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ドラマ『ドクターX』大門未知子に学ぶ仕事のプロフェッショナリズム

2019年10月17日スタートのドラマ『ドクターX』シーズン6。米倉涼子さん演じるフリーランスの女医・大門未知子は、大赤字に陥った大学病院で様々な難病や難しい手術を成功させ、病院のピンチを救います。その姿はまさにプロフェッショナル。大門未知子の行いから、プロフェッショナルのあり方や、どうすればプロフェッショナルになれるのかを紐解いてみましょう。
2017年に放送されたシーズン5の大門未知子のプロフェッショナリズムについて、コミュニケーションのスペシャリスト、沢渡あまねさんにお話を伺いました。

ドラマ『ドクターX』イメージ画像(1)

あまねキャリア工房代表  沢渡 あまねさん

業務プロセス&オフィスコミュニケーション改善士。人事経験ゼロの働き方改革パートナー。日産自動車、NTTデータなどで、広報・情報システム部門・ITサービスマネージャーを経験。現在は全国の企業や自治体で働き方改革、社内コミュニケーション活性、組織活性の支援・講演・執筆・メディア出演を行う。趣味はダムめぐり。著書『職場の問題地図』『運用☆ちゃんと学ぶ システム運用の基本』『仕事ごっこ~その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?』『仕事は「徒然草」でうまくいく~【超訳】時を超える兼好さんの教え』ほか多数。

【1】プロの仕事ができれば、人間性はダメでも良い?

東帝大学病院初の女性院長(大地真央)は、不倫現場を週刊誌にスクープされ解任されてしまいます。しかし、難病を患う不倫相手の命を、大門未知子に手術を依頼することによって救いました。(1話より)

ドラマ『ドクターX』イメージ画像(2)未知子:「あんたの不倫がバレようが、立場がなくなろうが、一人の命救ったんだから、あんた、失敗してないよ!」

会社と個人の人格は異なることをわきまえよう

ビジネス現場ではこう動く【評価】★★★★★

仕事においては、プロフェッショナルとして成果を出すことが求められるので、人柄の良さはあるに越したことはありません。とはいえ、それで本人のプロとしての価値や能力を見失ってしまうのはたいへんもったいない。どうしても、会社と、会社に所属する個人のあり方が同一視されがちですが、これからのダイバーシティとは一人の人の中に、プロとして働く仕事人としての顔と、それとは異なるプライベートな人間性が同居していることを認めることも含まれるでしょう。

人間には誰しも多面性があります。仕事ができるからといって、人格者であるとは限らない。非常に高いスキルを持ち、高い業績を出せる営業なのに、スタンドプレーをするあまり「協調性に乏しい」と評価されてしまう人はよくいます。しかしそういう人は、社内のメンバーとのコミュニケーションがうまくないだけで、顧客目線の営業として素晴らしいスキルを持っていることもあります。

とはいえ、その人の能力が正しく伝わらないのはもったいない。そこで、こういう場合は「組み合わせで解決」するという手法がおすすめです。「できないことをできるようになる」のは立派ですが、それが必ずしも自分の能力を発揮する有効な手段であるとは限りません。

苦手な分野は、得意な人とタッグを組もう

社内を見渡せば、自分の苦手なことが得意な人がきっといるはずです。この場合、例えば社内のコミュニケーションが得意な営業アシスタントと組んで、社内の情報をいち早く共有してもらったり、自分のナレッジをとりまとめてもらったり、社内にシェアしてもらうようにすれば、社内からも協力を得やすくなり、より良い仕事をすることができるはずです。

自分が社内コミュニケーションができるようになるより、既にできる人を動かすことで、仕事を最大化できるのです。誰かに苦手な分野を助けてもらうということは、逆にあなたも得意分野で周りのことを助けることができるということです。苦手な分野を得意分野で互いに補い合うことで、大きな成果につなげましょう。

【2】プロが意地を張るのと、覚悟を決めるのはどう違う?

症例の少ない難病の手術を成功させた大門未知子。本来執刀したのは未知子なのに、名声が欲しい大学病院が、手術をしたのは大学病院の若手医師(野村周平)だと虚偽の内容を世間に公表してしまいます。その結果、若手医師はマスコミの前で手術成功の記者会見をすることに。そこで、「手術を行ったのは大門先生です」と真相を暴露し、「大門先生から医師としての生き方を学びました」と話してしまいます。(2話より)

ドラマ『ドクターX』イメージ画像(3)若手医師:「私は、諦めない。意地を張るのと、覚悟を決めるのは別だ」

プロフェッショナルとは、プライドを捨てられる人

ビジネス現場ではこう動く【評価】★★★☆☆

意地を張るとは、プライドにしがみつくことです。肩書きや名声にしがみつき、できもしないことをできると言う人が多いですね。一方、覚悟を決めるということは、プライドをかなぐり捨てて、目的を達成するためにあらゆる手を尽くすことです。

プロフェッショナルとは、成し遂げるべき目的のためにありとあらゆる手段を尽くせる人のことです。なんのために自分が仕事に取り組んでいるのかわかっていて、それを達成するために、できることをすべてやりきれる人のことです。それは意地を張ってプライドにしがみつくことではありません。信念・信条と自負を持ち、覚悟を決めて、プライドを捨ててやるべきことをやり尽くすことです。

目的のためにあらゆる手段を尽くしたか

たとえプロフェッショナルでも、できそうもない仕事を引き受けてしまうことだってあるでしょう。そういう時は、できる人の力を借りたり自分が持ちうるすべての手段を尽くして情報収集して、期日までに何とか目的を達成すればいいのです。プロとは「帳尻を合わせられる人」

どれだけじたばたしても、不格好でも、求められた成果を期日までに出せばいい。自分が何を求められていて、何のプロフェッショナルであるのかを自覚し、あらゆる手を尽くしきりましょう。その時、手段を選んでいる場合ではありません。知りうる伝手を使い倒して、なんとしてでも仕事を完遂すべきです。

ここで、この若手医師が未知子の言葉に感銘を受けたことは素晴らしいですが、まだ受け売りしかできておらず、自分の行動に落とし込めていないので★3つをつけました。

【3】プロフェッショナルの失敗学とは

ある有名政治家の手術を成功させた大門未知子。しかし、その難易度の高い手術中に若手医師(永山絢斗)が先走り、患者の容体が危機的状況に陥ります。なんとか患者の命を救った未知子でしたが、若手医師に喝を入れます。(8話より)

ドラマ『ドクターX』イメージ画像(4)
未知子:「あんた、自分がオペが上手になるためだったら、患者の命を犠牲にしてもいいって言ってんの?」
若手医師:「いや、そんなことは言ってませんよ。結果としてそうなることはあると」
未知子:「失敗された患者に次はないんだよ。あんたにはあっても。だから医者は、絶対に失敗しちゃいけないの」

想定しうるあらゆる可能性をシミュレーションしておこう

ビジネス現場ではこう動く【評価】★★★★☆

プロフェッショナルたるもの、最初から失敗を想定していてはいけません。どうすれば成功できるか、あらゆる可能性とあらゆる失敗事例を知り尽くした上でどうするか検討すべきです。とはいえ、もし失敗したら、それは成功するための引き出しを増やすチャンス。「想定外」に対応するための引き出しが増えたと考えると良いでしょう。そして、失敗をリカバーするための打ち手を最大限考えてください。

想定しうる全ての可能性を考え抜き、あらゆるケースに対応できるのがプロフェッショナルです。2016年に全日本空輸(ANA)国内線でシステム障害が起こった時、一部の空港では搭乗手続きを手書きで対応して難を逃れたことがありました。

その空港では、システムに不具合があった時に備え、常日頃からシステムダウンした時に搭乗券の発行からチェックインまで一連の手続きをアナログの手作業で行う訓練をしていたのだそうです。 これぞ、プロフェッショナルの仕事です。日ごろから想定および訓練していなければ、非常事態に対応することは到底できなかったでしょう。

こうした失敗や非常事態の引き出しを増やすためには、他の人の「失敗談」を聞くことが有効です。同じ技術やソリューションを扱っていても、時と場合によってどう対応するかは異なります。

また、同じ職種の人の話でもいいですし、違う職種や他社で同じ仕事をしている人の話からも新たな発見があるはずです。ぜひ、いろんな人の失敗談を聞いてみてください。

自分の失敗を語ることが組織の財産になる

逆に自分の失敗談を言語化することも良い経験になります。周囲の人に自分の失敗話を語ることで、自分にとっても周りにとっても失敗談が有用な“引き出し”の一つになるからです。

プロの仕事とは、つまずいてしまいそうな道端の「石ころ」、つまりトラブルが起きそうなポイントがわかるということです。エンジニアの世界では、この「つまずきそうなポイント」のことを「アンチパターン」といい、悪い例から学んで次に生かそうという文化があります。

失敗を共有することは、組織にとっても有益なナレッジマネジメントとなり、大きな財産となります。発信するところに情報は集まります。社内に様々な失敗談が蓄積されれば、次の失敗を予見し回避しやすくもなります。より多くの失敗談に触れ、あらゆる状況に対応するシミュレーションをしておくとよいでしょう。

【まとめ】自分の失敗を周りと共有しよう

プロフェッショナルとは、いつどんな時も周りに左右されず、自分に求められた成果を出せる人のことです。プロフェッショナルは、以下のような行動ができる人と言えるでしょう。

* 苦手な分野は、その分野が得意な人とタッグを組む
* 目的のためにあらゆる手段を尽くす
* 失敗談を言語化し、組織の財産にする

やはり、さすが大門未知子は誰に何を言われようと、「手術を成功させる」という目的をまったくぶらさず、あらゆる手段を講じることができる孤高のプロフェッショナルです。ただ、ちょっと「孤高すぎる」ところがもったいない。自分の失敗を周りと共有できれば、もっと大きな成果を生み出せると思います。

<番組情報>
『ドクターX』シーズン6(テレビ朝日 木曜 22時~)
「令和も私、失敗しないので」。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に突き進むフリーランスの天才外科医・大門未知子が、テレビ朝日開局60周年記念番組のヒロインとして帰ってくる! 第6シーズンの舞台も、全シーズン同様「東帝大学病院」。大赤字を抱えた東帝大学病院で、未知子の孤高の戦いが始まる。出演は米倉涼子、西田敏行、遠藤憲一、鈴木浩介、勝村政信ら、いつものメンバーに加え、市村正親、ユースケ・サンタマリア、清水ミチコ、武田真治、藤森慎吾などひとクセもふたクセもある新メンバーを加え、さらにパワーアップする。
WRITING:石川香苗子
新卒で大手人材系会社に契約社員として入社し、2年目に四半期全社MVP賞、年間の全社準MVP賞を受賞。3年目はチーフとしてチームを率いる。フリーライターとして独立後は、マーケティング、IT、キャリアなどのジャンルで執筆を続ける。IT系スタートアップ数社のコンテンツプランニングや、企業経営・ブランディングに関するブックライティングも手がける。学生時代からシナリオ集を読みふけり、テレビドラマで卒論を書いた筋金入りのドラマ好き。テレビやドラマに関する取材記事・コラムを多数執筆。

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