正社員で週4勤務の仕事に転職したいのですが、なかなか見つかりません【転職相談室】
働き方改革の推進やリモートワークの普及などによって、週休3日制(=週4日勤務)を選択できる動きが広がりつつあります。
「正社員で週4勤務の仕事を探したい」という相談者に、求人を探すコツなどについて組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がアドバイスします。
監修
社会保険労務士法人 岡 佳伸事務所
岡 佳伸氏
アパレルメーカー、大手人材派遣会社などでマネジメントや人事労務管理業務に従事した後に、労働局職員(ハローワーク勤務)として求職者のキャリア支援や雇用保険給付業務に携わる。現在は、雇用保険を活用した人事設計やキャリアコンサルティング、ライフプラン設計などを幅広くサポート。特定社会保険労務士(第15970009号)、2級キャリアコンサルティング技能士、1級ファイナンシャル・プランニング技能士など保有資格多数。
目次
正社員・週4勤務という条件で転職を検討しているのですが、特定の職種以外はパートや派遣でしか見つかりません。探し方を教えてください。(Aさん/32歳/女性/Web系編集職)

前職では週4勤務の正社員として、主に編集業務を10年ほど経験。その後、別の業界で働いてみたいと考え、退職しました。固定給であること、福利厚生の対象であることを強く希望しているので、それを条件に求職しましたがなかなか見つからず、ひとまず派遣社員として転職しました。
派遣には同じ職場に在籍できるのは最長3年間という制限があって長期的な安定が望めないので、現在も正社員を希望しています。幅広い職種・業界で、週4勤務の求人を探すコツを教えてください。
変形労働時間制などで実質週休3日を実現する企業は増加傾向にある



- 育児や介護などの家庭の事情
- スキルアップのために資格を取得したい
- 趣味の時間を充実させたい
- 通勤日数を減らして、地方暮らしを楽しみたい
などがあります。このことから、さまざまな理由でワークライフバランスを重視したいという声が高まりつつあり、社会的にも週休3日に対する抵抗感が徐々になくなってきているように感じています。


参考:令和2年就労条件総合調査の概要(PDF)






企業としては、多様な働き方を受け入れることで、採用時のアピールや離職率の低減につながり、優秀な人材を集めやすくなるというメリットがあるので、今後はもっと増えていくだろうと思います。


そのような事情もあり、週4勤務を条件に求人を探すとなると、やはりその間口はかなり狭まると考えてください。また、これは週5フルタイム勤務だった方が週4勤務になる場合ですが、給与が2割程度減るかもしれませんし、それに伴って賞与も減る可能性があることも理解した上で比較検討するといいでしょう。

どんな職種・業界で、週4勤務を見つけやすい?


ただし、週4勤務を導入している企業も、その求人を大々的に打ち出しているわけではなく、「優秀な社員に辞めてほしくないから、実情に合わせて週4勤務も選択できる」というスタンスだと考えましょう。
週4日勤務の正社員求人の探し方






週4勤務の正社員がいることが確認できたら、自分も希望している旨を伝え、その場で交渉するのです。あるいは、入社してから仕事で成果を出してスキルを認めてもらい、週4勤務への変更を交渉するのもひとつの方法になります。


どちらも2つめの方法と同様に交渉力が必要ですが、こうした求人案件は仕事内容が明文化されているケースが多いので、きちんと成果を出せれば勤務日数や時間が少なくても認めてもらえる可能性があります。
もちろん絶対ではありませんが、週4勤務正社員の実現への糸口となるはずです。



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