なかなか受からず転職ができない…原因は?(20代男性)【転職相談室】
「転職活動中で、すでに何社も応募しているが、なかなか内定を得られない。何が原因で不採用になってしまうのかわからない」
そんなお悩みに対し、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がアドバイスします。
なかなか受からず転職ができない…原因は?(Tさん/25歳/男性)

損害保険会社で代理店向け営業を務めています。1年ほど前から転職活動を開始し、これまでに10数社応募しました。いまだに1社も内定を得られていません。面接ではこれまでの実績をちゃんとアピールできたと思うのですが、何がいけないのでしょうか。20代は転職がしやすいと聞くのに、うまくいかない原因として、どんなことが考えられるでしょうか。
まずはどのタイミングで落ちることが多いのか振り返りましょう



転職が上手くいかないときにした方が良いこと
20代の転職がうまくいかない主な原因を知る

企業選びに問題があるかもしれない





メーカーの経営企画もコンサルも、人気が高く、多くのライバルが応募しています。競争倍率が高い企業を選んでしまったこと、転職の目的に説得力を感じられないことが、要因の一つかもしれません。自分は転職によって何を実現したいのか、「軸」となるものを定めるところから始めたほうがいいでしょう。
応募書類の作成に問題があるかもしれない





また、メーカーの経営企画やコンサルの仕事にはどんなスキルが必要とされるのかを理解した上で、そのスキルを持っていることを裏付けるようなお仕事のエピソードがあれば、記しておくといいでしょう。
企業研究をしっかりして相手企業が求めているものをつかみ、それを意識しながら自分の経験・スキルを棚卸しすることが大切です。
面接に問題があるかもしれない

では、面接で不採用になったのは何が原因かを想像してみましょう。どんなことを話したのですか。






おそらく面接官は、大型契約という成功体験について、Tさんがどのような戦略と工夫を持って取り組んだのかを知りたかったのではないでしょうか。
「契約に成功した」という結果だけを伝えても、面接官は「たまたま運が良かっただけなのでは」「会社の商品が優れていたおかげなのでは」などと思うものです。
Tさん自身の思考や行動によってその成果を導き出したこと、それを応募先企業でも再現できることを伝えられていれば、結果は違っていたかもしれませんね。
企業は「成果」と合わせて「プロセス」にも注目しています。自分が仕事において、どう考えてどう行動したかを振り返って整理してみてはいかがでしょうか。それによってTさんの強みが浮き彫りになってくると思います。その強みを活かせるのはどんな会社なのかを考えてみましょう。
その他の要因
Tさんの場合、企業選び・応募書類・面接と、それぞれの段階での課題が浮かび上がりました。しかし、実際のところ、自分自身では対策の打ちようがない部分で不採用になるケースも多々あります。
例えば、「他の候補者との兼ね合い」。選考で高い評価を得ても、それ以上に高く評価された応募者が他にいれば、不採用となってしまうケースもあります。
また、「同じようなタイプの人を採用したばかりだから、次は違うタイプの人が欲しい」といった事情で採用が見送られるケースもあります。
あるいは、選考の途中で企業の戦略が大きく変わったり業績が悪化したりして、採用を抑える方針に転換することもあるでしょう。
特に、景気が不安定なときにおいては先行きの見通しがつかず、戦略が一転二転し、採用計画が突然変わることもあり得ます。
不採用になるのは必ずしも自身に原因があるわけではないので、気に病むことなく、次のチャレンジに向かってください。
自己分析し、転職の「軸」を見直す
Tさんにお伝えしたように、転職活動を始める際には「自己分析」から始めることをお勧めします。
これまでの経験を振り返り、自分が得意とすること・苦手とすること、喜びを感じる場面・苦痛を感じる場面など、夢中で取り組めたこと・気乗りがしなかったことなど、整理してみましょう。
そこから自分の志向や価値観を言語化し、転職において目指す「軸」を定めてください。
転職エージェントからアドバイスを受ける
転職エージェントを通じて応募した場合、不採用の理由について担当アドバイザーからフィードバックを受けられることもあります。企業側の本音を聞くことができるので、それを次の対策に活かしましょう。
なお、いつも面接で落ちてしまう場合は、「模擬面接」を受けて、自身の受け答えや口調などに問題がないかチェックしてもらうのもお勧めです。
まとめ
なかなか内定を得られず、転職がうまくいかない……という方は、やみくもに転職活動を続けるのではなく、まずは原因を探ることから始めましょう。
20代の方であれば、求人の選択肢が豊富です。不採用の原因と考えられる部分を改善し、転職の軸を見直した上で、応募数を増やしてみるというのも、成功率を高めるための方法の一つです。
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