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社格が上の企業に転職したいのですが、可能でしょうか?【転職相談室】

中堅企業から大手への転職を志しているものの、「社格が上の会社への転職は難しいのだろうか…」と不安を感じているSさん。

転職の際の考え方や転職活動のポイントなどについて、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がアドバイスします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

社格が上の大手企業に転職できるでしょうか?(Sさん/24歳/営業職)

相談者
相談者
中堅の電機メーカーに勤めています。就職活動では大手企業を目指していましたが、残念ながら選考を通過できず現在の会社に入社しました。ただ、大手企業に入社できた大学時代の同級生と話していると、「さすが大手企業」と感じることも多く、社格の違いが気になってしまいます。今から社格が上の大手企業に転職することは可能なのでしょうか?

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社格が上の企業への転職は可能だが、まず転職の目的を整理しよう

アドバイザー
一般的に「社格」とは、業界内のランクやポジションのことを指しますが、Sさんがイメージしている「社格が上の企業」とは、現在所属している企業よりも、企業規模が大きい企業ということで合っていますか?

相談者
その通りです。売り上げや従業員数が多く、国内外に多くの拠点を持っていて、誰もが知っているような企業をイメージしています。今の勤務先は、特定の領域では上位シェアではありますが、一般的には知られていない企業。知名度の高い大手企業に憧れがあります。

アドバイザー
確かに、大手企業の方が給与や福利厚生などが充実している可能性が高く、中小企業に比べれば安定性も高いでしょう。

そして、中小企業から大手企業への転職はもちろん可能です。人手不足でどの企業も人材不足に悩まされている今、「社格が下だから採用しない」という考えを持つ企業はほぼありません。中小・ベンチャー企業から大手企業に転職し、活躍している人も大勢います。

相談者
本当ですか!では、就活時代からの憧れの企業に挑戦してみようかな…。

アドバイザー
憧れの企業に再トライするのは悪いことではありませんが、社格を上げた転職をしたとしても、ご自身にとって有益なスキルが身につくかどうか、転職市場での価値が上がるかどうかはまた別問題です。

憧れだけで転職活動をするのではなく、転職で実現したいことや、仕事で大事にしたいこと、今後どういったビジネスパーソンになりたいかなどを整理するのが大事です。もちろん、転職活動の際にアピール材料となる、ご自身の経験やスキルの棚卸しも重要です。

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「社格を上げたい」理由を紐解けば、真の転職理由に行きつく

相談者
「転職で実現したいこと」は、「社格を上げたい」ではだめなのでしょうか?

アドバイザー
それはあくまでSさん個人の希望であって、転職活動の面接では評価されず、転職理由や志望動機とはみなされません。…現在の会社を辞めて転職したい理由は、社格が気になることだけなのでしょうか?

相談者
現在の勤務先はニッチな分野に特化した中堅メーカーなので、事業の幅が限られています。営業として、経験の幅を広げるためにも、多方面に事業を展開している企業で働きたいという思いがあります。

また、アットホームなのんびりした社風自体に不満はないのですが、「このままでいいのだろうか…」という不安が常にあります。大きな商談をまとめたり、ビッグプロジェクトに関わったりしている大学の同級生などの話を聞いていると、つい焦ってしまうんです。

規模の大きい総合電機メーカーであれば、営業担当者の人数も多く切磋琢磨できるでしょうし、扱う商材の幅が広いので、経験や知識を身につけることができそうだと思いました。

アドバイザー
なるほど。社格そのものを気にしているというよりも、営業としての成長を重視した結果、規模の大きい企業に転職したいという思いに行き当たったのですね。

一般的に、大手企業は新卒採用が中心のため、新卒入社した大勢の同年代と社内競争になります。中途入社組はプレッシャーも大きいでしょうが、それだけ得るものも大きいでしょう。

ただ、20代だとポテンシャルも見られてはいるものの、中途採用者に求めているのは「即戦力となり得るかどうか」、そして「自社にはない経験・スキルを持っているか」。この2点を効果的にアピールすることが必要です。

Sさんは総合電機メーカーを希望されているとのことですが、新卒採用が中心のため中途採用の求人は少なく、競争率も高い傾向があります。総合電機メーカーだけにこだわらず、例えば別の業界で社格が上位の企業も選択肢に入れることをお勧めします。

相談者
営業経験と業界知識を活かした方が有利になるとばかり考えていて、異業界は選択肢に入れていませんでした。例えばどのような業界ならあり得ますか?

アドバイザー
人材採用ニーズが比較的高く、かつこれまでの知識が少なからず活かせそうなのはITやWeb業界、人材業界などが考えられます。

また、Fin Tech(フィンテック)やHR Tech(HRテック)など、既存分野・業界がテクノロジー活用で生み出した新しい価値や仕組みを指す「〇〇テック」は、これからの成長が期待できる分野であり、採用ニーズも拡大しているので狙い目と言えそうです。

第一希望である総合電機メーカーを目指しつつ、ITやWeb、人材系の大手や、「〇〇テック」で求人している企業の中から社格が上の企業をピックアップするなど、幅を広げて応募してはいかがでしょうか?

相談者
なるほど。考えたこともありませんでした。調べてみたいと思います!

アドバイザー
転職活動を通じて自分の経験を棚卸ししたり、いろいろな企業に触れたりすることで、自分が本当にやりたかったことや、自身の強み・持ち味が明らかになるでしょう。また、さまざまな業界の情報を収集することで、新たに興味を持てる業界が見つかるかもしれません。

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大手でも評価される経験・スキルを増やしてから転職するのも一つの方法

アドバイザー
ちなみに、今すぐ転職するのではなく、現在の勤務先で大手企業でも通用する経験を積んでから転職を目指すという方法もあります。日々の提案内容を工夫してみたり、自ら販路を広げたりして実績を作ることで、営業としての知見が増えスキルアップでき、転職活動でのアピール材料も増えるでしょう。

相談者
確かに…ただ現状に不安を感じているだけでは何も変わりませんね。転職活動を続けながら、実績作りも意識しながら行動してみます。

アドバイザー
そうですね。ぜひ、今の環境で得られるものを吸収しつつ、次のステップを目指してくださいね。

…なお、ここまでは「社格」という言葉を業界のポジションやランクの意味で使ってきましたが、企業の人格としての「社格」という考え方もあるかもしれません。人間と同じように、企業も一つとして同じものはなく、それぞれ歴史や個性があるものです。

例えば、規模としては大きくないけれど、ニッチ分野ではトップシェアを誇り、グローバル展開しているような優れた企業もたくさんあります。ぜひ、規模の大小や知名度だけでなく、「ここで働きたい」と心から思える企業を見つけてほしいと思います。

記事作成日:2022年11月7日 WRITER:伊藤 理子 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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