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独立開業に失敗!ネットショップ事業を 2年で諦め、バス運転手に転職

ソウイチロウさん(仮名):30歳 自営業→バス運転手

ネットショップ開業。月商1000万円でも手元に残るのは20万円

接客が好きで、大学在学中も酒類の販売店でアルバイトをしていたソウイチロウさん。アルバイトのアイデアにも耳を傾けてくれるなど、フラットな社風に魅かれてそのままバイト先の酒類販売チェーンに入社した。店長職として売り上げ、シフト、在庫などの管理をしながら4年間勤務。会社がインターネット販売を開始し、ネット経由の受注が急拡大するのを目の当たりにしたことで、インターネットの可能性に興味を覚えた。

ある程度ノウハウを得たと感じたタイミングで、ネットショップ起業を決意し退職。独立開業に向けて準備を始め、開業資金600万円で女性向けアパレルショップを開業した。事前にECサイトで最も商品が動くのがファッションと聞いて、独学で品質の見極め方や売れ筋などを研究、自ら日本橋の問屋街に商品の仕入れに出かけた。下着やインナーなどの販売から始めて徐々にアウター、デニムなどへ展開、順調に売り上げは拡大。仕入れ、店づくり、販促、配送まですべて自分の裁量で行い、まさに事業経営を行っている感覚があった。しかし、その手ごたえとは裏腹に、肝心の利益は一向に伸びなかった。売り上げは順調だったものの、湯水のように使った広告費やサイトの運営コストが圧縮できなかったことと、同業種の競合との価格競争が激化し、値引き戦略に陥っていたことが主な要因だ。

売り上げは月間最大1000万円まで到達したが、原価や経費を差し引くと手元に残るのはたったの20万円。購入者のほとんどはクレジット決済だから実際に現金が回収できるのは2カ月後のことも多い。その間に仕入れ先や運送関係の支払いが溜まり、運転資金が不足して自転車操業状態に陥った。やがて元手の600万円が底をつき始め、「限界が来る前に店をたたもう」と決断、約2年で経営から手を引いた。

企業に転職して収入は増加。有給休暇の消化も上司が奨励

ネットショップを閉じたソウイチロウさんは、ひととおり身辺整理を終えると気晴らしに東北へバス旅行に出かけた。そこで偶然出会ったドライバーの接客や気づかいがあまりにも素晴らしく、ドライバーになろうと思い立つ。大型二種免許を取ってすぐに求人に応募し、高速バスの運転士に転職した。ネットショップ経営からバスドライバーは、全く異業種のキャリアチェンジのようだが、ソウイチロウさんの仕事は「バスの運転」ではなく、あくまで「お客様をもてなす接客業」であると語る。新卒入社した小売では酒類を通じて、ネットショップでは衣類を通じて、そして現在は旅行を通じて、接客業に携わっているという考え方だ。

乗務は主に東京発で大阪・神戸方面の夜行がメイン。20時ごろに出社し20時半に車庫を出て、22時半に乗客を迎え、大阪や神戸に着くのが早ければ5時、遅くて8~9時ごろ。昼間は会社の借上げの部屋で睡眠を取り、夜に再び乗車して翌朝東京に戻るとその日と翌日はお休みという勤務パターン。体を慣らすのは大変だが、待遇面はこれまでの社会人生活で一番良く、満足している。体調管理には会社側も配慮してくれ、有給休暇もしっかりと消化するように奨励される。安全管理を最優先に掲げており、乗客へのアナウンスも安全管理面の情報をはっきりと伝えたり、お客様に安心いただくような振る舞いに留意したりするよう徹底されているのだという。

運輸ドライバーの求人は、ソウイチロウさんのように免許を取得していれば、未経験や異業種からの転職も可能となっていることが多い。また、年齢にも柔軟だ。応募の過程で勤務体制や条件面をよく確認し、ソウイチロウさんのように労働環境や待遇に満足できる企業を探してみては。