やりがいのある仕事の見つけ方を教えてください【転職相談室】
多くのビジネスパーソンが思う「やりがいがある仕事がしたい!」。しかし、自分にとってやりがいがある仕事とはどんなものかわからない……という声も聞こえてきます。
今回は「やりがいを見つけたい」という20代女性からのご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏がお応えします。
目次
やりがいのある仕事はどのように見つければいいのでしょうか?(Yさん/28歳/女性/営業職)

今の仕事にやりがいを感じられず、転職を考えています。とはいえ、私にとってやりがいのある仕事とは、どういった仕事なのかわかりません。やりがいのある仕事をどのように見つければいいでしょうか。
どのような場面でやりがいを感じるのか探る

四象限マトリクスを使用する

ステップ1:業務を4つに振り分ける










引用元:リクルートエージェント「キャリアアドバイザーが解説!「やりがいのある仕事」の見つけ方(https://www.r-agent.com/guide/article7956/)」
ステップ2:「やる気が上がる」かつ「結果が出せる」業務に注目

ところで、右下の「やる気が上がらない」×「結果が出せる」という枠に「営業で成績をあげたとき」と書いたのは、どんな意図からですか。



ステップ3:「右上に格上げ」するために努力する

Yさんの場合、左上の「情報が少ない中、ゼロベースで営業提案の企画を考えること」については、やる気はあるのですから、さらに事前情報収集の精度を高めた上で新規顧客にアプローチすることで、結果が出せるようになり、右上に格上げできるかもしれません。
あるいは、自分より高い営業成績をあげている人に「何にモチベーションを感じているか」をたずねてみてはいかがでしょうか。新しい気付きがあり、右下から右上に上がるきっかけがつかめるかもしれません。
上司や同僚に相談し、「やりがいの芽」を探るヒントにする





適職診断テストを受けてみる

例えば、『リクナビNEXT』が提供する『グッドポイント診断』では、18種類の特性の中から、あなたの「強み」を5つ診断することができます。自分の強みを活かすことは、やりがいにつながりますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

社外の勉強会・セミナーに参加し、異業界の人と交流する

異業界・異職種の人たちがどんな思いで仕事をしているかを知ることで、「それっていいな」「そういうのは苦手だな」などの気付きがあり、自分にとって大切なことが絞られていくかもしれません。
こうした方法を試してみて、あなたにとっての「やりがい」を見つけてください。その上で、改めて今の仕事にやりがいを持てそうかどうか見直してみましょう。
視点を変えてみれば、今のお仕事にもやりがいを感じられる可能性があります。あるいは、よりやりがいを感じられそうな部署・職種への異動願いを出すという選択肢もあると思います。

今の仕事で「やりがい」が叶えられない場合は転職を検討する
「今の会社に大きな不満はない」というYさんは、まずは今の会社でやりがいを探すことにしました。
しかし、自身のやりがいが明確になり、それが今の会社で叶わないと判断した場合は、転職を検討してみましょう。
どのようなときにやりがいを感じるかによって、転職先の選択肢は異なります。例えば……
- 仕事で成果をあげたときにやりがいを感じる
→ 自分の強みを活かして成果をあげやすい会社へ転職 - 好きな仕事に取り組んでいるときにやりがいを感じる
→ 好きだと思える職種にキャリアチェンジ - 周りから高く評価されたときにやりがいを感じる
→ 正当な人事評価制度が確立されている会社へ転職
このように、これまでの経験・スキルをベースにするだけでなく、「やりがい」の軸を立てて企業を探しましょう。
転職後に後悔しないために――「やりがい」以外の条件も検討する
「やりがい」を重視して企業選びをする場合、注意すべきポイントがあります。「やりがい以外の条件が悪くなっても構わないか」ということです。
転職後、前の会社にあったものがないことに気付くケースは少なくありません。例えば、心地よい人間関係やチームワーク、便利なシステムやツール、納得感が高い評価制度、働き方の柔軟性、充実した福利厚生制度――など。これらがあるかないかも、「やりがい」に影響する可能性があります。
転職によって新たなやりがいを得られても、これまで当たり前にあると思っていたものを失うこともありますので、自分にとって大切にしたい優先順位を明確にしておきましょう。
まとめ
今の会社や仕事に物足りなさを感じると、他の業界や会社が良く見えがちです。
しかし、メディアなどで発信された情報を見て、「あの業界(職種、会社)は面白くてやりがいがありそう」と思っても、それは一部を切り取られているだけに過ぎないこともあります。
どんな会社にも、やりがいのある要素もあれば、そうでない要素もあるものです。自分が大切にしたい軸を明確にして、選考でしっかりと見極めてください。
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