転職して四年目、このまま残るか再度転職するか悩んでいます【転職相談室】
入社して四年目ともなると、仕事も一通り覚えて様々なことが見えてくるようになります。
今回は、「転職して四年目、このまま残るか再度転職するか悩んでいます」というご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
目次
転職して四年目、このまま残るか再度転職するか悩んでいます(Kさん/営業/28歳/男性)

新卒で入社したWeb系の広告代理店で二年勤め、IT系の事業会社のWebマーケティング部門に転職しました。代理店側と広告主側の両面の経験を身につけることで、Webマーケターとして成長できると考えたからです。入社後は、Webを中心に自社サービスの集客を行ってきましたが、四年目を迎え、キャリアの方向性を考えるようになりました。
現在の会社は大手企業ということもあり、待遇や働き心地に不満はありませんが、仕事の進め方に多少のストレスを感じています。社内の承認フローが厳密に定められており、社内承認を得るための根回しと資料作りに業務時間の多くを割かれ、主体的な行動やチャレンジができません。このまま現在の会社に身を置いていると、自社でしか通用しない経験だけが磨かれそうで、危機感を覚えています。
転職した先輩から「忙しいけれど楽しく働いているという」という話を聞くうちに、「20代のうちは、ベンチャーやスタートアップのような事業環境の変化が激しく、柔軟でスピーディな対応が求められる場で自己研鑽した方がいいのでは…」と思うようになりました。ただ、求人を探したところ、待遇面は現在の会社の方が良さそうで、転職するか迷っています。
企画・開発に近いポジションのWebマーケティングの仕事を希望




現職と比べると、ベンチャー・スタートアップ企業の待遇面が不安

なお、入社時は待遇面が下回ってしまう可能性はありますが、成長中のベンチャー・スタートアップ企業の場合、活躍次第では大手企業よりもスピーディに昇進・昇格できるチャンスもあります。また、採用のブランディング向上や定着性の観点から、ストックオプションの付与や福利厚生などに力を入れる企業も増えています。仕事を続ける上で待遇面はとても重要な要素ですが、不確実性の高い社会において、大手企業に在籍しているからといって、将来も安定した待遇を得られるとは限りません。

現職での改善努力と並行して転職活動を進め、「働きたい!」と感じる企業を探そう

現時点では、条件面が悪くなるという「転職のリスク」と、チャレンジができないという「現職へのストレス」が均衡しているので、なかなか踏み出すことができないのかもしれません。
まず、現職で時間を割かれている根回しや資料作成が得意な先輩などを見つけて、効率的な進め方を相談・研究してみるというのはいかがでしょうか。また、抱えているストレスを上司に相談し、解決策を探るという方法もあります。現職でできることを見つけながら、例えばプロダクト開発に関する副業やプロボノ活動に参加したり、ご自身で新規事業のアイディアを練り社外のコンテストにエントリーしたり、社会人大学院で学んでみたりと、転職をしなくても社外で新たな経験・知識を得ることはできます。
こうした社内外のチャレンジに並行して、転職活動を始めて興味を持った企業に話を聞いてみて、「この企業で働きたい」と感じたら、その時に転職を考えればいいのではないでしょうか。転職活動を通じて、転職活動を始めたとしても、理想の企業が見つかり内定を得られるとは限りません。また、応募した企業と比べてみて、現職の方が良いと思ったら転職活動を中止すればいいのです。
また、転職しなかったとしても、これまでのキャリアの棚卸しや方向性の明確化など、転職活動にはメリットがたくさんあります。客観的に自己を振り返ることができるので、新たな気づきを得ることができるでしょう。

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