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異業種転職をしたが元の業界に戻りたい。転職を成功させるには?【転職相談室】

オフィス街に立つビジネスマン金融業界からIT業界へ転職したものの、元の金融業界に戻りたいというご相談に、キャリア形成のプロフェッショナルとして、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

金融からIT業界へ転職したものの、再び金融業界へ戻りたい(Oさん/IT・営業職/30歳・男性)

相談者
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<相談内容>
新卒で入社した大手金融機関で法人営業を5年経験した後、異業種である大手IT企業に転職し、3年が経ちます。現在、金融業界のお客様に対してITサービスを提供していますが、やはり自分自身が金融業界で仕事をしたいという思いが募り、転職活動を始めました。しかし、書類選考がなかなか通過せず、やっと面接に進んだ場合も、一次面接で落ちてしまいます。どうすれば元の業界に戻れるのでしょうか?

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元の業界への転職がうまくいかない理由はキャリアのブランク

アドバイザー
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大手金融機関からIT企業への転職は、業種も変わり、大きな変化でしたね。それに比べて、今回は元いた金融業界への転職。経験がある業種なので、スムーズに転職できるのではないか、というお考えもあるかもしれません。

しかし、元の業種への転職であっても、その業種で仕事をしていない期間はキャリアブランクと捉えられます。理由は次の2点です。

■オペレーションやシステムを変更している場合が多く、以前の経験が即戦力とはならない。
■選考では、応募先の金融機関に在籍する同年代とスキルを比較されるが、転職をしていない30歳と比べると、金融業界の経験値が見劣りしてしまう。
新卒の就職活動でも、初めての転職も、希望を叶えてきました。今回、金融業界への転職なので、経験者ですし、そんなに難しいとは思いませんでした。でも、今のお話だと、別の業種にいた期間は、金融業界から見たらキャリアブランクになるのですね。
相談者
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アドバイザー
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それでも、どうしても金融業界へ戻りたいということであれば、金融業界の、ある特定の分野で即戦力となるようなキャリアを築いてきたことを、一貫性をもって伝えていくのがよいでしょう。

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書類選考対策には、キャリアの付加価値を棚卸すること

アドバイザー
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現職では、金融業界向けのシステム導入の営業をされているということでしたね。
はい。そもそも、金融業界の業務知識があったので、現職の金融業界向けITサービス企業の営業職として転職することができました。金融業界が顧客だったため、業務実績につなげることができています。

前回の転職時には、金融業界の硬い雰囲気や、業務範囲が狭い点が合わないと感じ、自分のスキルの幅を広げたいという想いで、転職しました。ただ、今は、ITシステム導入に関する知識と経験を活かして、ユーザー側である金融機関で、ロボティックスやAIを使った業務改善に関わっていきたいと考えています。

相談者
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アドバイザー
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その点に転職の軸を絞るのであれば、再び金融業界を目指す背景がわかるように、書類応募の際に「志望動機」を入れた方がいいですね。金融業界からITへ移り、また金融を志望という職歴だけ見ると、一貫性、計画性がないように見えてしまいますから。

そのために、それぞれの企業での経験を棚卸し、転職して得た価値を見直しておきましょう。例えばこのような内容です。

■新卒【金融】:法人営業として金融業界の基盤を培った。
■現職【IT】:金融の業務知識を活かして、IT導入の際の課題解決を対応。ユーザー側である金融機関でITを活用するための視点や課題解決方法を理解した。
アドバイザー
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このように、転職をしたからこそ得られた、元の金融業界で活かせる付加価値を、書類応募時に転職理由と併せて明記してみると、書類から伝わる印象が変わってきます。

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面接対策には、キャリアの一貫性を見直すこと

アドバイザー
アドバイザー
書類選考を通過した場合、いよいよ面接になります。

面接官は、書類選考の段階から、金融→IT→金融という経歴について、本音でキャリアビジョンを聞きたいと思っています。

そこで改めて、各企業を選んだ際の理由を棚卸しておきましょう。

■新卒【金融】:金融の社会インフラとしての重要性を感じ、金融業界に貢献したいと思った。
■現職【IT】:金融知識を活かして、金融機関の様々な課題をITによって解決することで、金融機関の成長に貢献し、自分自身も視野を広げるために、IT業界から金融を支えたいと思った。
■今回の転職【金融】:金融業界の外側から業務改革を支援してきたことで、ユーザー側である金融機関が進むべき方向を見据えて業務を進めることができる。ユーザー側がITの知見を持つことで、システムをうまく活用し、IT促進による業務効率化を進めることができるので、その点で貢献したい。
アドバイザー
アドバイザー
これらを整理して、一貫して、金融業界とITをかけ合わせることで、金融業界の発展に貢献したい、そのために経験を積んできたということが言えれば、キャリアの一貫性は見えてくるでしょう。
面接官は、キャリアの一貫性を確認しているという点を理解して、今一度経験を整理してみます。
相談者
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条件を広げることで、応募できる求人の選択肢が増える

アドバイザー
アドバイザー
金融業界において、Oさんの経験はキャリアブランクに見えるとお伝えしたのですが、
金融業界の募集で、IT推進や働き方改革を担当しているポジションの募集があれば、金融業界の業務知識とIT導入知識の両方を活かして、やりたいことを実現できる可能性はあります。ただ、そういったポジションは、なかなか求人として出てこないのが現状です。

特に、いわゆるメガバンクなどの大手企業にこだわると選択肢が少なくなりますので、視野を広げて、応募先を広く検討してみることをおすすめします。

今までの経験を考えると、応募先の候補は次の3つの方向性が考えられます。

【1】IT×金融―いわゆる「FinTech」と呼ばれるカテゴリのビジネスで、金融とテクノロジーを掛け合わせたサービス事業を行っている。スマートペイメント、仮想通貨、クラウドファンディング、金融関連の法人向けサービス等。
【2】異業種から参入した金融機関―メーカー、通信、流通業界など、異業界から参入の金融機関。
【3】IT業界―現職がSIerであれば、金融業界向けの自社製品を持つベンダー側の営業。
アドバイザー
アドバイザー
これらの中から、Oさんが今後、選んでいきたいキャリアの方向性を決め、応募先の候補を広げてみましょう。その上で、選考を進めていく中で、フィットする企業を選んでみてはいかがでしょうか。
今まで、メガバンクを中心に営業職を受けてきたのですが、書類選考が通りませんでした。お話をうかがって、同世代の自社社員と比べたら、金融業界の経験が足りなかったのだと、理解ができました。

ご提案の3つの方向性では、【1】がいいですね。というのも、新しいビジネスを作っていこうとしている点や、今までにない概念をもったサービスを作っている点など、やりがいを感じられそうだからです。

大手企業の経験が中心でしたので、ベンチャー企業はあまり選択肢になかったのですが、成長している企業で、社会的な知名度があればチャレンジしてみたいと思います。

相談者
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アドバイザー
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ご自身のキャリアを俯瞰しながら、一貫している点を軸に整理することで、本当にやりたいことも見えてきます。応募企業を選んだら、選考書類に「志望動機」を書き入れることから始めてみましょう。
記事作成日:2020年9月28日 WRITER:衣笠可奈子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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