転職で好きなことを仕事にしたいが、収入面など不安がある【転職相談室】
現在は不動産会社に勤めるMさん。
「好きなアロマを仕事にしたい」と思いながらも、収入面や環境変化に不安があり転職に踏み切れないでいるそう。
好きなことを仕事にしてみたいという相談に、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。
目次
転職して好きなことを仕事にしてみたいけど、収入面など不安があって踏み切れません(Mさん/不動産販売 /29歳/女性)

新卒から戸建てや土地の売買を中心に扱う不動産会社に勤めています。
高い水準で成果を出すことを求め続けられる環境に疲れてきたこともあり、自分の好きなアロマを仕事にして、今よりも楽しく働きたいと思っています。
ただ、独立するだけのスキルはなく、アロマサロンに転職をすると収入が下がるうえに、今とは全く違う環境になるので、後悔したらどうしよう…と不安で踏み切れません。
転職で好きなことを仕事にして後悔するケース

ちなみに、どうして転職を考えるようになったんですか?
不動産は高額な商材ですし、常にプレッシャーを感じて仕事をするよりも、自分が好きなことを仕事にして、楽しく働きたいという気持ちが年々大きくなってきているんです。
でも、不安もあって…。


かといって、いきなり独立開業できるほどスキルがあるわけではないですし。
仕事もガラッと変わるので「楽しく働きたいから、好きなことを仕事にしたい」なんて理由で転職して後悔しないかな…と不安です。


「好きなことを仕事にして後悔したくない」とMさんのように不安になられる方も少なくありませんよ。
転職で好きなことを仕事にできたのに後悔してしまうケースって、実際に結構あるんでしょうか?


後悔してしまう理由には年収やスキル面以外にも、「好きだと思っていたことが、本当は好きじゃなかった」というケースも多々あります。


消費者としてアロマに抱くイメージとは少し違いますよね。
私は、アロマでリラックスしたり、身体の不調を整えたりできるところが好きなんです。
友達に簡単なハンドマッサージをしてあげることもありますが、何時間も立ちっぱなしで毎日施術を続けるのは少し自信がありません…。


せっかく転職しても、「思っていたのと違った」「仕事としては好きではない」と後から気がついてしまうケースも少なくありません。


せっかく挑戦をしても、結果としてキャリア上の回り道になってしまう可能性もあります。


サービス・商品としての提供工程、仕事にした時の役割分担などについて具体的にイメージ・理解した上で、自分がどの分野に、どう関わっていきたいのかを考えるといいですよ。
転職で好きなことを仕事にしたい時は、憧れだけではなく、仕事内容・年収・キャリアを具体的にイメージしよう
資格の勉強をしたり、平均年収を調べたりはしていたのですが、自分が働くイメージを具体的に持ちきれていなかったかもしれません。


あとは「アロマの仕事」はサロンで働くことだけではないので、そのほかの選択肢も視野に入れてみてもいいかもしれませんね。


例えばアロマを普及するための協会でイベントやキャンペーンを企画したり、メーカーで営業として店舗や企業のイメージにあったアロマディフューザーの提案をしたりなども考えられます。
セラピストとしてサロンで働くことで、仕事がガラッと変わってしまうことは少し不安だったんです。そういった仕事内容なら、これまでの経験を活かしながら楽しんで取り組めそうな気がします。


これまでに培ってきたポータブルスキルを活かせるような仕事に就くと、入社後に活躍しやすく、組織に求められることで充実感を得やすいといった面もあります。
また、職種をセラピストだけに絞らずに、アロマに関わる企業で働くことも選択肢に入れると、年収やキャリアの可能性も広がってきます。
一時的に下がることは問題ないのですが、ずっとそのままなのかな…と。転職後のキャリアアップまでイメージできていなかったからかもしれません。
関連企業で働くのであれば、キャリアについてはイメージがしやすくなりそうです。


求人情報には仕事内容や年収はもちろん、社員インタビュー、入社後のキャリア例なども示されています。
それを元に具体的に働く状況や、一緒に働く人にはどんな人がいるのか、転職して半年後、1年後の自分をイメージしてみるといいですよ。
より具体的にイメージするには、他にどんな方法がありそうでしょうか。


転職エージェントでキャリアアドバイザーに聞いてみるのもいいですね。
私はアロマが本当に好きなので、それを仕事にしている人の話を聞くことや情報収集も楽しみながらやれそうです。

好きなことを仕事にするメリット

好きなことを仕事にするメリットには、アンテナを張るのが苦にならないので、情報収集力が高くなりやすいということがあります。
転職前もそうですが、実際に仕事にした後のスキルアップや勉強などにも役立ちます。
だけど、アロマの勉強や情報収集は、難しい内容でも本当に楽しくて、あっという間に時間が経っているんですよね。
これが仕事の時間になるなら最高だと思います。




仕事とプライベートを切り分けるのではなく、両者は繋がっていると考えることで相互に好循環を促し人生の充実を測る考え方です。
プライベートな時間で楽しみながらした情報収集や勉強が、仕事の時間でも活かせたら幸せかもしれません。


好きなことを仕事にすることで、仕事もプライベートも全て自分の人生に役立っていると感じられ、充実感がより高まることも期待できます。
自然と向上心が高まり、スキルアップが早くなることで、キャリアアップにつながるかもしれません。
それは、まさに私が求めていた働き方です。
これまでは漠然と不安を抱いていましたが、やっぱりアロマを仕事にしたいので、サロンでのセラピストだけではなく、どんな働き方があるのかもっと調べてみます。


やりたいことを形にする方法は色々あると思いますので、選択肢を広げて、より具体的に働くイメージをしてみてくださいね。
今日はありがとうございました。

こちらの記事も読まれています
新着記事
- 2025年3月27日応募書類が自動で作成できる!リクナビNEXTの「レジュメ」機能とは?
- 2025年3月14日転職活動で役立つ!無料の自己分析ツール厳選5種を紹介
- 2024年12月17日第二新卒の転職理由・退職理由|本音も交えた上手い答え方&NG例文
- 2024年12月3日盛り上がらず淡々と終わった面接は、不合格?それとも合格?
- 2024年11月29日コンサル業界の面接特徴|企業のチェック観点と答え方、準備・対策のコツ
- 2024年11月27日自分に合う「ニッチな企業」「隠れた優良企業」の探し方
- 2024年11月19日コールセンターに応募する際のアピールポイント・志望動機の書き方(未経験からの転職)
- 2024年11月1日転職して新規事業開発に携わりたいのですが、未経験では難しいでしょうか?【転職相談室】