画をまとめていきました。
私は副リーダーとして、プロジェクト全体の進捗管理の役割を担っていたのですが、部署を超えて集まったメンバー同士が効率よく情報共有するための独自ツールを作成したり、開発業務の進捗状況を把握しやすくするための体制作りを行いました。「プロジェクト全体を管理し、円滑に動かしていく」ことは、事業企画を担ううえでも基本行動になると思います。

【質問3】
Q.弊社でやってみたいことはありますか?

body1-2会社や業界のリアルな現状をふまえて話す
会社や仕事内容に興味があれば、いくらでも思いつくはず。入社後を思い浮かべながら、明るく前向きな表情で、ビジョンを話そう。自身の強みを踏まえたうえで、「こんなことをして、御社に貢献したい」とまとめるのがベスト。その際に気をつけたいのが、具体的かつ現実的なビジョンを話すこと。非現実的で的外れなことを言って奇をてらったり、会社の方向性に合っていないことを話題にあげれば、「うちのことをよく知らないで言っているな」と思われてしまうだろう。事前に入念な下調べをしておき、会社や業界が抱えているリアルな課題や現状を分析し、将来の展望などを自分なりに語れるようになる必要がある。決して簡単なことではないが、その分、本気が伝わりやすいだろう。また、求人広告から浮かび上がってくる「求める人材像」をイメージしながら答えることで、説得力はぐっと増すはずだ。

【回答例】
いくつかあるのですが、その中でも特に挑戦したいのが、「複数デバイス活用による戦略立案」です。私は昨年自社ECサイトの立ち上げを行った際に、スマートフォンとECサイトの連携を企画し、購入促進用のアプリを1カ月間かけて制作しました。結果、PCサイトのみの時と比較して売り上げを20%アップさせることができました。複数デバイスを活用した戦略によって、効率よく、かつスピーディーに目標を達成することができた経験は、自分の自信にもつながりました。これらの戦略立案経験を活かして、御社の海外展開に向けた土台作りができるのではないかと考えています。 

【質問4】
Q.今後のキャリアパスを教えてください

3年後、5年後くらいをイメージしよう
応募先企業が目指すビジョンと重ね合わせて回答するのが大前提。募集背景にも合致しているとよりベストだ。もちろん、自身の強みとセットで伝えることで、アピールにつなげること。あまりに先のことを漠然と話すよりは、3年後、5年後をイメージして語るのがいいだろう。入社後のことを見据えてコメントをすることができれば「地に足がついている」という安心感を持ってもらえて好印象になるはずだ。

【回答例】
私の持ち味は、「課題に対して最短距離の解決策を探し出す洞察力」と、「粘り強く、時には物怖じせずに、自分の描いたビジョンに向かって行動できる力」だと考えています。将来的には、事業企画としての戦略立案、社内スタッフの意思統一のための働きかけのみならず、社外スタッフとの折衝や交渉などを担当し、スピーディーに物事を取り決めていけるような場面で活躍していきたいと思っています。また前職時代にはマネジメント経験はありませんが、5年後の32歳を目標に、責任あるポジションを任されるようになっていたいです。

【質問5】
Q.何か質問はありますか?

相手に合わせた質問をすること
本気度を伝える絶好のチャンス。その企業に本当に入社したいのであれば、「何もありません」は絶対にNGだ。まずは、面接官がどんな立場の人なのかをふまえて質問するのが基本。配属部署の人であれば、具体的な仕事の内容について聞くのがいいだろうし、人事であれば全職種に共通するようなスキルや研修などの話、社長であれば理念や社員に対する思いなど、相手に合わせて質問を変えるようにしたい。ほかには、会社が取り上げられた雑誌や新聞の記事を見た感想を伝えたり、読んで疑問に感じたことを聞いてみるのもいいだろう。社長が書いた本を読み、それを読んだ自分なりの感想などを伝えれば、悪い気はしないもの。こういったところでもあなたの熱意が伝わるはずだ。

【回答例】
●(人事に)私は海外留学の経験があるため、日常会話レベルであれば英語でのコミュニケーションを苦にしません。御社が予定する海外展開の際は、現地とのパイプ役などでも貢献できればと考えているのですが、今現在、語学力はどれくらいのレベルが求められますか?また、御社のどの部署でも必要とされるスキルはありますか?

●(事業企画の人に)もしご縁があって入社することとなった場合には、まずどのような仕事から担当することとなりますか?

●(社長に)先週の新聞記事で、御社がCSR活動の一環として地球温暖化防止活動に力を入れていると紹介されているのを拝見しました。どういった思いでこの活動に取り組まれているのでしょうか。

「自分が提供できる価値」をあらゆる角度から探す

そもそも面接に呼ばれている時点で、応募書類から「この人は未経験だけど、会って話を聞いてみよう」と期待されているわけだ。それが何に対してなのかを考えることで、「自分が提供できる価値」を見つけるための突破口にしてみよう。不況が続く昨今、求職者にとってはなかなか厳しい局面も多いかもしれない。だからこそ、未経験から自分の憧れの仕事に就くためには、人一倍努力しないといけないのだ。可能性がある限り、あきらめずにチャレンジしてみよう!

記事作成日:2011年3月2日
EDIT:高嶋ちほ子 WRITING:志村 江 ILLUST:栗生ゑゐこ