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素晴らしいマッチングを実現したコンサルタントを称える“GOOD AGENT AWARD 2020” イベントレポート

「GOOD AGENT AWARD」は、2012年3月にAGENT FESTIVALのMVA賞としてスタートしました。「一人ひとりがイキイキと働く社会を実現するために、一社、一人に対して深く向き合ったサービスを提供しているコンサルタントを称える」ことを目的に、優れたマッチング事例とコンサルタントを紹介するアワードです。一つの事例に込められた「ナレッジ」と「スピリット」を企業の枠を超えて共有し合い、人材紹介事業全体を盛り上げる一助となることを願って開催しています。

2020年は、世の中の変化を受けて、オンラインで「GOOD AGENT AWARD 2020」を開催しました。コロナ禍にもかかわらず、175件のマッチング事例のエントリーがあり、特に社会やビジネスの変化を強く感じられる事例が数多く寄せられました。AWARDでは、事前審査で選ばれた金賞受賞者5組がプレゼンテーションを行い、大賞(審査員による審査)を決定。特別賞5組とあわせて、表彰が行われました。

金賞受賞者5組がマッチング事例をプレゼンテーション

株式会社リクルートキャリア 森本さやか氏による開会のあいさつで幕を開けた「GOOD AGENT AWARD 2020」

最初に、コロナ禍で見えてきた「転職者の本音」に関してのアンケート結果を紹介しました。「Web面接についてどのように感じているか?」という問いからは、安心安全かつ効率的に転職活動を行いたいが、入社前に一度は上司や職場の仲間たちと対面したい、という転職者の心理が読み解けました。

「WEB面接に関するアンケート」

 

次に、2名のコンサルタントの汎用的なナレッジを映像で紹介しました。早川美香氏(株式会社コープラス)は、転職候補者に「Web面接のナレッジ」を提供し、面接突破率を高めることに成功。
また、小濵豊弘氏(株式会社ファイブセンス)は、「転職者の意識変化」をいち早く感じとり、「服装自由」「副業OK」を希望する求職者と、ITスキルを持った経営人材を求める企業を、見事マッチングさせることができました。

「働き方の転換点における、ベストプラクティス」

 
株式会社コープラス 早川美香氏の案件詳細はこちら>
株式会社ファイブセンス 小濵豊弘氏の案件詳細はこちら>

続いて行われたのが、金賞受賞者5組のプレゼンテーションです。それぞれの内容を簡単にご紹介します。

株式会社スタッフサービス 吉川美樹氏・稲毛真紀氏
吉川氏と稲毛氏の事例は、人材派遣と人材紹介の両方のノウハウがあるスタッフサービスだからこそできたご提案だ。あるとき、吉川氏は派遣営業とともに、社員7名のE社に同行した。E社の担当者・Mさんと話し合い、経理の正社員を募集することに決まったが、吉川氏はターゲットに違和感を持っていた。なかなか書類が通らず、「Mさんも同じように違和感を持っているのでは?」と考えた吉川氏は、採用基準の見直しを提案した。評価が高かった前任者の派遣社員を基準にターゲットを見直した。当てはまったのが、Fさんだった。Fさんはスタッフサービスの派遣社員で、経理経験があり、企業評価が高かった人材。正社員を希望していたが、40代女性でお子さんがおり、職歴が多い事もあり転職活動が難航していた。しかし、Fさんなら活躍できると考えた稲毛氏は、E社案件を紹介。Mさんは当初、職歴の多さなどを気にされが、Fさんの可能性を伝えて面接へ。トントン拍子で内定が決まった。Fさんは現在、経理だけでなく、健康診断、ペーパーレス、在宅ワーク促進などを推進し、社内で大活躍している。

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株式会社ヒルストンキャリア 石坂裕氏
ヒルストンキャリア石坂氏は、圧倒的な強みを持つ地方企業に、圧倒的な優秀人材をつなぎ、本質的に地方を強くする「地方創生採用の成功例」をプレゼン。愛媛・道後温泉が誇る老舗温泉旅館「茶玻瑠」は、個人客中心の高付加価値モデルへといち早く転換した素晴らしい旅館だ。その社長が、ともにグローバルホテルへの変革を進める後継者候補を求めていた。そうそうたる業界経験者を何人も紹介したが、社長の世界観に合わなかった。石坂氏は、社長が本当は息子さんに跡を継いでほしいと思っていることに気づき、息子さんの人物像をもとに「英語力と最先端の知識を持った超優秀人材」とターゲットを再設定した。結果、圧倒的な優秀人材2名が書類を通過。一次面接は東京で行い、社長のプレゼンテーションで候補者を惹きつけた。次に、ご家族も帯同の上で、松山での見学・面接・食事会を行った。狙い通り、奥様の理解も得ることができた。入社後活躍のミスマッチを防ぐため、候補者に経営レポートを作成してもらい、東京の最終面接で話し合って内定が決定。入社後2週間で、早速現状レポートを作成し、経理採用に着手している。社長の評価は非常に高く、2人で日本の観光業の未来をつくっていきたいと語っている。

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株式会社リクルートキャリア 松田美由紀氏・梅澤陽子氏

ITエンジニア出身の松田氏・梅澤氏に共通するのは、「IT業界のダイナミックな適材適所を実現し、日本社会のDX推進を加速させたい」という想いだ。SI業界は慢性的な人材不足で、業界内の人材流動だけでは限界がある。今回は、企業・求職者自身も気づいていない細かな粒度のスキルマッチングを行い、業界・業務未経験者をSI業界に転職支援した事例だ。Tさんは官公庁出身の経験豊富な候補者で、もっと日本のために働きたい、海外との架け橋になりたいと民間企業への転職を希望していた。しかし、他の案件はすべて見送りになり、Tさん自身も活躍イメージを持てていなかった。梅澤氏は、Tさんが「何ができるか」にフォーカスしてスキルを分解し、求人との接続点を探した。特にポータブルスキルに着目し、SI会社の官公庁向けポジションなら可能性があると考えて松田氏に相談。大手SI会社・N社にも求人ポジションはなかったが、松田氏はN社のビジネス課題に立ち返り、TさんはSI営業として活躍できると考えた。N社の初期ターゲットイメージとは違ったが、必要なスキルを数多く保持していたのだ。以上の仮説を踏まえご紹介したところ、まったくのITセールス未経験者に対して異例の管理職オファーが決まった。

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マッケン・キャリアコンサルタンツ株式会社 橘幸恵氏・溝口健二氏

長野県在住のMさんは、介護と子育てのために仕事を離れなくてはならず、5年半のブランクがあった。家族が落ち着き、子どもたちに自分の頑張る姿を見せたいという想いで、正社員復帰を希望していた。橘氏自身も3年半のブランクを経験しており、Mさんに社会復帰してもらいたいという思いを強く感じたという。橘氏・溝口氏は、Mさんの職歴を見直し、豊富な化学・開発スキルなどの価値を再発見した上でS社に交渉したが、人事部には断られる。1社目にC社に勤めていたことに着目し、C社出身のS社事業部長に直談判したところ、ポテンシャルを理解してくださりすぐに面接となった。面接の印象も良く、ともに人事部長に交渉して内定が決まる。年収が希望よりもかなり下回っていたことで、内定辞退となるかと思われたが、特許出願スキルをかけ合わせて、再度人事部に直談判。結果年収アップを勝ち取ることに。S社入社後、Mさんは世界中の工場を立ち上げ、特許申請書類を次々と書き上げている。世界を股にかける、家族に誇れるかっこいい父親になっているとのことだ。

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株式会社キャリア・エックス 東海林浩樹氏

求職者の「もやもや」を徹底的に言語化し、企業課題と結びつけることで、転職・採用ニーズを顕在化。不人気業界のネットベンチャーI社は、ビジョンへの共感やミッション・バリューの伝播力を持ったCMOを必要としていた。東海林氏は、上場企業事業部長Kさんに注目した。Kさんは、新規事業を立ち上げたばかりで転職する気はゼロだったが、I社は領域的に面白そうだと言った。不思議に思った東海林氏は、その日の夜に再度会って理由を尋ねた。家族がI社の事業領域に近い仕事に就いているとわかり、事業創出のカオス感・ヒリヒリ感を求めていることも見えてきた。初回面談はうまくいかなかったが、二度目の面談でI社COOが課題を吐き出して各論を議論したところ、Kさんも本気モードになった。しかし、Kさんには現職への恩があった。I社は、Kさんの立場・想いを最大限尊重しながら「Only You作戦」に出た。入社までは業務委託で関わってもらい、入社後は副業として前職に関われるようにした。結果、ベース年収をアップし入社が確定。入社後、Kさんはミッション・バリューを改定し、TVCMを放映するなど活躍している。

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大賞を受賞した、マッケン・キャリアコンサルタンツ株式会社 橘幸恵氏・溝口健二氏

プレゼンテーション終了後は、投票および審査が行われ、表彰式へ。

まずは、事前審査で選ばれた特別賞5組が表彰された。各受賞者は次の通り。

【特別賞】

・フォースタートアップス株式会社 中田莉沙氏/
「有名スタートアップ企業の経営意思決定を変えるハイタレント人材のご紹介に成功」

・株式会社MAP 金子拓矢氏/
「5年間のアルバイト経験と、その後6年間のブランク。何度も重ねた面談で可能性を見出し、正社員プログラマーへ挑戦。」

・株式会社エリメントHRC 清水潤次氏/
「後発医療機器メーカー躍進の鍵になるシニアエグゼクティブの雇用事例。年齢/社数制限を超えた本質的なマッチングまでの軌跡」

・株式会社 original engine. 青盛慶太氏/
「コスメ業界を牽引する超エグゼクティブのマッチング。転職意向のない状態から、キャリアの集大成となる転職を実現。」

・株式会社リージェント 吉津雅之氏/
「60代×6社経験×四国へのIターン転職。候補者の強みや価値観と向き合い、企業のピンポイントニーズを解決するマッチングを実現」

(以上5組)

特別賞受賞者5組の詳細はこちら >

 

続いて、金賞5組の表彰が行われ、審査員5名から各プレゼンテーションについて、講評が行われました。

<松本国一氏(富士通株式会社 シニアエバンジェリスト)>

株式会社スタッフサービス 吉川美樹氏・稲毛真紀氏への講評

「今の働き方改革の時代に合った、すばらしい事例だと感じました。既成概念にとらわれることなく、求職者のポテンシャルや背景をお客様に提案し、マッチングを実現する仕事ぶりに心を動かされました。世の中は人材不足です。埋もれている人材を的確に引き上げ、活躍できる現場に連れていくことは、エージェントの重要な役割だと思います。今後も頑張ってください。」

<大間祐太氏(Sansan株式会社 取締役 CHRO)>

株式会社ヒルストンキャリア 石坂裕氏への講評

「金賞らしいインパクトある案件でした。社長の息子さんのキャリアを見て、ターゲットを推測し再設定されたプロセスは、エージェントに真に求められている仕事だと思います。候補者を引きつけるために、そして奥様の心をつかむために、現地での面談や食事会を設定したのもすばらしい判断でした。引き続き、地方創生を盛り上げていっていただけたらと思います。」

<金谷俊樹氏(ヤフー株式会社 コーポレートグループ ピープル・デベロップメント統括本部 コーポレートPD本部 本部長)>

株式会社リクルートキャリア 松田美由紀氏・梅澤陽子氏への講評

「IT業界の採用担当として共感した点が3点あります。1つ目に、IT業界内の人材流動だけでは難しいと常々感じており、活路が見いだせる事例でした。2つ目に、この事例のように、良い意味で思いがけない採用が実現できた瞬間は本当に嬉しいものです。協力していただけるエージェントの存在はありがたい、と感じました。3点目に、私は今、「人ありきの採用」をしたいと願っており、お二人のように「こんな面白い人がいる」と提案していただけるエージェントと付き合いたいと強く思っています。私の心を3本の矢が貫きました。」

<藤井薫さん(リクルートキャリア株式会社 HR統括編集長)>

株式会社キャリア・エックス 東海林浩樹氏への講評

「HR業界では、情報非対称性の解消が必要だとずっと言われています。求人票と職務経歴書だけでは、企業も求職者もお互いを深く理解できないのです。しかし、求人メディアではなかなか「さらけ出せない」ために、うまく解消できません。今回の事例では、課題と想いをお互いにさらけ出していくプロセスが魅力的でした。情報非対称性を解消するエージェントの大きな介在力を感じました。また、業務委託として早く入社し、入社後は前職に副業としてコミットする「同時並行的な新しい転職プロセス」の兆しを見せていただけたとも思っています。」

<家田佳代子氏(総務省テレワークマネージャー)>

マッケン・キャリアコンサルタンツ株式会社 橘幸恵氏・溝口健二氏への講評

「応募資料時から関心が高い事例でした。私は経営者ですが、経営者の立場からすると、人事から思うような候補者がなかなか上がってこないのが現実です。ところが、現場起点で採用が進むと、良い出会いが起こることが多いのです。その典型例だと思います。また、私も介護離職した経験がありますが、離職するとどうしても偏見が起こります。エージェントのお二人が職務経歴書を立体的に考え、離職への偏見を突破した良い事例でもあると思います。これこそ、人を介さないと実現できないことではないでしょうか。」

喜びのコメント「候補者との出会いが、コンサルタントとしての私を変えてくれた」

最後に、マッケン・キャリアコンサルタンツ株式会社 橘幸恵氏・溝口健二氏に、受賞の喜びを語っていただきました。

橘氏:ステキな賞をいただき、ありがとうございます。Mさんとの出会いが私を変えてくれました。私の3年半のブランクは、育休中に主人の転勤が決まり、その後第二子も出産したからでしたが、その時間は本当に無駄でなかったのだと思います。今の求職者様からは、リモートだけでなく、対面の面談がしたいという声が上がっています。悩みを人に話したいのだと思います。今後はこうした声にも応えながら、引き続き求職者の価値を立体的にしていきます。

溝口氏:名誉な賞をいただき、本当に感謝しております。本当に価値ある転職を提供していくのがエージェントの役割だと、あらためて肝に銘じ、今まで以上の価値を提供していけたらと思います。