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面接で企業からフィードバックをもらうことは可能でしょうか?【転職相談室】

PCを使う男性面接で企業側がどんな点を評価しているのか…。

これは求職者にとって気になるポイントですが、詳細なフィードバックがもらえなければ、次の面接に向けて何を改善すべきかがわかりません。

「フィードバックがほしい」と話す相談者の声に、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

初めての転職活動で不安…。面接後、企業からフィードバックはもらえますか?(Iさん/コンサル→事業会社/20代/女性)

相談者
相談者
■相談内容
新卒でコンサル業界に入り、4年間コンサルタントとして製造業やIT、サービス業などのプロジェクトに携わってきました。
プロジェクトごとに知識が増えていくのは面白かったのですが、提案するだけで終わってしまうことに物足りなさを感じるようになりました。
そこで、当事者として事業に取り組みたいと転職を考えています。

 

現在、メーカーに絞って数社受けていますが、理由が分からず落ちてしまったり、面接は進んでいるけれどどこが評価されているのかがわからなかったりで、「このまま続けていて大丈夫かな…」と不安があります。
企業側にフィードバックをもらって準備につなげたいのですが、お願いしたらもらえるものでしょうか?
もらうためのポイントがあれば教えてください。

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フィードバックをもらうことは可能。聞きたいことを絞って聞こう

アドバイザー
アドバイザー
フィードバックをもらうことは可能です。ただ、漠然と全体的なフィードバックを求めるだけでは、企業側もどこまで何を言うべきか迷ってしまいます。
企業側の本音をできるだけ引き出せるように、依頼する際のポイントを考えていきましょう。
そもそも、企業側はあまりフィードバックをしたくないものなのでしょうか。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
やはり、情報を開示するリスクはあると思います。
正直にネガティブなフィードバックも伝えたところ、求職者が気分を害してしまうこともあるでしょう。
それに、フィードバックを正直に伝えたところで、その評価をどう受け取られるかは企業側もコントロールできません。
例えば、求職者が「〇〇社を受けたら、こんなひどいことを言われました」と周りに伝えたり、SNSで発信してしまったりするリスクもあるため、すべての情報を正直に伝えられないというのが本音かもしれません。
なるほど。
私としては、転職活動も初めてでわからないことだらけですし、自己PRや志望動機はきちんと伝わっているのか…という不安を解消したいんです。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そうですよね。
面接で何を評価されて合否が決まるのか、候補者側にとっては非常に気になる点でしょう。
フィードバックをもらうときに心がけたいのは、

  • 聞きたいことを絞ってピンポイントで意見をもらう
  • なぜフィードバックがほしいのか、目的を伝える

の2点です。

「自己PRはどうでしたか」「志望動機について不明瞭な点はありませんでしたか」などテーマに絞ってフィードバックを依頼すると、企業側も具体的な話を伝えやすくなります。
逆に、「面接のフィードバックがほしい」など依頼が漠然としていると、話の内容について知りたいのか、面接中の態度や話し方といったノンバーバルなことを意味しているのか、どんなフィードバックを求めているのがわかりにくくなります。
その結果、企業側も曖昧な回答しか出せないということに繋がってしまいます。

確かに、何を知りたいのかを明確にしなければほしい情報は得られませんね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そうです。
加えて、なぜフィードバックがほしいのかも正直に伝えると、企業も安心して情報を開示してくれるでしょう。
例えば、面接の最後に「合否に関係なく今後に活かしたいので、結果をご連絡いただく際に、良い点・悪い点をそれぞれ教えていただけますか。
特に自己PRの部分について、どのようにお感じになったかを伺えれば幸いです。
ネガティブな内容もきちんと受け止め、これからの改善に繋げていきます」などと目的を伝えてみてはいかがでしょう。
企業からの指摘を真摯に受け止めようという姿勢を見せることで、企業はよりオープンに面接の感想を伝えてくれるかもしれません。

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フィードバックの活かし方

もしフィードバックをいただけたとしたら、その内容をどう活かすといいのでしょう。
相談者
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アドバイザー
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例えば自己PRや志望動機に関するフィードバックをもらった場合、自分が企業とマッチしているかの判断(役割・業務・キャリアパス・社風・働き方等)や適切な面接準備(自己理解・企業研究)ができているか・今後することができるか、などの判断に活かすことが可能です。
なるほど。
その企業に本当にマッチしているかを判断するためにも、改めて自己分析や企業理解をする過程は必要ですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
では、いくつかのフィードバックの例文を参考に、今後にどう活かしていけばよいのか、など考え方のポイントを解説していきます。

求める人物像に関するフィードバックを貰った場合

フィードバック例:

「これまでの○○さんの実務経験・スキル面には不安はありません。ただ、当社としては今後マネジメントを任せられる人材を求めていることもあり、○○さんにマネジメント経験やマネジメント志向があるかどうかが分かりにくかったので、その点を次回の面接でお伺いしたいです」

アドバイザー
アドバイザー
上記は、求める人物像に関するフィードバックの一例です。
この場合、面接で現場経験は詳細にアピールできたものの、マネジメントに類する部分は十分に伝えられていなかった可能性があります。
そこで、自己PRをする際は、自分がアピールして話したいことだけを話すのではなく、企業が求める人物像や募集背景などを理解した上で話す内容を考えるのがポイント
一方、自分の経験・スキルや目指すキャリアと、フィードバックからわかった企業側の求めるものが不一致の場合は、次の選考で企業側と確認をし、ミスマッチが大きい場合は、選考辞退の選択肢も持つとよいでしょう。

志望動機に関するフィードバックを貰った場合

フィードバック例:

「○○さんの顧客満足度を最大化できる組織を作りたい、といったビジョンや考えには共感します。しかし、これまでのご経験は、業界で一定のシェアがある商品・サービスを既存顧客に対して提供し、顧客満足度を上げていくような取り組みのため、新しい市場を創りだそうとしている段階の当社に○○さんの経験をどう活かせられるのかが伝わる志望動機ではありませんでした」

アドバイザー
アドバイザー
上記は、志望動機に関するフィードバックの一例です。
企業からのフィードバックの中には、「志望動機に具体性がなく、入社後のビジョンがわからない」という意見は少なくありません。
内容のうすい志望動機では、企業の事業内容や業務理解が浅く、自分と企業との接点も曖昧なので、企業側としては、求職者がどんなビジョンを持ち、入社後にどう活躍できるのかをイメージするのが難しいのでしょう。

 

例えば、「顧客満足度を最大化する」というビジョンを持っている場合、大手企業と中小企業では事業や組織のフェーズが異なるため、顧客満足度に対する取り組みや体制も大きく異なるでしょう。
そこで、面接前の企業研究や事前リサーチを行う際、大手や中小企業など組織フェーズが違う会社で、自身の経験・スキルをどう活かせられるのかを具体的に盛り込むのがポイント

 

志望動機からより一段具体化して考えることで明確なアピールに繋がり、企業側の納得感を高めることができます。
もし自分が希望する商品・サービスや組織のフェーズではないと判断した場合は、自分の目指すものに合致した会社に絞って応募する、またはその企業でも自身のスキル・経験を活かせられるのかを再検討するなどしましょう。

社風との相性に関するフィードバックを貰った場合

フィードバック例:

「〇〇さんは、営業として独自の考えや成功ノウハウを持ち、独力で成果を出されてきた方と感じました。しかし、当社のような組織として営業をする環境では、○○さんのスキルが発揮できないのではないかと感じました」

アドバイザー
アドバイザー
上記は、社風に関するフィードバックの一例です。
自己PRをする際、自律自走でアクションし、営業の実績を出したことや創意工夫したこと・強みなどは伝えられたものの、応募企業は個人が独自性を持って動くというより、組織的な統一感を持って営業をすることを重んじる社風ということがわかり、企業側に合わないと判断されてしまったケースです。
そこで、面接前の企業研究をする中、もしくは面接の中でどういった仕事の仕方が評価されるかを確認し、それに合わせた自己PRを行うことがポイント
また、同企業で次回の面接があり、志望度が高く社風にマッチする部分があると判断できる場合は、個人戦ではなく、チームで営業活動をした経験や自身の高い営業力・成功ノウハウを社内に共有して組織の営業力強化に貢献した経験などをアピールしましょう。

 

営業活動以外でも自社内で何らかのプロジェクトをまとめた経験等を次回の面接で話し、企業の懸念を払しょくするのが最適です。
もし自分の仕事の仕方や価値観と大きく異なる場合は、無理して作った自己PRはせずに合わなかったと判断し、自分の強みを活かせる企業を探しましょう。

なるほど。
フィードバックによって、「この業界や職種、会社が合っていると思っていたけど、もしかしたら違うかも…」など、選択肢や転職の方向性を軌道修正することもできますね。
やっぱり、フィードバックをもらうことは大切だと感じました。
相談者
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転職エージェントを活用し、フィードバックをもらう

アドバイザー
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企業からのフィードバックの詳細を知りたい場合、エージェントを活用するのも一つの方法です。
なぜなら、企業側は個人に対しては面接後の評価をなかなかオープンにしなくても、転職エージェントに対してはフィードバックを行うことが多いからです。
そうなんですね。
相談者
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アドバイザー
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転職エージェントは次の面接対策のために、企業側に評価できた点や懸念点をヒアリングします。
これまで多くのフィードバックを聞いており、業界や企業特性、面接担当者が気にするポイントまで把握しているエージェントもいます。「この企業は〇〇を理由に判断することが多いので、このポイントはしっかり伝えた方がいいです」「この企業は業務特性上、対応力やスピードを重視します。
スピード感を持って成果を出したエピソードを準備しておくといいです」など、求める人物像や企業風土、募集背景に沿ったアドバイスをもらえることもあります。
転職エージェントからの的確なフィードバックがほしい方やサポートを必要とする方には、以下のご登録をおすすめします。

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そうやって、面接でよく聞かれる質問傾向を事前に確認できると安心ですね。
相談者
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アドバイザー
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そうですね。
また、面接中の姿勢や目線、話し方などノンバーバルな情報も、面接結果に影響を与えます。
振る舞いや話し方のクセなどは、自分ではなかなか気づけないものですが、第三者と面接対策をしながら指摘を受けることで、改善することも可能です。
フィードバックをもらう際は聞きたいことを絞り、自分と企業とのマッチングや適切な面接準備なども考慮しながら活用していこうと思います。
ありがとうございました。
相談者
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記事作成日:2021年6月4日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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