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転職するときの注意点まとめ

転職するときの注意点転職活動を始めるにあたり、全体の流れやそれぞれのフェーズで注意したい点を抑えておくと安心です。

転職後に「ああすればよかった」と後悔することなく、次のキャリアに進むために何をすべきなのでしょう。

転職経験者たちの失敗談とあわせて、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに話を聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

■転職準備で注意したいポイントは?

転職するときの注意点まとめ_転職準備転職準備で注意したいポイントは2つです。一つ目は情報収集のやり方について、二つ目は転職活動をはじめるタイミングについてです。

1.情報収集は多角的に行う

転職とひと言でいっても、これまでのスキルや経験を活かして同業界・同職種転職を考える方から、新しい業界や未経験職種への転職を考える方までさまざまです。

同業種への転職であれば、これまでの知識や経験がベースにあるため、転職したい企業のHPや求人サイトなどから、求められるスキル任される仕事内容などの情報収集を進めましょう。

これまで培った人脈を活かして、同業他社の友人や先輩に話を聞くのもいいでしょう。

異業種への転職を検討する際は、業界の慣習や使われる用語、仕事の進め方などがこれまでとまったく異なる可能性があります。インターネット上の情報だけでは、業界や企業の特徴を把握しきれないこともあるでしょう。

最近では、説明会や社内見学会、カジュアル面談などを設けている企業も多いので、応募前にそこで実際に働く社員から話を聞いて、自分が従事する業務内容を具体的にイメージできると理想的です。

 2.転職は在職中と離職後のどちらにすべきか

在職中でも離職してからでも、どちらが正解ということはありません。

在職中の転職活動のメリットは、定期的な収入があるため、経済面での不安や制約がなく、転職活動に集中できることです。ただし、転職活動が長期にまで及ぶと、「仕事との両立が難しくなる」「自分が希望するプロジェクト内容やポジションが変わって転職しにくくなる」などのデメリットも生じます。

離職中の転職活動のメリットは、自己分析や企業研究に十分な時間を使えること、そして面接日程調整がしやすい点です。ただし、離職期間の長さは場合によってはデメリットになる可能性もあります。

どちらのケースでも、大切なのは転職活動ではあらかじめスケジュールを立てておくこと。

在職中の方は、後任への引継ぎなどで、退職できる時期が限られるケースがあります。転職先企業にも採用計画があるため、内定承諾の期限や入社のタイミングが合わなければ採用に至らないことも少なくありません。

転職活動におけるスケジュールを設定した上で、転職先候補となる企業の比較検討ができるよう、複数企業への応募を同時に進めるなどのスケジュール管理が大切です。

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■書類作成で注意したいポイントは?

転職するときの注意点まとめ_書類作成書類作成時に注意したいポイントは2つです。一つ目は職務履歴書を作成する際の基本的事項、二つ目は実際に職務経歴書でアピールすべきスキルや実績の書き方についてです。

1.見づらい職務経歴書にならないようにする

転職活動では、学歴や職歴を記す「履歴書」のほかに、これまでの業務経験やスキルを伝える「職務経歴書」が必要です。

職務経歴書は、A4用紙1~2枚、多くても3枚にはまとめるのがポイント。職務履歴書には履歴書より詳細な職歴や会社概要、任されたポジションや社内での役割、プロジェクト概要や培った経験、知識などを記します。

プロジェクトについて詳細を伝えたい場合や、デザイナーやエンジニアとしての実績をまとめたい場合は、別紙にて説明書類やポートフォリオなどをつけることもあります。

2.あいまいな表現は避けよう

職務経歴書を書く前に大事なポイントは、これまでのキャリアを具体的に振り返ること(キャリアの棚卸し)です。

職務経歴書では、業務経験や実績については数字や固有名詞などを入れて具体的に伝える必要性があります。そのためにも、これまでの仕事内容を一つ一つ時系列に振り返り、テキストにまとめておくといいでしょう。

マネジメント経験であれば、メンバー数や年齢層、雇用形態などのほかに、チームやグループが目標達成に向けて起こしたアクションなどの詳細を記しましょう。

営業経験であれば、担当した顧客数や顧客特性、目標数値と達成率のほかに、難易度の高い顧客対応にどんなコミュニケーションを取ることで困難を乗り越えたかなどを記しましょう。

具体的な事実を盛り込むことで、「その仕事をすることがいかに大変だったのか」という難易度を、相手企業に伝えることができます。

とくに異業種転職の場合は、お互いの共通言語や目的達成率の水準などが違う場合が多く、かりに「営業目標達成率120%」とアピールしても、その実績や難易度などが伝わりにくいケースもあります。顧客特性などを記すことで、相手企業に難易度の高さを理解してもらうことが大切です。

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【失敗談】書類作成編

転職経験者の中には、思いがけないところでつまずくケースも多々あります。まずは私が実際にお会いした方の書類作成における失敗談の例をご紹介しましょう。

①パソコンを持っていなくて、書類作成に手間取った

個人用パソコンを持っていないまま転職活動をスタート。職務経歴書や自己PR資料作成の際、スマートフォンではすぐに対応できず、書類作成に時間がかかった結果、チャンスを逃してしまった。

アドバイス
個人用パソコンを持っていなかった方のほかにも、個人用メールアドレスをチェックする習慣がなく、企業からの連絡に気づかずに採用のチャンスを逃したなどの事例もあります転職活動では、個人用パソコンやメールアドレスなどの基本インフラは整えておくことが必要です。

②職務履歴書をコピペしまくった

職務経歴書の作成方法がわからず、インターネット上のテンプレートを活用。数字や固有名詞は変えたものの、本文はほとんどコピペで提出したため、人事担当者にテンプレートをほぼコピペで使用したことがばれてしまった。

アドバイス
職務経歴書を作成する際、テンプレートは参考程度にとどめ、必ず自分の言葉で書くようにしましょう。かりに書類選考を通過したとしても、面接で職務経歴書の内容を自分の言葉で詳しく伝えられなければ意味がありません。

③長文すぎる職務経歴書を作成した

職務経歴書に詳細情報を盛り込みすぎて、15ページにもなってしまった。企業側からは「情報の取捨選択ができない」点を懸念され、書類選考落ちという結果になった。

アドバイス
人事担当者の立場になれば、15ページにもおよぶ職務履歴書の大作を読むことは大変なことだとわかるのではないでしょうか。
職務経歴書は多くても3ページ以内にまとめましょう。もしも、詳しく書きたいプロジェクト内容などがある場合は、別紙に記すとよいでしょう。

■応募時に注意したいポイントは?

転職するときの注意点まとめ_応募時応募時に注意したいポイントは、応募する企業数についてです。

比較検討できる企業を増やそう

自分に合った企業や仕事を選ぶポイントとしては、行きたい企業に複数応募することです。複数応募するといっても、やみくもにたくさんの企業に応募すればよいわけではありません。

リクナビNEXTのアンケート調査によると、転職した方の応募数の平均数は7.5社、面接した企業の平均は3.4社などのデータもあります。これらの数字も参考にしながら、比較検討できる企業数を増やしてみるのもよいかもしれません。

選考プロセスで人事担当者とコミュニケーションをとり、面接で現場社員の方と話してみることで、インターネット上の情報だけでは判断できなかった企業の雰囲気や特徴について理解できるケースも多いです。

「仕事のスピード感が合いそう」「社員のオープンな雰囲気がいい」など、複数の企業と比較検討することで、自分にとって仕事における大事な観点が見えてくることがあります。

すると最終的に転職先を決める際、そういったプロセスを踏んだことで自身の転職先決定への納得感を高めることができるでしょう。

▼自分に合った企業選びのコツを知りたい方はこちら
応募したい求人が見つからない!自分に合った企業や仕事の探し方のコツ

【失敗談】応募編

次に、私が実際にお会いした方の応募時における失敗談の例をご紹介しましょう。

企業への応募数を増やしすぎた

企業からの内定数を増やしたいばかりに100社近くの企業に応募。どの企業にどの職務経歴書を提出したのかを忘れてしまい、面接まで進んでも書類に記載された内容とちぐはぐな回答をして落ちることが続いた。

アドバイス
複数応募については、企業の比較検討としては良い方法ですが、さすがに、100社近くもの企業に応募することは失敗の原因にもなりかねません。
複数応募する際は、書類や職務履歴書のフォルダ分けや、応募企業ごとに用意した書類のコピーをとるなどして、どの企業に何の書類を送ったのかがわかるように書類を随時整理するようにしましょう。

■面接時に注意したいポイントは?

転職するときの注意点まとめ_面接時面接時に注意したいポイントは二つです。一つ目は、志望動機や自己PRの答え方、二つ目は面接を受ける上での心構えについてです。

1.伝えるべき点を整理しておこう

面接では、「志望動機」や「自己PR」(前職での業務経験や実績)などは必ず聞かれる内容です。

面接で伝えるべきは、「自身の経験が、御社の実務でどう活きるか」という点です。そこで、面接前には改めて求人情報を読み込み、企業が求めているスキルや経験を確認する必要があります。

面接前は、提出した職務経歴書にも必ず目を通しておきましょう。

企業側のニーズがわかれば、自身のどんな業務経験を伝えるべきかがわかります。求められていることを理解せず一方的な自己PRにならないよう、企業と自身のマッチングポイントを把握しておくことが大事です。

2.不明点はその場で確認しよう

面接とは、転職候補先でもある社員の方と直接話せる貴重な場でもあります。入社後に任されるポジションや評価ポイントなど、事前に確認しておきたいことがあれば、積極的に質問するとよいでしょう。選考のプロセスの中で企業理解を深めていき、仕事のイメージを具体化していくことが大切です。

▼面接の流れを詳しく知りたい方はこちら
面接当日までに知っておきたい「面接の流れ」

【失敗談】面接編

次に、私が実際にお会いした方の面接時における失敗談の例をご紹介しましょう。

①志望動機を丸暗記した

書類選考はスムーズに通過したものの、面接では緊張し過ぎて汗が止まらず、丸暗記していた志望動機の内容が飛んでしまった。採用担当者の質問に上手く答えられないという焦りから、さらに緊張感が高まった結果、自分を出し切れずに終わった。

アドバイス
緊張しやすいタイプの方は一定数います。そういう方は、鏡の前で表情を見ながら話すなどして、面接の練習を重ねることで自信をつけられることもあります。
気をつけたい点は、話す内容を“丸暗記”してしまうと、面接時に緊張のあまり忘れてしまって、何も答えられなくなるリスクがあるということ。
面接はあくまでも人と人とのコミュニケーションの場です。
“暗記したことを発表する”のではなく、“その場で聞かれたことに的確に答える”という柔軟な姿勢で臨むとよいのではないでしょうか。
ある程度の緊張であればとくに問題にはなりません。しかし、あまりに緊張して何も答えられないと、さすがに「ストレス耐性が弱いのでは」と企業側に懸念される可能性があります。もしも、緊張しやすく大量の汗をかいてしまう、赤面してしまうといった特性のある方は、事前にメールなどでその旨を伝えておくのもよいでしょう。

②持ち物に気をつかわなかった

プライベートで使うようなビジネスシーンにそぐわないデザインバッグを持って面接に行ったら、面接担当の営業職の方に「それで仕事をしているの?」という目で見られてしまい、採用結果も見送りとなった。

アドバイス
面接はオフィシャルなビジネスの場です。業界や企業風土にもよりますが、派手なバッグやヒールの高い靴、メイクやネイル、カジュアルすぎる服装などに対して、「TPOにふさわしくない」と判断する面接担当者も少なくありません。
面接で伝えるべきは、業務経験やスキル、それをどう業務で活かせるかという中身です。
TPOに適さない服装をしたばかりに、なんとなくその場が気まずい雰囲気になり、大事な面談で自分の経験値やスキルなどが十分にアピールできずに終わるのは本末転倒で、とてももったいないです。

■内定・退職時に注意したいポイントは?

転職するときの注意点まとめ_内定時内定・退職時に注意したいポイントは2つです。一つ目は内定承諾前に確認したいこと、二つ目は内定承諾後のコミュニケーションの取り方についてです。

1.労働条件は事前に確認しておこう

内定をもらうのは、誰にとってもうれしいことでしょう。すぐに内定承諾し、入社意向を伝えたい気持ちも理解できますが、企業側に返事をする前に、しっかりと労働条件を確認しておくことが必要です。

面接時や面接が終わった時点で、企業から伝えられた労働条件や重要なポイントなどをメモしておくと、確認漏れを防ぐことにもつながります。

▼内定後の詳しい流れについてはこちら
転職における内定後の流れ

2.退職状況の進捗はこまめに共有しよう

在職中に転職活動をしている方は、内定承諾後は退職の手続きに入る必要があります。

退職時のトラブルでもっとも多いのは、「引継ぎがスケジュール通りに進まない」「会社から強い引き留めに合い、退職交渉が進まない」などのケースです。

転職先企業にも、「この日までに入社してこのポジションに就いてほしい」という採用計画があるので、入社日がずれると事業計画上、問題が生じることもあるでしょう。

上記のトラブルを避けるためにも退職手続きする際は、社内関係者にスケジュールを明確に伝えた上で、能動的に動くことが大事です。

万が一、退職交渉や引継ぎのスケジュールがずれてしまい、入社日の変更を転職先企業に依頼するような場面であっても、こまめに退職交渉の進捗を共有していれば、転職先企業側と一定の信頼関係が構築できているので、転職先企業が比較的、すんなり入社日の変更を承諾してくれる可能性が高まるでしょう。

【失敗談】内定・退職編

次に、私が実際にお会いした方の内定・退職時における失敗談の例をご紹介しましょう。

①よく考えずに内定辞退をしてしまった

転職活動中に現職で希望する部署への異動が叶ったため、すぐに内定を辞退。

しかし、家族に相談したところ「転職してみたら?」と背中を押されたため、再考した翌日に内定辞退の取り消し(内定承諾)を改めて申し入れた。しかし、企業側は「内定辞退するのであれば、他の方にお願いしたい」とすでに結論を出しており、内定辞退取り消しは認められなかった。

アドバイス
結論としては、内定承諾も内定辞退も慎重におこなうべきです。企業側は時間とコストをかけて、決められたスケジュールの中で採用活動を行っています。
内定辞退を受ければ、早々に他の候補者の方へ連絡してしまうため、翌日の取り消しであっても叶わないケースもあり得るでしょう。
もしも、入社への懸念点があり、検討の時間が必要であれば、内定承諾期限を延ばしてもらえるかどうかを早めに相談するようにしましょう。

②質問メールを大量に送りすぎた

内定後、労働条件や福利厚生について確認したい事項が20個近く出てきたため、人事担当者宛に質問メールを複数回も送ってしまった。
内定承諾まで期間が短い中、人事担当者に大きな負担をかけてしまった。

アドバイス
入社を検討する上で必要な情報は、選考段階で事前に確認しておきましょう。企業側としても、内定を出した途端に質問事項がたくさん送られてくると、「事前に調べていなかったのだろうか」と、少なからず心象が悪くなる可能性があります。
もちろん、納得感をもって入社を決めることは大切なことです。
内定承諾期限がある中で、焦って情報収集をするよりも、あらかじめ疑問点をリストアップしておき、面接時に解消するなどの対処法は必要になります。

■まとめ

自分が希望する企業に納得を持って転職するためには、転職活動全体の流れをあらかじめ把握し、綿密な準備を進めることが大切です。

ご紹介した転職経験者のような失敗談に陥らないためにも「転職ノウハウ」記事の各選考フェーズの流れやそれぞれの注意点などを改めて確認してみてはいかがでしょうか。

記事作成日:2020年6月19日 WRITER:田中瑠子 EDIT:リクナビNEXT編集部

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