転職した2社目の会社を1年で辞めたい。在籍期間が短いと不利になりますか?【転職相談室】
転職した2社目の会社。最初は新しい職場に満足していたけれど、時間が経つにつれて不満が募ってきた…。
今回は、「在籍期間1年で転職したい」という方のご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
目次
転職した2社目の会社を1年で辞めたい。在籍期間が短いと不利になりますか?(Eさん/営業職/27歳/女性)

Web系の営業職をしています。
■悩み
新卒で入社したWeb系のベンチャー企業で、4年間営業をしていました。目標必達の営業方針で、目標に到達しないメンバーはマネジャーから毎日叱責されます。営業成績を伸ばすための具体的なアドバイスであれば納得もできますが、精神論ばかりの指導に成長実感を得ることができませんでした。
そのため、入社して4年目に転職することにしました。
Web系の知識や経験を活かしたかったので、応募する求人はWeb系の営業職を選択。
現在の会社に決めたのは、面接でお会いした営業部長の人柄や営業方針に魅力を感じたからです。
勉強会や営業の共有会も盛んに行われており、「ここなら様々な経験や知識を得て成長することができる」と感じたのが入社の決め手です。
でも、入社して半年後に大手Web系企業のグループ会社になり、親会社出身の役員に刷新されたのをきっかけとして、社内の雰囲気がギスギスするようになりました。
新しい役員は「成果重視」と「業務効率化」を方針としており、勉強会などは「生産性が悪い」とすべて白紙になりました。1日の行動と、今後の行動計画を毎日営業部長に報告するのですが、売り上げが悪いと一挙手一投足を指摘されるのでプレッシャーを感じます。
■相談
尊敬していた営業部長やメンバーは退職し、新しい営業部長は役員の顔色ばかりを窺っています。
いっそ自分も辞めてしまおうと考えているのですが、2社目の在籍期間が1年と短いため、転職の際に不利になるのではないかと不安になっています。
いま転職すべきでしょうか?
伝え方によって転職は可能、ただし3社目で同じことが起こる可能性も

もちろん、今回のように職場に大きな環境変化があった場合は理解を示す企業もあるかもしれませんし、在籍期間が短くても、転職の目的が納得できるものであれば、必ずしも不利になるとは限りません。
転職活動を始めるかどうかにあたって、転職先で実現したいことは明確になっていますか?
そのため次の企業でやりたいことは、まだ明確にはなっていません。
Web系の営業の仕事は好きですし、風通しの良い環境で経験を活かして働くことができれば、あまりこだわりを持っていないのかもしれません。


組織体制やサービスを改善することで、営業として幅広い提案ができますし、顧客満足度も上がります。
結果的に、営業成績を伸ばすこともできます。
元々、新卒でWeb系の企業を志望したのも、メーカーのように商材がある程度固まっているわけではなく、提案の幅が広いことや変化を楽しむことができる点に魅力を感じたからです。


1社目や2社目では、叱責や細かい指摘が多かったとのことですが、売り上げが良い場合は叱責や指摘はされないのでしょうか?
2社目は、売り上げが良くても細かく指摘されますし、指摘される内容もあまり的確ではないので、時間の無駄だと感じてしまうのです。
2社とも一方的な命令や指摘なので、納得感が得られないことが辞めたい原因かもしれません。


これまでの経験を活かして、Web系の企業に転職するのであればおそらく転職は可能です。
もちろん、そのまま伝えてしまうと他責の印象が強くなってしまうので、転職理由の伝え方には工夫は必要でしょう。
ただ、2回目の転職活動を始めたとして、面接で営業方針や組織体制などに魅力を感じた企業が、時間の経過とともに方針変更や体制変更をする可能性はゼロではありません。
極端な話になりますが、ご自身が方針や組織を作る側に立たない限り、どの企業に転職したとしても同様の変化は起こり得るのです。

強く転職を希望していないのであれば、まず現在の状況の改善を





例えば、指摘に対して回答すると言い訳のように感じられるものですが、あらかじめ指摘されそうな項目は、「企画書作成に時間がかかるので、〇〇にしてみましたがいかがでしょうか?」「△△社はどうしても決裁者に会えません。
営業同行をお願いしたいのですが」など、先に意見を仰ぐという方法もあります。
想定外の指摘に対しては、その場で回答せずに「次回までに改善案をお持ちします」など、いったん持ち帰って周囲に相談することで、解決策が得られるかもしれません。
また、職場で、営業部長から信頼されている方の言動を観察してみるという方法もあります。
どのようなコミュニケーションなら、意見を聞いてもらいやすいか、ヒントを発見できるかもしれません。
もちろん、営業としての実績を出すことが前提にはなりますが、信頼を得るためのコミュニケーションを研究することで、結果的に営業スキルの向上にも繋がるでしょう。
また、営業方針が変わったことが不満に感じられるかもしれませんが、方針が変わったことによって、全体の売り上げや顧客満足などがどのように変化したのかを、自分なりに分析・研究するという方法もあります。
これまで気づいていなかった新しい役員の方の狙いが見えて、営業方針の変更に納得できるかもしれません。
まずは、役員や営業部長を「なかなか突破できないクライアント」とイメージして、改善点がないかを探ってみることをお勧めします。
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