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転職で焦りを感じた時に確認したいことと転職活動の進め方

後ろ姿の男性転職活動を開始したものの、思うような結果につながらない場合、焦りや不安が出てくることもあるかもしれません。

そんな時は何をしたらいいのでしょうか。

ここでは、数々の転職支援を実現してきた組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏に、転職活動をしていて、焦りを感じたときの対策についてお伺いしました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職活動で焦りを感じる時に確認したいこと

転職活動をしていて焦りを感じる場合、量と質の観点から、行動を見直してみましょう。

思うような結果にならず焦っているということは、内定を得るために本来必要な活動量や、活動の質を担保できていない可能性があります。では、具体的に確認すべきポイントを見ていきましょう。

転職の活動量

まずは転職活動の「量」について、次の3つのポイントに着目してみましょう。

  1. 求人検索量
  2. 応募数
  3. 面接数

いずれも、極端に少ないと転職活動がうまく進まないことがあります。

中途採用は新規求人が次々と出てくるため、こまめな求人検索をしないで過ごしていると、実はフィットしていたかもしれない企業を見逃している可能性があります。

多忙であっても、通勤時間や昼休みなどを活用して、10分でもいいので求人チェックをして、チャンスを逃さないことがポイントです。

また、応募数とそれに紐づく面接数について、一概に何件あればいいとは言いきれませんが、アンケート調査によると、応募数の平均は7.5社、面接した企業の平均は3.4社、内定が出たのは一人あたり平均1.4社というデータがあります。

この数字を参考に、今までの応募数が適性かどうか、振り返ってみましょう。

活動の質

さて、転職活動の量もさることながら、その内容=「質」も、大切です。次の4つのポイントを確認してみましょう。

  1. 応募先の選定
  2. 書類
  3. 転職活動の進め方
  4. 面接の内容

書類選考がなかなか通らない原因は大きく分けて二つあります。
一つは、応募企業の選定が適切でない場合、もう一つは、応募書類でのアピールが伝わっていない場合です。

人気企業の求人は、相対的に選考のハードルは高くなります。また、経験を重視する求人に未経験または経験不足の状態で応募している場合も、選考を通過する可能性は低くなります。

自分の強みや、転職の軸で大事にしたいことを見つけてから、適切な応募企業を選ぶようにしましょう。

書類でアピールが伝わらない場合は、未経験職種への応募では、経験・スキル以外にも「仕事に対するこだわり」が分かる具体的なエピソードを職務経歴書に書きましょう。

経験職種への応募では、まとめ方に問題がある可能性があります。応募する求人に書かれている「求める経験・スキル」に合致した経験を中心にアピールし、それ以外の経験・スキルは最低限の記載に抑えるなどしてメリハリを意識して作成しましょう。

また、転職活動の進め方において、慎重に行いたいあまり、1社ずつ応募を重ねる方がいます。この方法だと、時間ばかり過ぎて疲れてくるとともに、面接の対応スキルも蓄積されませんので、常に2~3社の進捗がある状態で、自分に合った転職先を比較検討しながら転職活動を前に進めましょう。

面接については下の表を参考に、PRポイントを改めて見直してみましょう。

主に担当する面接官 面接で確認されること PRのポイント
一次面接 配属現場の担当者 経験やスキルが合っているか 自分の経験やスキルをアピールする際は、自分が主体的に努力して成果を出したことが見えるよう、「環境」「思考プロセス」「試行錯誤」の観点でまとめてみましょう。
二次面接 人事もしくは役員 事業に対する共感性や企業との相性、定着性 描いているキャリアプランを、転職の軸と紐づけて整理するとともに、自分の人柄(長所・短所)をエピソードとともに話せるよう、準備しておきましょう。

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転職活動が長引いたことで焦って判断した失敗例

転職活動が長引き焦ってくると、思わぬ失敗につながる場合がありますので、注意が必要です。

長引いている場合は、転職活動の量・質ともに不足していることが多く、転職先の情報が少なかったり、比較検討する選択肢がなかったりします。

その状態で「内定」に至ると、内定を獲得したこと自体に価値を感じ、本来の転職の目的を見失い、冷静な判断ができず、焦って決めて後悔することがあります。

失敗事例を参考に、転職を決める際の判断で気を付けることを改めて確認しましょう。

書面の確認を怠り想定とは違う条件に

書類選考がなかなか通過しなかったが、転職エージェントに相談し、書類作成方法を見直したところ、面接へ進み始めた。

その後、上場を目指しているベンチャー企業で内定が出たものの、提示年収は現職より下がることに。上場を目指しているのでストックオプションの付与があるのではないかと、期待を持って内定承諾したところ、入社後にそうした制度はないと発覚。

思い込みだけで判断せず、書面をよく確認し、不明点は人事に問い合わせるなど、慎重に進めるべきだったのに、やっと内定が出たのを逃したくない一心で、焦って承諾をしてしまったことを反省している。

(インターネット業界/営業/37歳/男性)

条件やイメージだけで転職し後悔

30代になり、昇進する同期が増える中、なかなか評価されず悩んでいた。ほかに向いている仕事があるのではないかと、異業種を中心に転職活動を始めたものの、書類選考を通過しないまま2ヶ月経過。

異業種は無理でも、自社以外では評価されると確認したく、同業他社へ応募したところ、順調に面接へ進み、外資系金融機関の営業職に内定。

年収提示が高かったため、すぐに承諾した。しかし入社すると、社内で顧客の奪い合いが普通で、常に殺伐とした雰囲気。今までとのギャップを感じ、モチベーションが低下。

40代以上の社員が少ないことから、定期的な人員削減が行われていることも予想される。自分が評価してもらえる人材だと確認したく焦っていて、内定につながりやすい同業他社に応募したところ、条件が良くて転職してしまったが、前職の方が社風に合っていたと後悔している。

(金融/営業/31歳/男性)

1年未満の転職で不利に

事務職からエンジニアに転職を希望し、プログラミングの勉強をしながら、未経験でも入社できる企業へ転職活動をしていた。
しかし、未経験で受け入れる企業が少なく、書類選考通過しないまま3ヶ月経過。

プログラミング講座の卒業作品を応募書類に添えたところ、初めて書類選考通過し、面接でも評価され、無事内定を獲得できた。
しかし、入社後、条件提示よりも残業時間が多い上に、残業時間をすべて申請できない雰囲気があった。
また、在宅ワーク可能と言われていたが、顧客先に行かないと対応できない業務が多く、入社前の条件と異なる点に不信感をもった。

未経験業界への挑戦で、長い転職活動の末に出た内定だったため、早く実績を積みたいと、焦って入社してしまったことを後悔。
次のプロジェクトにアサインされると、一年間は抜けられなくなると想定されるため、入社9か月で退職。現在転職活動をしているが、直近の勤務期間が1年未満である点がネックで、SEとしても事務職としても、書類選考がなかなか通らない。

(IT業界/SE/26歳/女性)

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転職活動で焦らないポイント

では、転職活動で焦らないようにするためには、どうしたらいいのでしょうか。

転職の選択肢を複数持ち、心の安定を図る

転職をしたいという考えが頭をよぎったら、一方で現職の状況ではなぜダメなのかを考えてみましょう。

転職をしようと考えるのは、どんな理由からでしょうか。今の仕事以外の適職があるのではないかと考えているのかもしれません。

まず、自分に適した仕事を見極めるためには、

  • やりたくない仕事を消去法で整理する
  • 没頭できる仕事かどうか判断する
  • 客観的な評価が高い仕事を書き出す

などの方法で整理してみるとよいでしょう。

現職に適している部分もあると理解できたら、現状の仕事を良くするために、直属の上司や先輩へ相談してみるのも一つの方法です。

一人が抱えている課題が、部署全体にとって大事な課題であれば、組織として改善が必要な場合もあります。一人で抱えず、職場の信頼できる人に相談してみましょう。

現職を続けたまま活動する

現職の状態を良くする可能性を検討したものの、あまり改善が期待されない場合や、適職が他にあると感じる場合、転職を視野に入れていくことになるでしょう。その際、現職は続けながら転職活動をしていきましょう。理由は二つあります。

  1. お金の心配がない
  2. 転職先から好印象を受けやすい

お金について、退職してから転職先を見つける場合は活動資金に加えて、家賃や食費、通信費等の生活費、社会保険料と住民税の支払いも発生します。

また自己都合による退職の場合は3カ月後まで雇用保険が受給できません。転職活動中にお金に関する余計な心配をしないためにも、現職を続けたままの方が安心です。

また、先に退職をしてブランク期間ができてしまうと、企業側から、「スキル不足で転職活動がうまくいかなかったから先に辞めたのではないか」、「計画性に欠けているのではないか」などと懸念を持たれる可能性があります。

スキルや経験をきちんと評価してもらうためにも、先に退職しない方がよいでしょう。

転職行動計画を立てる

転職活動で成功している人は情報収集をしっかりとし、計画的に転職活動をスタートさせています。次の3点を改めて見直してみましょう。

  1. 転職目安期限を設定する
  2. 転職スケジュールを立てる
  3. 振り返りをする

希望条件にもよりますが、転職活動にかける目安は「3カ月から半年程度」と言われています。転職活動の一般的な流れを把握し、退職できると想定されるタイミングから、活動スケジュールを計画するとよいでしょう。

転職行動計画の図

書類選考や面接に進んだものの、思うような結果につながらない場合、焦ってくることもあるでしょう。その際は、本当に転職で実現したいことは何なのか、応募企業に対して自分の経験やスキルがフィットしているのか、振り返ってみましょう。

転職サイト・転職支援サービスを活用する

焦っているときには、冷静な判断ができなくなり、思わぬ失敗につながることもあります。自分一人で対応しようと思わず、専門サービスを使うことも一つの方法です。

今まで利用していなかった転職サイトに登録することで、出会っていなかった求人を見つけられる場合もありますし、知らなかったノウハウなどの知識を得ることもできます。

転職エージェントに登録すると、転職市場の動向やキャリア形成に詳しい、キャリアアドバイザーのアドバイスを受けることができます。客観的な視点で一人ひとりに合わせたアドバイスをしてくれるので、相談してみるのもよいでしょう。

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転職活動で焦って、意図しない結果にならないよう、うまくいっていないと感じたら、視野を広げて振り返り、専門的なサポートを活用してみましょう。最終的に内定を受ける際は、書面で条件を確認することも重要です。

記事作成日:2021年5月28日 WRITER:衣笠可奈子 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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