電話で内定通知を受けたときの対応法・注意点は?転職活動での内定~入社の流れは?
最終面接を受けた後、「後日、結果を連絡します」と言われた。今までは電話で連絡が来ていたけれど、内定通知も電話で来る?そのときどう答えればいい?注意するポイントはある?――そんな疑問について、これまで多くの転職者をサポートしてきた、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏にアドバイスをいただきました。また、事前に入社~内定までの流れも押さえておきましょう。
内定から入社までの流れは?
まずは、転職活動において、内定~入社までどんなステップを踏んでいくかを理解しておきましょう。一般的には次のような流れで進みます。
- 内定通知を受ける(電話・メールいずれかで連絡が来る)
- 内定通知書、労働条件通知書を受け取り、諸条件を確認する
- 入社承諾の回答期限を確認する
- 入社意思を決定し、雇用契約を結ぶ必要な書類を準備し、入社手続きをする
内定通知を受けた際に、確認した方が良いこととは?
以下は、電話・メールに関わらず、内定通知を受けた後に早急に確認しましょう。
諸条件を確認する
一般的には、内定通知書と労働条件通知書が発行されます。その中で、労働条件通知書に記載されている諸条件(入社日・給与・勤務地など)が求人情報の情報や面接時に聞いていた情報などと異なっていないか確認しましょう。
なお、中には内定通知書を出さない企業もありますが、後々のトラブルを防ぐためにも、こちらから発行してもらうようにお願いするといいでしょう。
入社承諾の回答期限を確認する
内定通知を受けてからの回答期限は、企業によりますが、数日~1週間程度。その回答期限内であれば返事を保留しても問題はありません。「回答期限はいつまでと考えればよろしいでしょうか」と企業に確認し、期限までに回答する旨を伝えるようにしましょう。
回答期限を越えて保留したいなら、早急に伝える
企業側が指定する回答期限を越えても返事を保留したい場合、「保留の理由」「いつまでに回答するか」を明確に伝えた上で、待ってもらえるかどうかを確認します。
その場合、回答期限の前日~当日といったギリギリのタイミングではなく、なるべく早めに伝えてください。そうすることで、企業側も条件面談を設定したり、社内の決裁者に向けて回答期限を諮ったり、ほかの候補者に「●●まで結果通知を待って欲しい」と伝えるなどの調整ができるので、回答期限を延長してもらえる場合が多くなります。
内定通知を電話で受けたとき、どう対応する?
メールで内定通知を受けた場合は返事を考える時間がありますが、電話で内定通知を受けた場合はその場で企業とやり取りをしなくてはなりません。上述の確認事項について企業から提示済みであり、且つ入社の意思が定まっているなら、その場で承諾の旨を即答してもいいですが、諸条件を確認する前に承諾するのは避けましょう。
後日、労働条件通知書で諸条件を確認したところ、思っていた内容と違っていた……ということもあり得ます。「入社します」と言ってしまった後で、「この条件なら辞退します」と撤回すると、トラブルにもなりかねません。
電話で通知を受けた際には、まずは「ありがとうございます」とお礼のみを述べます。すると企業側からこの後の流れが説明されるはずですので、その手順に従い、手続きを進めましょう。
もし、内定通知の電話で企業側から「入社していただけますか」などと聞かれた場合は、「念のため、労働条件通知書の内容を確認した上でお返事させていただきたいと思います。いつ頃、どういう形式でお送りいただけますでしょうか」などと回答しておくのがいいでしょう。
内定通知を電話で受ける場合の注意点は?
最後に、電話で内定通知を受けた際によくある疑問にお答えします。
Q. 電話に出られない場合はどうしたらいいの?
在職中の場合、勤務時間内であれば電話を受けられないことも多いでしょう。その場合は、可能なかぎり早いタイミングで折り返し電話してください。
電話するのが難しい場合は、とりあえずメールにて「お電話を受けられず、申し訳ありません」と伝え、何時頃であれば電話がつながるかを伝えてもいいでしょう。
こちらについては、決まったルールがあるわけではありませんので、通常のビジネスコミュニケーションと同様に対応しましょう。
なお、相手企業が「何度電話してもつながらない」という事態を防ぐためには、あらかじめ電話がつながりやすい時間帯を伝えておく手もあります。
Q. 電話に備え、準備しておくものはある?
メモをすぐに取り出せるようにしておくことをお勧めします。電話で今後のスケジュールを伝えられることもあるためです。
メモを取れない状況であれば、「今、メモを取れませんので、メールにてお送りいただけますか」とお願いしてもいいでしょう。
あるいは、スマートフォンのボイスメモ機能を使う手も。「録音しますので、少しお待ちいただけますか」と、ボタン操作を行いましょう、
Q. 電話でとっさに「入社します」と言ったが、やはり保留(辞退)したい…
前述のとおり、内定通知の電話では入社承諾しないことが重要です。しかし、電話でとっさに承諾してしまったなら、撤回の連絡はなるべく早くしてください。企業側は入社に向けていろいろな準備を進めていますので、連絡が遅れるほどトラブルにつながりやすくなります。
※内定を辞退する場合の伝え方はこちら「内定辞退の電話・メール例」
WRITER:青木典子 EDIT:リクナビNEXT編集部
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