転職して半年で辞めたいのですが、内定辞退した会社に応募できますか?【転職相談室】
初めての転職活動で2社から内定をもらい、A社へ入社。
半年後、やはりB社がよかったのではないかと後悔し、2回目の転職について相談に。
そんなお悩みに、キャリア形成のプロフェッショナルとして、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
目次
初めての転職活動でA社へ入社したものの、内定辞退したB社がよかったと後悔しています。B社でもう一度選考してもらえないでしょうか。(Kさん/Web系広告代理店・マーケティング/26歳/男性)

Web系広告代理店でマーケティングをしています。
■悩み
半年前に転職活動をし、2つの会社から内定をいただきました。
B社の最終面接官の雰囲気が自分に合わないと思い、内定辞退をしましたが、A社で半年を過ごしてみると、こちらの社風の方が全く合わないと感じ、選択を後悔しています。
■相談
今、2回目の転職活動を始めましたが、他社の面接を受けるにつれ、やはりB社との相性がよかったのではないかと思い始め、B社でもう一度選考してもらえないかと思っています。改めて応募してもよいのでしょうか。
再チャレンジする価値はあるものの、同じ選考基準とは限らない

一般的に、企業は基準に合う人材であれば採用したいと考えるため、再度選考を依頼して、可能性がないわけではありません。
ただ、次の点に注意が必要です。
- (1)そもそもB社が募集を継続しているか
- 半年経っているので、すでに募集していたポジションの採用が終わっている可能性があります。
- (2)募集状況の変更はないか(選考基準、緊急度・重要度、採用人数など)
- 例えば、すでに人材が充足しかけている場合、選考基準が変更され、半年前とは状況が変わっている可能性があります。
- (3)B社の選考での評価や辞退時のコミュニケーションの取り方
- 選考での評価がそこまで高くなかった場合、辞退したことでさらに企業側の採用意欲が下がっている場合があります。また、内定を出された際の辞退の仕方によっては、印象が悪くなり、再応募しても選考に進めない場合があります。
- (4)個別企業の再応募者への対応基準
- 業種によっては、一定期間、選考者の再応募を受け付けないと取り決めている企業もあります。

場合によっては、一度内定となっているので、面接をスキップする等の対応を検討してもらえるかもしれません。
内定辞退は、メールで行いましたが、内定をいただいたことのお礼と辞退についてのお詫びを、心を込めて伝えたつもりです。


今一度、自分が転職先に求めることを整理しよう

企業に何を期待しているのか、転職の軸を明確にしてみましょう。
応募したい求人が見つからない!自分に合った企業や仕事の探し方のコツ

転職半年というと、多くの人が新しい職場に違和感を持つ時期なので、しばらく様子を見てみると馴染んでくる場合もあります。
社風が合わないということですが、コミュニケーションの取り方で変わったりしませんか?
Webマーケティングを担当しているので、自分の仕事の進め方としては、データを集めて分析して今後の施策を立てていきたいのですが、上司は営業経験が豊富で、データより今までの経験値で物事を決めていくのです。
せっかくデータを集めても、参考程度で、同僚もそれに疑問を感じていないようなのです。
ただ、自分の集めたデータを活用した案件でも、そこまで目に見える成果につなげられなかったため、「今までこれでうまくいった」と言われると、何も言い返せません。


今思えば、B社の方が会社規模も大きく、今後の成長も見込めそうです。
A社の方は、2次選考の面接官だった今の上司も感じがよく、入社時も部署の人みんなで歓迎してくれたのですが、実際に仕事をしてみると、仕事の進め方が合いませんでした。


そこで2社目にA社を選んだのですが、大事にしたかったのは、仕事を合理的に進められ、それを評価してもらえる環境だったと気づきました。
B社を辞退する前に、もっと他の社員の方にも会って話を聞けばよかったと反省しています。


それではまず、B社については企業側の状況次第でもあるので、「ダメ元」でできることをやってみましょう。
同時に、現在の転職の軸(大事にしたいこと)をもとに、B社以外の選択肢も探していくのが、今後の転職活動の中心になります。
転職して半年で「2回目の転職」への懸念を払拭できる対策を

そのため、前回の転職活動より書類選考の通過率が下がることや、面接で短期での転職理由について細かく聞かれることは想定しておきましょう。
履歴書や職務経歴書に、転職の背景や自身の課題・反省点についても記載し、面接でも丁寧に伝える取り組みは必要です。
また、ほかの企業への提出書類も、書き直してみます。


そのため、転職をすぐにしようと焦り過ぎず、転職時期に関しても選択肢を持ちながら活動をすることをおすすめします。
現職で状況を改善するよう取り組んだり、一定の実績を出すまで現職に在籍したりすることも視野に入れてみてください。
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