辞めてから転職活動、大手へ応募し続けるも内定が決まらずブランク1年に…【転職相談室】
大手企業への転職を目指し新卒で入社した会社を退職したNさん。しかし、内定を得られないまま1年が経とうとしています。
そんなNさんからの「転職活動を見直したい」というご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
大手企業への転職を目指しブランク期間が1年に…(Nさん/営業職/25歳)
就職活動では、総合商社や大手消費財メーカーを希望していたのですが、残念ながら望みは叶わず、大手損害保険会社に入社しました。法人営業を担当していましたが、就活で望んでいた企業で働きたいという思いが強く、なかなか金融業界に興味を持つことができませんでした。
入社して3年が経ち、やはり金融業界ではなく総合商社や大手消費財メーカーで働きたいと思うようになり、会社を辞めて転職活動を始めました。最初に転職エージェントに相談したのですが、「ご希望の求人案件がない」と言われ、入りたい企業のホームページから応募していたのですが、内定を得られないままもうすぐ1年が経とうとしています。転職活動をどのように見直したらいいのでしょうか?

面接機会を増やすために、前職の経験を軸に業界を広げてみる





また、中途採用の多くは職種経験が評価されるため、新卒で入社した企業で培った“法人営業”の経験を軸に、業界を広げてみることをお勧めします。総合商社や大手メーカーは基本的に新卒採用を中心としており、中途採用の人数は少ない傾向にあります。また、中途採用を行ったとしても業界経験者を優遇するケースが多いようです。
業界を広げるにあたりお伺いしたいのですが、金融業界に興味を持てず、転職を決意したのはなぜだったのでしょうか?


また、変化し続けるマーケットに柔軟に対応しながらビジネスを拡大するスピード感も求められるので、成長実感も得られやすいでしょう。こうした業界の営業職であれば、職種経験を活かせるため、大手企業への転職も不可能ではありません。


ブランク期間を整理し、企業側の不安解消を目指そう
次に、応募するブランク期間の経験を整理し、できるだけ企業が感じる不安を払拭できるようにしておきましょう。面接でブランク期間について聞かれた時に、「転職活動しているうちに1年が経過してしまった」とそのまま伝えてしまうと、ズルズルと転職活動している印象となり、「計画性のない人物なのでは?」と採用担当者が不安を抱いてしまいます。
例えば転職活動を「新卒で希望していた企業に再チャレンジしていた期間」「視野を広げて転職活動をリスタートした期間」に分けるなどして、ブランク期間にもメリハリをつけるようにすると、多少は計画的な印象を与えることができるでしょう。
また、転職活動が長引いたことに対しては、「大手企業のみを入念に調べて応募し、選考にも時間がかかってしまった」という背景を説明した上で、「転職活動の中で学びもあり成長もできた部分がある一方で、自身に不足していた観点や改善すべき点も認識できた」ことを正直に伝えましょう。
同時に、「だからこそ今はその深い反省も踏まえて、強い意志や軸を持つことができました。入社後は1年間のブランクを埋めるため、早く成長するよう努力し、1日でも早く事業に貢献したいと考えています」といった意欲を伝えるといいかもしれません。
ILLUST:二村大輔 EDIT:リクナビNEXT編集部
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