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転職したら上司が年下でした。年下の上司との上手な関係性の築き方を教えてほしいです【転職相談室】

PCを使用するビジネスマン優秀だけど、何かとため口で指示してくる転職先の年下上司。

コミュニケーションの取り方や関係構築に悩んでいるというTさんの相談に、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職したら上司が年下でした。年下の上司は初めてなので、上手な関係性の築き方を教えてください(Tさん/化粧品企画/36歳/男性)

相談者
相談者
■相談内容
大手化粧品メーカーから、ベンチャーの化粧品企画会社に転職しました。
将来は自分でコスメブランドを立ち上げたいという目標があり、新商品を次々と出しているベンチャー企業で自分の力を磨きたいと考えました。
上司は、業界内でも有名なヒット商品を作った女性でとても優秀なのですが、一つ気になることがあります。
彼女は私よりも6つ年下で、何かとため口で指示してくるのです。
仕事からは学ぶことが多く、いい会社に入れたなと思っているのですが、上司の私に対する態度が、礼儀的な部分でどうしても気になってしまって…。
これから、上司とどのように接すればよいでしょうか。

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まずは、相手のリスペクトできる部分を見出すことが大事

アドバイザー
まずは転職おめでとうございます。
ご自身の目標を見据えて転職し、「仕事から学ぶことが多い」と言える環境にいるのは、とても恵まれていると思います。
年下の上司は初めてとのことですが、30代後半以上の転職になると、そうしたケースは珍しくありません。
とくにベンチャー企業ですと、社員の平均年齢が低いところも多いでしょう。
年齢に捉われず、相手の尊敬できる部分を見出すことが大切です。

相談者
リスペクトできるところはたくさんあるんです。
その上司は、8年前の創業時からいるので社歴は長く、実績もあります。
マネジメントポジションについているのにも納得できますし、商品企画の発想力や、周りの人を動かしてプロジェクト化していく行動力などは、すごいなと思いますね。

アドバイザー
いいですね。
尊敬している点を言語化できていれば、お互いに寄り添う気持ちが芽生えて、コミュニケーションもとりやすくなります。

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良い関係を築くための具体的な方法

相談者
仕事ぶりは尊敬している一方で、「私の方が年上なのに、なぜため口なのか」という点にどうしてももやもやしてしまいます。
私の考え方が狭いのかな…などと反省もするのですが。

アドバイザー
そこは、上司や会社側の立場になって考えてみると、見えてくるものがあるかもしれません。

1対1で話し合いをして相互理解を深める

アドバイザー
上司がTさんに対してため口で話しているのは、上司の性格特性なのかもしれませんし、会社の社風が影響しているのかもしれません。
面倒見がよく人望の厚い上司で、メンバーとの距離がそもそも近い方であれば、Tさん以外にもいろんな年次の人にもため口で話している可能性があります。
また、会社の社風として、カジュアルなコミュニケーションがとられるところも多くあります。
メンバー同士を肩書ではなく名前で呼んだり、あだ名をつけたりするようなベンチャー企業もあります。
周りの上司と部下の関係性や言葉づかいを見ていくと、「自分だけではないんだ」と安心できるかもしれません。

相談者
確かに…。社内では誰に対してもため口で話しているような気がします。
前職の大手メーカーよりは、かなり砕けたコミュニケーションだなと感じることは多いです。

アドバイザー
そういうカジュアルな社風であれば、会社としても年下、年上の年齢をさほど気にしていないのでしょう。
年上の上司になるような配属も検討したけれど、ポジションや組織構成などの観点で難しかった…などの事情があった可能性もあるので、まずは1対1でコミュニケーションを取りながら、上司の意向を確認していくのも大切です。

相談者
上司はすごく多忙な方で、じっくり話をする機会が取れなさそう…。
どう働きかけるといいでしょうか。

アドバイザー
部下の育成は、上司のミッションの一つです。
相談する場は、Tさんから積極的にお願いすれば取ってくれるのではないでしょうか。
相手の考え方や、自分に期待することを確認して相互理解を深めれば、よりよい関係性につながると思います。

アサーティブなコミュニケーションを取る

アドバイザー
Tさんが気にされている、ため口のやりとりに関しては、伝え方に気をつけながらアサーティブなコミュニケーションを取るといいと思います。

相談者
それは、どういうやり方でしょうか。

アドバイザー
アサーティブとは、「自分の気持ちや意見を、相手の気持ちも尊重しながら伝えること」です。
言葉にする際は誠実に、対等に表現することが大切で、自分の感情など一方的な考えを押し付けることはアサーティブコミュニケーションとは言えません。
してはいけないのは、「前職ではこういう言葉づかいはなかった」という前職との比較や、「上司として、人の使い方がよくない」といった批判、「プライドが傷ついた」といったネガティブな感情をぶつけること。
すると衝突につながり、働く環境の居心地が悪くなってしまいます。

相談者
確かにそうですね。

アドバイザー
そこで、どうしても年下の上司のため口が気になるようでしたら、

  1. 描写(客観的事実)
  2. 表現(相手を配慮した主観的な意見)
  3. 提案(具体的な依頼)
  4. 選択(相手が判断できる柔軟対応)

の4つの視点を取り入れて、上司に意見してみることをおすすめします。例えば、次のように伝えてはどうでしょうか。

【伝え方の例】

「今朝の部内会議で、資料作成の指示をいただいた際、『資料作っといて』という伝え方をされたと思います。

個人的な経験ではありますが、前職では役職問わず、年上には敬語で会話する環境だったので、正直なところ少しびっくりしてしまいました。

年齢で気を使うのも変かもしれませんが、もし可能であれば、『資料作っておいてください』のような形でご指示いただけると、私も仕事をしやすくなると思います。

ただ、もしそれが○○さんのスタイルや会社の風土であったり、変えることで○○さんに違和感があったりという場合は、自分の方が慣れるようにします。率直なお考えを教えてください。」

相談者
なるほど。上司を批判することなく、こちらの思いも伝えていて、建設的な会話ができそうですね。

アドバイザー
Tさんの考えを素直に伝えることで、上司にも気づきがあるかもしれません。
「意識せずに声掛けをしていたけれど、そう捉える方もいるんだ」と発見があれば、上司自身のマネージャーとしての成長にもつながると思います。

年齢を気にする理由を分析し、年齢に捉われない働き方を目指す

アドバイザー
そもそも、会社組織は年齢にこだわらずに働くのが自然な場所でもあります。
上司は在籍年数も長く、ヒット商品を出すなど実績も出しています。
Tさんが思うほど、年齢を気にしていないこともありますし、仕事で成果を出すことに集中した方が、いいパフォーマンスにつながると思います。

相談者
そうですね。
相談している中で、「年下」「ため口」という点に、妙に引っかかっている自分を再認識しました。
その理由を見つめてみるのもいいかもしれませんね。

アドバイザー
まさにそうだと思います。
Tさんの中で、「年下には負けられない」「ため口で話す人は自分を認めていない」という思いがあるのかもしれません。
年齢に捉われている自分を改めて見つめ直し、それを認められると、転職によって本来実現したいことに目を向けられるようになります。
「自分のコスメブランドを作りたい」という目標のためには、上司からもらうアドバイスは非常に貴重で役立つものかもしれません。
だとすれば、上司の働き方は参考になるからと割り切って、年齢に捉われない働き方を目指してみてはいかがでしょう。
年齢に過度に反応するあまり、アドバイスを素直に聞き入れられなくなっていたら、Tさんにとってもマイナスですよ。

必要であれば、素直に助けてもらう

相談者
おっしゃる通りですね。
ため口が嫌な理由を改めて考えたことがなかったので、きちんと整理して、自分のパフォーマンスに集中できるようにしたいです。

アドバイザー
「ここで学びたい、吸収したい」と思って転職していると思うので、上司のリスペクトできる点はどんどん吸収して、わからないときは、素直に助けてもらう姿勢が大切だと思います。
そうやってうまく頼りながら、いい関係性を築いていってください。
年下の上司も、Tさんのやる気や努力を感じられれば、率先して助けてくれたり、評価してくれたりするようになるのではないでしょうか。
そうすれば、二人のコミュニケーションもより良くなっていくのだと思います。

相談者
なるほど。
私も年下の上司に頼るなんて…なんてちょっと意固地になっていた部分があったと思います。
上司は非常に仕事ができる人なので、これからは素直に頼って、上手な関係性を築いていこうと思います。
ありがとうございました。

記事作成日:2021年12月17日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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