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転職の志望動機について、薄い内容しか思い浮かばず困っています【転職相談室】

履歴書の志望動機欄経験した仕事内容が少なく、志望動機に書く内容が思い浮かばない人が見受けられます。

初めて転職活動を始めたものの、志望動機の内容に深みが出ないというご相談に、キャリア形成のプロフェッショナルとして、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職活動の志望動機が、薄い内容で困っています(Eさん/25歳/メーカー事務職)

相談者
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■相談内容
地元野菜を使った食品メーカーへ新卒入社し、事務職として3年勤めています。

今の仕事には大きな不満はありませんが、同族経営ということもあり、積極的に人材を増やす必要がないようで、同期も後輩もいません。アットホームで過ごしやすいのですが、今後を考えると、仕事の幅もコミュニケーションの機会も限られた環境で、経験が広がらないのではないかと不安で転職を考えています。

ただ、経験した仕事内容が少ないため、志望動機に薄い内容しか書けず、困っています。何から始めればいいでしょうか。

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企業が「内容が薄い、印象に残らない」と考える志望動機とは

アドバイザー
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志望動機に書く内容が、薄くなり、困っているということですね。内容が薄いと気づいている場合、自分が書いた内容に、客観的な視点を持てているとも言えそうです。

 

志望動機は「なぜ他の会社ではなく、この会社のこの仕事を希望するのか?」を伝えるものです。そのためには、応募企業の事業内容、理念、仕事内容を理解し、その上で自分の経験・スキルをどう活かしていけそうかを踏まえて書いていくことになります。

▼詳しい書き方はこちら

アドバイザー
アドバイザー
志望動機の内容が薄いとご自身で感じるのであれば、次の3つのポイントを改めて見直してみましょう。

  1. 「応募企業ならでは」の特徴になっていない
  2. 仕事内容について言及していない
  3. 働く条件のみが動機になっている

よろしければ、今作成しているものを見せていただけますか?

自分では何が問題なのかわからないのですが、納得感もなく…、改善ポイントを教えていただきたいです。
相談者
相談者

【Eさんの志望動機】(現状)

私は貴社の新しい領域に次々にチャレンジされている取り組みに興味を持ち、自分もその中でチャレンジしながらキャリアアップしたいと考え、応募いたしました。現在は地元の食品メーカーで働いており、食に関する興味関心は人一倍なので、今後も食に関する仕事を続けていきたいと思っています。

貴社は、海外のトレンドを取り入れたサービスを新しく導入されるなど、挑戦できる風土があると思い、魅力を感じています。また、勤務先が同市内で通勤しやすく、無理せず続けられると思っています。現職でも商品の流通・物流の事務を担当していますので、この経験を活かしさらに成長し、貢献していきます。

アドバイザー
アドバイザー
そうですね。この志望動機だと、食品メーカーであれば、どの会社でも当てはまる内容に見えますね。

 

「応募企業ならではの特徴」を「新しい領域へのチャレンジ」という言葉で表現しているのかもしれませんが、多くの企業が新規事業への取り組みなどを行っているものなので、企業の独自性は見えません。

 

また、興味の対象については書いてありますが、仕事の内容について、あまり触れていません。「商品の流通・物流」の中で具体的にどのようなことをしていて、どんな仕事であれば経験を活かせると考えているのかを明確にした方がいいでしょう。

 

通勤のしやすさについては、働く条件の部分なので、敢えて志望動機に入れなくてもよさそうです。

そういうものなのですね。では、何から取り組めばいいのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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まずは、応募先の業界、企業の事業内容、仕事の内容について、もっと調べて具体的にしておきましょう。業界→企業の順に内容を整理し、その後、仕事の内容を調べるとわかりやすいでしょう。

 

業界を理解するにはマーケットの規模とその推移、代表的な企業やシェアなど、まずはその業界の置かれている状況、業界全体の構造を大まかに把握することから始めます。

 

企業を理解するには、求人票・企業ホームページからの情報収集は大前提ですが、それだけでは不足感があります。財務諸表を読めるのであればIR情報に触れ、企業の経営状況、今後の成長性などをチェックします。個人向けサービスであれば、商品サイトや情報発信のブログなど、一通り目を通し、可能であれば実際に販売現場に足を運ぶのもよいでしょう。

 

仕事の内容を理解するには、求人票と併せて、新卒向けの採用ホームページ、就活サイトの情報に触れるのもおすすめです。先輩インタビュー記事なども豊富で、仕事のやりがいなどがわかりやすく丁寧に紹介されています。また、ほかにどのような職種があるのかを見ることで、社内の仕事の役割分担や進め方が見えてきます。

そうやって調べていくと、会社の事業や仕事の具体的な内容がわかるのですね。やるべきことが見えてきた気がします。
相談者
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アドバイザー
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そこまでできたら、今度は自分の経験を整理します。現職の事業がどのようなオペレーションで回っていて、各工程の管理をどのように行い、自分がどのように関わっているのかを書き出してみましょう。

 

自分の経験を5W1H(いつ:When、どこで:Where、誰が:Who、何を:What、なぜ:Why、どのように:How)で整理してみるとわかりやすいです。

会社の事業に、自分がどんな関わり方をしているか、という視点で仕事を整理するのですね。
相談者
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説得力があり、印象に残る志望動機の作り方

アドバイザー
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さて、そこまで終わったら、志望動機につなげていきましょう。
志望動機を作成する際は、次の3つのポイントを意識して構成していきます。

  1. 応募企業を選んだ理由
  2. 活かせる経験・スキル
  3. 入社後に実現したいこと

このとき、次の点に気を付けて整理していきましょう。

一貫性があるか

自己PRと転職理由それぞれとの一貫性があるかを確認しましょう。
自己PRは、これまでの経験から得られた自身の強みと、入社後にそれをどのように仕事に活かすことができるのかを企業にアピールする項目です。

転職理由は、「転職によって実現したいこと」を伝える項目です。
これらと、自身の経験・スキルが応募している企業でどのように貢献できるのかを伝える項目である「志望動機」の一貫性がないと、企業側は納得感を持てません。

自分の言葉になっているか

「キャリアアップ」のような言葉ではなく、自己分析、棚卸しをして、自分の経験に紐づいた言葉で表現できているか、確認しましょう。

業界、企業、仕事について理解の深さを示せているか

業界研究や企業研究を深くできていることが伝われば、意欲が高いことも伝わります。単にホームページに記載してあるキャッチフレーズだけではなく、商品・サービス事例やその背景まで調べられる限り調べて、志望動機に反映しましょう。

接点を見出して語れているか

業界研究や企業研究ができたとしても、自分の経験との接点がなければ、一般論で終わってしまい、「あなた」がその仕事をする理由になりません。5W1Hで整理した今までの経験との接点を伝えられるようにしましょう。

わかりました。まずは一つずつ取り組んでみます。
相談者
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――後日――

改めて志望動機を作ってみましたので、見ていただけますか。履歴書などに書く際はあまり長文ではない方がいいかと思いますので、カッコ内は面接時にのみ伝えるつもりです。
相談者
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【Eさんの志望動機】(変更後)

私は、社歴や役職等に関係なく商品・サービス作りに携わることができる貴社の社風や、新サービス展開や既存サービスの改善に機敏に対応している部分に魅力を感じ、貴社の流通管理職に応募しました。

現職では、地域密着型食品メーカーの流通部門で事務として働いており、自社が参加する地域イベントを通して、食品が人に与えるポジティブな影響に手ごたえを感じ、食品業界で働くことにやりがいを持っています。貴社の公式ブログを拝見し、〇〇というサービスを一人の中途入社社員が企画し、人気を博していると知り、アイデアを実現できるチャンスがある社風に魅力を感じました。(また、生産者・消費者の声、社会の変化、海外のトレンドを機敏に取り入れ、サービス展開されている様子に、現職にはないチャンスの多さを感じています。)

配送物流管理については、現職でも、仕入れ~加工製造~流通~販売までのオペレーション管理事務を担当しているため、生産者対応、社内連携、システムを利用した事務業務等の経験を活かせると思います。(鮮度品質の管理の重要性も理解しておりますが、貴社の場合は生産者も多岐に渡り、また消費者やパートナー企業も複数いらっしゃるため、現職よりも複雑な業務であるとは想定しています。1つ1つ違いを理解しながら学び、キャッチアップしていきます。)

まずは地域密着型食品メーカーで生産者・消費者ともリアルな接点を持ち、顧客ニーズに触れていた強みを活かし、会社や事業全体を理解し、将来的には商品調達や商品開発等の仕事にも挑戦していきたいと考えています。

アドバイザー
アドバイザー
さまざまな視点で企業研究をしましたね。取り組んでいきたいことも具体的になってきましたし、現職の仕事との接点も見えてきます。仕事内容についても、経験がある部分と未経験の部分を理解し、学んでいこうという意欲を感じます。将来像も経験をベースにしていて説得力がありますね。

 

書類応募時に書く志望動機はコンパクトにまとめることが多いですが、面接では時間もありますし、お互いをより深く理解するきっかけにもなるので、今カッコ書きにしている部分も含めて、具体的なエピソードを入れながら話せるように準備しておくといいですね。

そう言っていただけて安心しました。志望動機を伝えるコツがつかめてきた気がします。早速、応募をしてみます。ありがとうございました。
相談者
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記事作成日:2021年2月18日 WRITER:衣笠可奈子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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