退職を決断するポイントって何?
01  人間関係編 02  仕事内容編 03  勤務時間・待遇編 04  給与・評価編
04 給与・評価編
給与や評価に不満を持っていても、「不況だし、果たして自分の不満は単なるワガママなのか、そうではないのか……」と退職ポイントの見極めは難しいところだ。どんな状況なら「辞めどき」なのか、一緒に考えよう!
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現在転職活動中の Y.Tさん(29歳)の場合
プロフィール1997年、大学卒業後、小売チェーンに入社。販促部に配属され5年間勤務したが、評価制度への不満が募り2002年3月に退職。その後、派遣として1年食品メーカーに勤務し、現在休職中。
退職までの背景
 新卒で小売チェーンに入社。配属された販促部は、会員制の商品宅配サービスがあり、主にその会員を拡大するため、個人宅を訪問する仕事を担当しました。地域支社に配属され、担当エリアが割り振られ、月ごとに加入者数の個人目標を持ちます。普通、担当地域は2、3年は変わらず、その店舗のあるエリアの客層、売れ筋商品の傾向などをつかんで加入促進に活かしていきます。しかし、なぜか僕の場合、半年くらいで担当店舗をコロコロ変えられてしまいました。地域性をつかむ前に変わるので、目標を達成するのは当然キツかったです。そんな状況でも、同じ地域を、2年、3年担当しているほかの社員と目標が変わらないこと、また、基本的に年次で給与が決まるため、なんとか頑張って目標を達成しても、それが給与に跳ね返る仕組みがなかったことに不満を感じていました。
退職を決意した理由
  本格的に退職を考えたきっかけは、最後に異動した支店で、上司から不当な扱いと評価を受けたこと。異動してすぐに、その上司の仕事の進め方など効率が悪い点を指摘したのですが、それが気に入らなかったのか、非常にキツイ目標を課す上に、達成しても評価はしない。仕事に真剣に取り組まず、目標は達成できない、その代わり上司のやり方に口をはさまない社員と同じに評価され、このままでは給与アップや昇進の可能性は全くないのではないかと考えるようになったのです。
  このような状況が続いたため、本社に改善を訴えると、「そんなことを言っていても仕方がないので、毎日の仕事を頑張れ」という回答。もともとその上司の問題だけではなく、頑張っても報われない、目標達成と給与アップの関係が不透明な評価制度に不満があったし、会社の方針は今後も変わらないことが本社の回答で分かりました。改めて、この会社では頑張りがいがないと感じ、退職することに決めたのです。
編集部からのアドバイス
会社全体の評価の仕組みに納得できないなら、退職は正しい判断
 一人の上司が評価してくれないという状況であれば、自分や上司の異動で解決されることもある。しかしY・Tさんのように、会社全体の仕組みとして、頑張っても報われる評価制度ではなく変わる可能性が低いのであれば、退職したのはやむを得ない判断と言える。
 年功序列型の賃金体系が崩壊したと言われながらも、実力主義へ移行している企業とそうでない企業の差は依然として存在する。頑張ったら頑張った分評価してもらいたいという志向の人は、実力主義が浸透し、それに応じた給与体系を持つ企業に転職するべきだろう。
給与・評価の不満 実例集
SE・Eさんの場合
退職を考えている背景
現在プログラマとして客先に常駐していますが、顧客の承諾がないとSEに昇格できません。契約上、SEのほうが単価が高いため2年も昇格できずにいますが、作業内容はSEそのものです。納得がいかないのは、その分プログラム業務が減り、顧客からのプログラムに対する報酬まで減ってしまったことです。
編集部からのアドバイス
レッドカード今が辞めどき!
EさんがSEを目指しているなら、今すぐ転職したほうがいい。この顧客のスタンスから考えてEさんをSEに昇格させそうにもないし、現在はプログラマとはいえ、SEとしての経験を既に持っており、仕事内容を職務経歴書や面接でしっかり説明すれば転職は可能だろう。
不動産・Tさんの場合
退職を考えている背景
納得できる理由を説明してもらえず、全社員一律で減給になってしまいました。カットする根拠も「赤字」のひと言で、決算について具体的な説明はなし。しかし、ディスクロージングの資料では、所属する部門は好調と記載されています。
編集部からのアドバイス
イエローカードちょっと考えよう!
給与カットは多くの会社で行われていることなので、それだけを理由に退職するのは早計。この場合、減給に関する説明があいまいなのは、会社の問題なのか、上司の問題かによる。もし会社の問題であり、しかも実際には「好調」なのに「赤字」と故意にウソをついているならば、信頼できる経営陣とは言いがたいので退職すべきだろう。
   
サービス・Iさんの場合
退職を考えている背景
昇進、給与の仕組みが学歴重視の傾向にあります。先輩から「生涯賃金は決まっている」と言われ、真面目に働いてもそうでなくても、昇進には何も関係ないように見えます。大手ですが、実際にはヒマそうにしている社員が多く、そんな中で仕事をしたくないと感じています。
編集部からのアドバイス
レッドカード今が辞めどき!
学歴によって評価や昇進が決まってしまっていて、著しく仕事のやる気をそいでしまう場合、転職に踏み切ったほうがいいだろう。会社全体が前向きに仕事に取り組む風土のほうが、合っているのではないか。
プログラマ・Jさんの場合
退職を考えている背景
プログラマとして今の会社に勤務して8年。その私より、新人のSEのほうが給与が高いのです。その理由は、プログラマとSEの基本給の格差があまりにも大きいため。さらにSEたちは「給与が高い=偉い」と勘違いしているようで、プログラマを軽視しているのが見え見え。我慢の限界です。
編集部からのアドバイス
レッドカード今が辞めどき!
今の環境で給与アップを期待するのは難しいので、転職を考えるのはやむを得ないだろう。ただし、転職時、このままプログラマとしての道を究めるのか、SEへの職種転換を目指すか決めるべき。長い目で給与アップを目指すなら、思い切って職種転換するのも一つの手だ。
退職決断のポイント
評価や給与に対して不満を持つ人は多いが、自分がどんな不満を持っているのか、まずは分析してみよう。「評価が短期間で給与額に反映されてほしい」「昇進や新しい仕事などチャンスがほしい」「評価の基準を明確にして正当に評価してほしい」など、不満のありかはそれぞれだろう。
こうした不満は、評価・給与制度が自分の価値観とズレていることに起因する場合が多い。例えば、「評価が短期間で給与額に反映されてほしい」という人が、年功序列型の人事や給与の仕組みを持った会社で働いていたら、ストレスになるはずだ。実力主義がいいのか年功序列型がいいのか。また、給与の考え方も固定給、歩合給、成果貢献給など、多様化している。自分の価値観に合った仕組みは何か、じっくり考える必要がある。現状で合っていないならば、人事に評価・給与制度が変わる可能性を問うてみる。もし、変わる可能性がないのなら、転職を決断するという選択肢もあり得る。
ただし、退職する前にもう一度考えてみて欲しい。今回、多くの人が「頑張っても評価されない」という悩みを抱えていたが、やはり実力主義の世界は厳しいことを知っておくべき。成果を出せば給与はアップするが、出せなければ上がらない、あるいはダウンする可能性もあることを考慮したほうがいいだろう。


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