転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/24 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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人間関係をリセットしたくて転職するのはアリ?成功のポイントは?【転職相談室】

後ろ姿の女性転職理由には、給料やキャリアアップなど様々な理由が挙げられますが、中でも上位を占めるのが「職場の人間関係」に関するもの。

人間関係が嫌でリセットしたい場合、転職活動ではどんな点に注意すべきか…。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

人間関係をリセットしたくて転職を考えています

相談者
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■相談内容

ITベンチャーで営業事務をしていますが、社風に合わず、職場にいること自体がストレスです。
もともと大人数で行動するのが苦手な性格なのですが、今の会社はランチも必ず同部署のメンバーと行ったり、飲み会や社内イベントが頻繁に開催されたりと、コミュニケーション重視のカルチャーです。
性格上、自分のペースで黙々と仕事を進めたいので、社内コミュニケーションの時間が無駄に思えてきます。
これまでの経理・総務などの経験も活かしつつ、人間関係のわずらわしさのない環境に転職してリセットしたいのですが、人間関係をリセットしたくて転職するのはアリですか?

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「人間関係のリセット」だけを転職理由にすると、転職を繰り返す可能性も…

アドバイザー
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転職を考えるきっかけとして、「人間関係が嫌でリセットしたい」というケースは少なくありません。
人によっては、人間関係をきっかけに転職して、新しい職場で一から仕事を頑張るのも一つの方法かもしれません。
しかし、気を付けてほしいのは、人間関係のリセットだけを理由にした転職をしてしまうことです。
転職を考える際は、人間関係のリセットをきっかけにしてもいいけれど、それだけを理由にしてはダメということでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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そうですね。組織で働く以上、人間関係の悩みはつきものです。
どんな会社に転職しようと、職場で合わない人や苦手な人は必ずいるものではないでしょうか。
会社のイベントや飲み会など組織の決まりごとに関しても、程度の差はあってもどこにでもあるでしょう。
それに、やむ得ない事情でもない限り、人間関係だけを理由に転職をしてしまうと、その後も同じような人間関係の悩みが発生し、転職を繰り返す可能性があります。
また、転職を繰り返すことで、キャリアの継続的な構築がしづらくなり、市場価値を下げるリスクにもつながるので注意が必要です。

本当に転職すべきかをしっかり検討しよう

これまでは、「今の人間関係から逃れたい」という思いが強くて、転職理由をしっかり検討できていませんでした。
確かに人間関係はリセットしたいけれど、実は仕事自体が嫌なわけではないんです。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
転職活動では、「そもそも現職を辞めて本当に転職すべきなのか」を真剣に考えることが大切です。
仕事自体に大きな不満がなく、業務上の支障がないのであれば「仕事は仕事。社内の人間関係は適度な距離をとってみよう」と割り切るのも方法でしょう。
以前、「社内で多少浮いていてもいい」と割り切って動いてみたことがあるのですが、どうしても周りの目が気になってしまいました。
それならば、多少は無理をしても皆に合わせる方がいいと考え、自分なりにやり過ごしてきました。
相談者
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アドバイザー
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どちらにしてもストレスがあるということですね。
でしたら、転職することを視野に、「人間関係のリセット」ではない、仕事内容に即した転職理由を考えていきましょう。
まずは、今の仕事のどこが好きなのかを言語化し、今後はどんな仕事や働き方を求めているのかを整理しましょう。
例えば、営業事務の仕事の中でも、お客様対応の時間が好きなのであれば、「これまでのお客様対応の経験を活かして、インサイドセールスに近い業務に挑戦したい」と考えるのも一つの方法です。
Sさんは、「経理や総務の経験、スキルを活かしたい」とおっしゃっているので、これまでどんな業務を経験し、転職先で具体的にどう活かせるのかまでしっかりと落とし込むことが必要です。

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人間関係のリセットによる転職を成功させるポイント

仮に人間関係のリセットが退職理由だとしても、仕事内容に即した転職理由をきちんと考える必要性があるのですね。
では、人間関係のリセットによる転職を成功させるためには、一体どんな点に気をつけるべきですか?
相談者
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アドバイザー
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人間関係のリセットによる転職を成功させるポイントは主に2つあります。
一つ目は、人間関係のリセットによる陥りやすい転職パターンを把握すること。
二つ目は、自分に合った職場かどうかを事前にチェックすることです。

①人間関係のリセットによる陥りやすい転職失敗パターンと対処法

人間関係のリセットをきっかけに転職した場合、陥りやすい失敗ケースとは何でしょうか?
相談者
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アドバイザー
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中でも多い失敗は、求職者が人間関係のリセットをきっかけに転職した場合、内定が出た1社目の企業にすぐに転職を決めてしまうことです。
現職の人間関係から離れたいと思うあまり、それをリセットできる環境さえあれば、どこでも魅力的に感じてしまうのでしょう。
しかし、それでは自分が大事にしたい働き方や社風、条件などをきちんと見極めずに答えを急いでしまう可能性が高くなります。
なるほど。まさに自分もやってしまいそうです。
相談者
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アドバイザー
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そうならないためにも、人間関係のリセット以外の転職理由をきちんと考え、どんな仕事を任されてどんなキャリアを築きたいのか。そして、どんな働き方を求めているのかを照らし合わせて検討すべきでしょう。
Sさんが納得感を持って転職を実現するためには、年収などの条件面などは事前にきちんと話し合って確認し、転職後の生活を具体的にイメージできるように情報収集することが大切です。
また、内定が出たら即決とならないためにも、複数の企業を同時に受けたり、応募から面接、選考までのスケジュールを合わせるなどして、複数の選択肢を比較検討して決められるといいでしょう。

②自分に合った社風かどうかを事前にチェック

社風や人間関係に関しては、選考の中ではなかなか見えにくい部分だと思うのですが、どうすれば事前に理解することができますか?
相談者
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アドバイザー
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企業のホームページの会社概要には、その会社のミッションやビジョン、大切にしている行動指針(クレド)などが書かれています。
それらを事前にチェックすることで、社風を知る一つの指針にもなるかもしれません。
また、経営者のインタビュー記事や会社で運営されているブログなどを読むことで、さらに企業理解が深まるのではないでしょうか。
もしも、応募の選考過程であれば、オフィス見学や同年代の社員の方との面談を設定してもらうのもよいでしょう。
なるほど。社員の方と直接話してみることで、社風や人間関係がどんなものかをそれなりに感じ取ることができそうですね。
相談者
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アドバイザー
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オフィス見学や社員との面談がどうしても難しい場合は、やはり面接の中で人間関係や社風について質問してみて、気になる点をクリアにした方がよいかもしれません。
例えば、「現職では毎週のように社内の飲み会やイベントがあり、もう少し仕事に集中したいという思いを持っておりました。
もちろん、必要な社内コミュニケーションもあると理解しておりますが、御社における業務外の社内イベント等は、どのような形で行われているのでしょうか」と、伝えてみてはいかがでしょうか。
仮に社内コミュニケーションを重視する社風であっても、「今はフルリモートで仕事をしている方もいるので、社内イベントへの参加は自由です」「育児や介護などの事情で参加できない方もいるので、個人の判断にゆだねています」などの回答が返ってくるかもしれません。
こういう質問に関しては、企業側も求職者が会社のカルチャーにフィットせずに、入社後のミスマッチがあってはならないという考えから、正直に答えてくれるのではないでしょうか。
確かにそうですよね。
選考の段階から、「自分は協調性のない人間だと思われるのでは?」と思い悩んでいました。
相談者
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アドバイザー
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確かに、あまりにも頑な態度を示すとマイナスな印象にもつながるので、伝え方には最善の注意を払う必要はあります。
仮に転職に成功して「人間関係がリセットできた」とSさんが思っていても、「自分一人で仕事したいので周りには合わせません」という姿勢では、周りの理解やサポートは得られないでしょう。
それに、会社の人達にまったく歩み寄らずに、ただマイペースに仕事をしたいという姿勢では、新たな居づらさにつながる可能性も否めません。
そういう意味でも、自分から周りに溶け込もうとする柔軟性は大切です。それを前提とした上で、以下の観点を見てみるといいでしょう。

  • リモートワークなど多様な働き方を許容している
  • 年齢や雇用形態、勤務形態が様々である
  • 部署が複数あり、人事異動の選択肢が多い
  • 外資系のように、個人の成果を評価してくれる

基本的に働く人や働き方が多様な会社ほど、飲み会やイベントに参加しない人がいても、「色々な事情があるから仕方ない」と受け入れられやすい傾向にあります。
そのため、Sさんにとっては居心地がよいのではないでしょうか。

ありがとうございます。
改めて、転職によって実現したいことは何かを整理しながら、情報収集を進めたいと思います。
相談者
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記事作成日:2020年11月13日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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