転職に失敗したと感じています。辞めるべき?とどまるべき?【転職相談室】
転職活動時の面接では、経営陣から期待を受けて転職したものの、現場では社風の違いで孤立してしまい、改めて転職をすべきか悩んでいる、というご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
目次
転職して2か月…社風が合わず転職を考えているのですが、再び転職するには早過ぎる?(Aさん/Webサービス・営業/33歳/男性)
人材紹介会社では営業職でマネージャーまで経験し、対人コミュニケーションを活かした営業スタイルと目標達成を重視したマネジメントの実績が認められ、今の会社に営業部のマネージャーとして転職しましたが、メンバーが自分の指示には耳を貸さず、今までの業務のやり方を変えようとしません。上司だけでなく、同僚や部下、他部署の社員からの評価を受ける360度評価では、他の社員と比べて圧倒的に低い評価となり、部署別の満足度調査の結果も他部署に比べて格段に低い数字でした。このまま仕事を続けていても、自分の強みを発揮できず、ほかの社員とのコミュニケーションもうまくいかず、転職時の期待に応えられないと思うので、できれば転職をしたいのですが、転職して数か月でまた転職というのは、あまりよくない気もしています。転職するならいつ頃がいいのでしょうか。
1年以内の在籍期間で転職する場合、「やむを得ない転職」だと認められる理由が必要
転職市場の話だけをすると、在職2か月で辞めることも半年後の8か月で辞めることも、実は大きな差がありません。1年以内の在職期間で転職する場合、転職先に納得感のある、「やむを得ない転職」だと認められる理由が必要になってきます。例えば、内定時に提示された労働条件や業務内容と、明らかに異なる労働条件や業務内容で現場が動いていた場合、やむを得ない理由と納得できます。
ただ、あなたの場合、条件や業務内容が明らかに違うという理由でもなさそうです。すると、2か月という期間は、新しい環境に入って「合わない」と判断するには短すぎるようにも思えます。例えば、前職で新しい顧客を担当したときに、すべての顧客とすぐに腹を割って話せる関係になったでしょうか?取引先の担当者が変わった場合など、信頼関係を築くにはある程度の期間が必要ではありませんでしたか?
一方で、「心と体に負担をかける前に転職する」ことも考える
このように、マイナスと評価されていることが顕在化してしまったので、現職でできることを含め、やはり何か変化を起こすことが必要ですよね。そのための方法は次の2つが考えられます。
- 自分の仕事のスタイルを変えて、現職の社風や営業スタイルを受け入れる。
- 自分の仕事スタイルを変えず、受け入れてくれる会社へ転職をする。
確固たる常勝ノウハウがあったとしても、違うアプローチを学ぶと、視野が広がるかもしれません。マネジメントへの期待をかけてくれた人に弱みを見せることでプライドが傷ついても、相談できる信頼関係を作れるかもしれません。
一つの壁に当たった時に、いくつかの方法を試してみたという実績は、自分の可能性を広げることにもなり、今後のキャリアでも応用できるシーンが出てくるでしょう。もし、先の見えない努力に気が滅入るのであれば、3か月などと期間を決めて、できることをやり切ってみるのも手です。
ただ、いくつかの方法を試してみて、それでもうまくいかない場合は、気持ちが萎縮してしまいます。極限まで心と体に負担をかけてしまう前に、転職することも視野に入れましょう。
2の場合、とにかく自分の営業スタイルを崩さず、受け入れてくれる会社を探すのですから、うまく社風に合ったときに、自信を取り戻し、従来の成果を出すことができるでしょう。また、転職活動を通して視野を広げると、現職の仕事の見え方が変わり、もう少し頑張ってみようと思うかもしれません。
ただやはり、転職して1年未満で転職をすることは、次の会社から「何か問題があったのでは?」と不安を持たれる一因になると、心得てください。書類選考の通過率が下がるであろうことは、念頭に置いておきましょう。
「辞める」と決めた場合、退職手続きは「内定が出てからはじめる」が基本
焦って次の会社に転職し、仮にそこが今回同様に合わない場合、その後の転職はより不利になる可能性が高まります。また、もし現在何かプロジェクトにかかわっているようでしたら、その目途がつかずに辞めてしまうことは、役職者としての評価が下がってしまうことにもつながりかねません。
次回転職活動をする場合、気になる企業に出会った際は、本当に自分の営業スタイルに合う会社なのか、社風に溶け込めるのか、面接官以外の人にも会って、仕事の仕方や評価の方法、社内外のコミュニケーション方法などを実際に聞いてみるといいですよ。
まずは、期間を決めて、現職のままもう少し柔軟に仕事のスタイルを検討し、どうしても合わない場合は、在職のまま転職活動に踏み切る、というステップを考えてみてください。
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