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転職について考えすぎてしまいなかなか進みません【転職相談室】

頬杖をついて考え込む若者

転職したい、でも具体的に考え始めると何がしたいのか分からくて動けない。そんな漠然とした悩みを抱える相談者のKさん。

情報過多に陥った場合の対処法や転職理由の具体的な考え方、転職活動の進め方のポイントを、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏がアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職についていろいろと考えてしまい、活動が進みません。現状打破するにはどうしたらいいでしょうか?(Kさん/24歳/メーカー・経理)

相談者
相談者

<相談内容>
大手製造業のグループ会社で経理を務めています。
最近、学生時代の友人や同僚が転職する話をよく耳にして、私も20代のうちに転職したほうがいいのかな…と考えるようになりました。
まずは情報収集が大事だと友人から勧められて、転職サイトに登録したのですが、メールマガジンやスカウトメールがたくさん来て、どう取捨選択すればいいのか迷ってしまいます。
さらに転職エージェントに相談に行ったところ、「いろいろな可能性や選択肢がある」と、業界や職種さまざまな求人情報を見せてもらい、情報量の多さに、転職をして何をしたいのかがますます分からなくなってしまいました。考えを整理する方法を教えてほしいです。

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情報過多に陥っている可能性アリ

▶アドバイザー
入ってくる情報の多さに戸惑って整理ができていない状況なんですね。

「いろいろ考えてしまって動けない」とのことですが、どうやら思考停止に陥ってしまっているように受け取れます。

転職理由が曖昧だったり、転職に向けて自分にどんなスキルや経験があるのかの洗い出しができていなかったりするのではないでしょうか。

▶相談者
そうですね…。転職を考え始めたのは、周りが動いていてなんとなく焦りや不安を感じたからでした。

今は、入社後にたまたま配属された経理の仕事についているだけで、「経理としてもっとスキルをつけたい」「この道を極めたい」というような思いもないんです。

だからこそ、このままなんとなく仕事を続けるのではなくて、自分のやりたいことを見つけないといけないのかな…と思う自分がいます。

▶アドバイザー
転職の動機がクリアになっていないと、たとえ転職エージェントに相談にいっても、広く浅い情報しか得られません

転職エージェントの中には、転職理由やこれからのキャリアをどう描いているのかを細かくヒアリングして一緒に整理してくれる方もいます。

ただ、Kさん自身が希望や条件を持っていなければ、“自分に合った仕事や会社”が何たるかの基準がないままですよね。情報に多く触れれば触れるほど、選ぶことができなくなってしまいます。

転職理由や活動の目標設定を仮置きする

▶アドバイザー
そこで、転職活動するにあたって、そもそもの転職理由や活動の目標設定を“仮置き”でもいいので決めていくことをおすすめします。

その指針がないとスタートを切れませんし、結果の振り返りもできなくなってしまいます。

▶相談者
仮置きですか。例えばどんな風に考えていけばいいのでしょうか。

▶アドバイザー
まずは行動目標を具体的に考えるといいでしょう。例えば、

  • 現段階では、まずは自分の経験スキルがどのように他社から評価されるのか知って今後のキャリア形成に活かそう
  • 今の経理の仕事とは無関係でも、興味がある10社を見つけて応募してみよう
  • 転職の転職活動の流れや面接がどういうものか経験するために、まずは3社に面接にいけるように行動しよう
  • 期間を3ヶ月と決めて動いてみよう。転職活動を3ヶ月やってみて手応えがなければストップしよう

など、何らかの期限や、活動量を決めてみてはいかがでしょうか。

自分なりに活動の軸となるものを決めておかないと、情報量の多さに溺れ、周りのアドバイスに左右されて動けなくなってしまいます。

最終的に、転職するかどうかは、活動を経て決めればいいこと。

活動の結果、現職での目標が見えれば、それも一つの大事な結論だと思います。

▶相談者
なるほど。「10社」「3か月」など、数字を置いて動くというのでもいいんですね。

▶アドバイザー
まずは動いてみることで、「経理職だとどんなキャリア形成の選択肢があるか」「経理で評価される人はどういった経験やスキル・資格をもっているか」などが見えてくるかもしれません。

今は越境転職が広がっています。リクルートが行った、転職支援サービス『リクルートエージェント』の転職者分析(2013年度~2022年度)(※)では、20代の70%以上が異業種に転職しているというデータが出ています。20代前半は、53.5%が異業種・異職種転職。

経理財務で見ても、異業種・異職種転職が37.5%、異業種・同職種転職が48.3%となっているので、選択肢はかなり広いと考えられます。

(※)出典:「異業種×異職種」転職が全体のおよそ4割、過去最多に 業種や職種を越えた「越境転職」が加速│株式会社リクルート

転職活動を通して、さまざまな選択肢に触れていくと、「そういえば、学生時代からSDGs関連の仕事に興味があったな」「どういった会社や仕事があるのか調べてみよう」などと動機が得られたり、新たな視点の気づきにつながったりするかもしれませんよ。

「不確実性に満ちた不安」をなくしていく

▶アドバイザー
もう一つのアプローチは、不確実性からくる不安をできるだけ減らしていくことです。

▶相談者
確かに、転職を考え始めてからは不安だらけです。

転職をして今より仕事内容や労働条件が悪くなったらどうしようとか、転職先で評価されなかったらどうしようとか…。後悔するくらいなら動かなければよかったなどと思いそうです。

▶アドバイザー
想像の中で不安だけが膨らんでいくんですよね。

確率がまったく計算できない不確実性は誰にとっても不安ですが、自分である程度コントロールできる“リスク”にすれば、少しは不安も和らぐはずです。

そこで、転職活動に関するステップの一つひとつにおいて情報収集を進め、やるべきことを具体化していきましょう

ステップの解像度が上がると、「まったくわからない不確実性に満ちた不安」はなくなっていきます。

まずは、転職活動の進め方などの全体像を知るところからスタート

かかる期間や流れがわかると、やるべき行動が少し見えてきます。

▶相談者
全体の流れを調べると、「書類作成」など次にやるべきことが分かってきますね。

▶アドバイザー
そうです。応募にあたり必要になるのは、履歴書と職務経歴書です。

作成の仕方を調べ、試しに書いてみると、具体的な仕事内容のまとめ方に悩んだり、実績を細かく書けなかったりと、自分の中で整理されていない情報が浮かび上がってきます。

転職活動に積極的に動き出した状態であれば、転職エージェントに相談したいこともクリアになり、活用しやすくなるはず。

一人では難しいときは、アドバイザーに添削をお願いしながらブラッシュアップしていくのも一つの方法です。

▶相談者
今まで、「転職しなくちゃいけない」という焦りや義務感ばかりが先走っていました。

でも何をすればいいのか分からなくて不安…と動けなくなっていたんですね。

▶アドバイザー
行動を細分化していくだけで、やるべきことは見えてきます。

例えば、何社くらい応募するといいのか、内定率はどれくらいなのか…といったことも調べてみると、多くの情報が出てきますよ。

転職軸やこれまでのキャリアを整理するのも、頭の中で考えるだけでなく、期限を決めて動くといいでしょう。

例えば転職エージェントを活用しながら、「キャリアの整理をするにあたり、〇日までに職務経歴書を完成させて添削依頼をしよう」「その締め切りを事前にキャリアアドバイザーに伝えておこう」などと、細かくやるべきことを決めるのもいいと思います。

▶相談者
まずは動くことで、もやもやとした思いを整理していく、ということですね。

「考えすぎて動けない」と思っていたのですが、ただ「動く」ための整理ができていなかったのだと気づけました。自分なりの行動目標を仮に作るところから始めてみたいと思います。

▶アドバイザー
すぐに転職につながらなくても、1~2年後に動くためのステップになるかもしれない。長いキャリアを考えると、意味ある活動になると思いますよ。

▶相談者
そうですね、今の仕事を見つめ直すきっかけにもなるかもしれないです。今日はありがとうございました。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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