社会人5年目になりますが、転職すべきかどうか迷っています【転職相談室】
現職に不満があるわけではないけれど、入社5年目という節目には転職を考えるべき?と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そんなお悩みに、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がお答えします。
社会人5年目になりますが、転職すべきかどうか迷っています…(Aさん/27歳/男性)

相談者
■現在の仕事
飲料メーカー営業
■相談内容
新卒で入社し5年目を迎えます。入社5年目はキャリアの節目だと考えており、今の会社よりも良い条件があれば転職したいなと思っています。
しかし、現職にこれといった不満があるわけではなく、転職すべきかどうか迷っています。
飲料メーカー営業
■相談内容
新卒で入社し5年目を迎えます。入社5年目はキャリアの節目だと考えており、今の会社よりも良い条件があれば転職したいなと思っています。
しかし、現職にこれといった不満があるわけではなく、転職すべきかどうか迷っています。
「社会人5年目」というのはあくまで1つの目安です。まずは現状を整理しましょう。

アドバイザー
転職すべきかどうかの判断基準は人によってさまざまです。社会人5年目といっても、どのようなスキル・経験を積んできたかによって、採用企業からの評価も異なります。勤続年数だけで判断するのではなく、まずは現状を整理することから始めましょう。
現状の整理その1:キャリアの棚卸しをし、市場価値を知る

アドバイザー
Aさんは現職に不満はないようですが、転職を考え始めたきっかけは何か他にありますか?
普段は、決まったホテルやレストランに飲料を販売する法人向けのルート営業をしていますが、営業の経験しか積んでこなかったため、「異業種や異職種への転職は可能なのか」と、将来についてぼんやりと考えるようになりました。
入社当初は一定の知名度がある会社に入れたことで満足していましたが、「この先自分にはどんな選択肢があるのか」と考え始めたのが転職のきっかけでした。
入社当初は一定の知名度がある会社に入れたことで満足していましたが、「この先自分にはどんな選択肢があるのか」と考え始めたのが転職のきっかけでした。

相談者

アドバイザー
そうだったのですね。Aさんは年齢的にもお若いですから、もっと違うことをしたいという思いがあるなら、異業種や異職種など未経験分野への転職も十分に可能かと思います。
転職を検討する際ですが、キャリアの棚卸しと客観的な視点で「自分の市場価値」を知ることが大切です。これまでの経験やスキルを整理し、自分が思っているほどの市場価値があるのか、そうでないか、それらも転職をするかしないか判断をするための検討材料となるでしょう。
なお、自分の市場価値については、転職サイトに登録したり、人材紹介会社に相談したりすることで判断することもできます。先に転職をした先輩にアドバイスをもらう方法でもいいと思います。
転職を検討する際ですが、キャリアの棚卸しと客観的な視点で「自分の市場価値」を知ることが大切です。これまでの経験やスキルを整理し、自分が思っているほどの市場価値があるのか、そうでないか、それらも転職をするかしないか判断をするための検討材料となるでしょう。
なお、自分の市場価値については、転職サイトに登録したり、人材紹介会社に相談したりすることで判断することもできます。先に転職をした先輩にアドバイスをもらう方法でもいいと思います。
現状の整理その2:キャリアビジョンを描く

アドバイザー
ところで、Aさんが転職に求めているものはなんですか?
具体的な業界、職種は考えていませんが、将来の選択肢が広がるような仕事に就きたいなと思っています。キャリアの棚卸しをする、市場価値を知る他に、考えておくべきことはありますか?

相談者

アドバイザー
転職を失敗しないために重要なのは、きちんとキャリアビジョンを描くことです。数年後、自分はどういった仕事をしたいのか、どうなっていたいのか、キャリアの「軸」を明確にすることで、転職を繰り返すことも少なくなるかと思います。自分の「好きなこと」や「興味関心」などから軸を決めていくのもいいでしょう。
大まかな希望ベースから転職サイトの情報などを探していけば、次第に自分が転職に何を求め、何を実現したいのか、選択肢の輪郭が浮き上がってきます。そこからキャリアビジョンを描いていくのもいいかと思います。
Aさんのお話を聞いていると、「これまでと違うことが経験でき、将来の選択肢を増やせること」に軸を置いて、転職活動をされるのがいいように感じました。
大まかな希望ベースから転職サイトの情報などを探していけば、次第に自分が転職に何を求め、何を実現したいのか、選択肢の輪郭が浮き上がってきます。そこからキャリアビジョンを描いていくのもいいかと思います。
Aさんのお話を聞いていると、「これまでと違うことが経験でき、将来の選択肢を増やせること」に軸を置いて、転職活動をされるのがいいように感じました。
なるほど。具体的にはどういった企業がおすすめでしょうか?

相談者

アドバイザー
将来の選択肢を広げていきたいということでしたら、例えば、コンサル会社やネットリサーチの会社はいかがでしょうか。コンサルタントとして経験を積んだり、分析力を身に付けたりすることで、将来の選択肢も広がるかと思います。食品業界を顧客として扱っている企業であれば、これまでの経験も生かすことができるでしょう。
その他、人材業界やネット広告会社もおすすめです。これらの企業は若手の方も活躍されており、成長スピードが早く、未経験の方でも早くから市場価値を上げていくことができます。いずれにせよ、キャリアビジョンをしっかりと描き、中長期的な視点で検討するといいでしょう。
その他、人材業界やネット広告会社もおすすめです。これらの企業は若手の方も活躍されており、成長スピードが早く、未経験の方でも早くから市場価値を上げていくことができます。いずれにせよ、キャリアビジョンをしっかりと描き、中長期的な視点で検討するといいでしょう。
わかりました。まずは、現状を整理して転職すべきか見極めること、そして、キャリアビジョンをしっかりと描いた上で転職先を選んでいくということですね。これらの中から自分に合った会社を検討してみます。

相談者
まとめ
・社会人5年目は1つの目安です。5年目だから転職すべき、転職しやすいといったことはありません。
・まずはキャリアの棚卸し、次に市場価値の確認をしましょう。
・キャリアビジョンを描き、中長期的な目線で転職を検討しましょう。
記事作成日:2020年6月16日 WRITER:タナカトウコ ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
こちらの記事も読まれています
新着記事
- 2025年8月6日看護師、医療・介護職の志望動機例文|職種別×未経験・経験者の書き方ポイント
- 2025年8月6日クリエイティブ職の志望動機例文|職種別×未経験・経験者の書き方ポイント
- 2025年8月6日営業職の自己PR例文|業界別のアピールポイントと書き方
- 2025年8月6日ITエンジニアの自己PR例文|職種別のアピールポイントと書き方
- 2025年8月6日販売・サービス職の自己PR例文|業界別のアピールポイントと書き方
- 2025年8月6日建設・建築・不動産業界を目指す場合の志望動機の例文
- 2025年8月6日化学系エンジニア(研究開発・生産管理・品質管理など)の志望動機の例文
- 2025年8月6日企画・管理部門を目指す場合の志望動機の例文