転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/07/26 UPDATE 毎週水・金曜更新!

転職時に求められる「スキルセット」とは?

営業、企画、エンジニア、コンサルタント、マネジメント・管理職、そして職種に関係なくAI時代 / VUCA時代に求められるスキルセットについて、組織人事コンサルタントの粟野友樹氏が解説。

転職活動中にスキルセットが足りないと感じた際の対処法についてもお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

スキルセットとは?「スキル」と「スキルセット」の違い

「スキル」は、何かを行うための能力を指し、学びや訓練によって人が身に付けた高度な能力や技能のことを指します。(実用日本語表現辞典より)

そして、「スキルセット」は、ポジションや職種の業務を遂行する上で必要とされるスキルや知識、能力の一式を組み合わせたものを指します。

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転職に向けて備えておくと良いスキルセットとは?

転職活動で求められるスキルには大きく2種類あり、「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」があります。

まず1つ目の「テクニカルスキル」は、特定の職務を遂行する上で必要となる専門的な知識・技術のことを指します。

例えば商品知識、業界知識、市場知識、資格、PCスキル、語学力、医療・エンジニアリング・統計解析・法律など、職種特有の知識がこれにあたります。

対して、2つ目の「ポータブルスキル」は、業種や職種に関わらず通用する、持ち出し可能な能力のことを指します。

例えば、厚生労働省が定義したポータブルスキルには、課題を明らかにする力、計画を立てる力、実行する力といった“仕事のしかた”に関わるもの、上司や経営層などに対する社内対応力、顧客やパートナーに対する社外対応力、部下の評価や指導をするマネジメント力などの“人との関わりかた”にまつわるものがあります。

これら2つスキルを、具体的にどう組み合わせることが転職において有効かは、希望する職種やポジション、企業が求める人物像によって異なります。ここでは、いくつかの職種やポジション、これからの時代で備えておくと良い一般的なスキルセット(スキルの組み合わせ)を紹介します。

営業職に求められる一般的なスキルセット

★マークは特に求められる力
テクニカルスキルポータブルスキル
仕事のしかた人との関わりかた
・商品知識
・顧客の業界知識
・市場理解
など
★行動力
・情報収集力
・課題分析力
・論理的思考力
・計画力
・社内外とのコミュニケーション力
★交渉力
★対応力
★調整力
・プロジェクトマネジメント力

営業職では、特に「行動力」が求められます。加えて、双方にとって満足度の高い契約締結をするためには「交渉力」「対応力」「調整力」といったスキルも不可欠と言えるでしょう。

企画職に求められる一般的なスキルセット

★マークは特に求められる力
テクニカルスキルポータブルスキル
仕事のしかた人との関わりかた
・担当領域の専門知識
・マーケティング知識
・各種フレームワークの活用
など
・行動力
★情報収集力
・課題分析力
★論理的思考力
★創造力(クリエイティビティ)
★計画力
・社内外とのコミュニケーション力
★プロジェクトマネジメント力

企画職として成果を上げるためには、特に「情報収集力」と「論理的思考力」を活かして正確に課題を設定し、「創造力(クリエイティビティ)」を駆使して課題解決を図る「計画力」と、着実に計画を実現させるための「プロジェクトマネジメント力」が必要です。

まずはどれか1つ、自分の得意なことを極めるのも良いでしょう。

エンジニア職に求められる一般的なスキルセット

★マークは特に求められる力
テクニカルスキルポータブルスキル
仕事のしかた人との関わりかた
・プログラミング言語
・ネットワーク機器などのハードウェアに関する知識
・セキュリティなどの専門知識
など
・行動力
・情報収集力
★新技術などの知識習得力
★課題分析力
★課題設定力
・計画力
・社内外とのコミュニケーション力
・プロジェクトマネジメント力

エンジニア職に必要なテクニカルスキルは、希望する業界や専門分野ごとに異なりますが、どこであっても、急速な技術革新にもついていけるような「知識習得力」が特に大切です。

また、実務の面では、「課題分析力」「課題設定力」も重視されるでしょう。

コンサルタント職に求められる一般的なスキルセット

★マークは特に求められる力
テクニカルスキルポータブルスキル
仕事のしかた人との関わりかた
担当業務の最新動向や知識
(○○業界、○○エリア、経営・財務・組織・ITなど)
・行動力
★情報収集力
★課題分析力
★論理的思考力
★計画力
・社内外とのコミュニケーション力
・交渉力
・対応力
・調整力
★プロジェクトマネジメント力

コンサルタント職では、担当業務の最新動向などを得るためにも「情報収集力」は欠かせません。

また、「論理的思考力」を活かした正確な「課題分析力」と、顧客の課題解決を図る「計画力」、関係者管理と各種調整を行う「プロジェクトマネジメント力」も重視されやすいでしょう。

マネジメント職・管理職に求められる一般的なスキルセット

★マークは特に求められる力
テクニカルスキルポータブルスキル
仕事のしかた人との関わりかた
・マネジメントスキル(部下の指導育成・動機付け、組織の戦略やビジョン策定など)
・担当領域の幅広い専門知識
・財務会計知識
など
・行動力
★情報収集力
★課題分析力
★論理的思考力
★計画力
・社内外とのコミュニケーション力
★交渉力
★対応力
★調整力
★プロジェクトマネジメント力

リーダーやマネジャー、役員などのマネジメント職では、部下の指導育成・動機付け、組織の戦略やビジョン策定などをする力が必須となります。

そして、導くべき組織の方向性を考えるためには「情報収集力」「課題分析力」「論理的思考力」が必要です。

また、計画実行にあたっては、部下の動機付けや収益計画やスケジュール管理など、「プロジェクトマネジメント力」も求められます。

職種に関係なくAI時代 / VUCA時代に求められる一般的なスキルセット

テクニカルスキルポータブルスキル
仕事のしかた人との関わりかた
・デジタルツールの使いこなし
・デジタル技術の利活用
・決断力
・行動力
・情報収集力
・分析力
・変化対応力
・OODAループ思考
・社内外とのコミュニケーション力

AIやDXをはじめとするデジタル技術が定着してきたAI時代においては、業務効率化をしてくれる「デジタルツールを使いこなす力」が必要となります。

加えて、事業の課題解決に役立つAI、IoT、データサイエンス、クラウドサービスなど、「デジタル技術の利活用」にも目を向けておくと良いでしょう。

また、技術革新による変化が激し先々の予測が難しいVUCA(ブーカ)時代では、大きな失敗を回避しつつ、変化に対して迅速かつ柔軟に対応していく必要があります。

そこで必要になるのが、常に新しい情報にアンテナを張る「情報収集力」、自ら考える「分析力」、想定外の事態に対する「変化対応力」、周囲に流されない「決断力」と「行動力」です。

現状の観察(Observe)からスタートし、状況の把握(Orient)→意思決定(Decide)→行動(Act)を繰り返す「OODAループ思考」も役立つでしょう。

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転職活動中に「スキルセットが足りない」と感じた場合の対処法

結論から伝えると、応募したい求人や職種に対して、自分の保有するスキルセットが足りないと感じたからといって、応募を取りやめる必要はありません

転職に向けて備えておくと良いスキルセットを紹介しましたが、これらはあくまでも“一般的なもの”でしかありません。それぞれの会社によって詳細な内容は異なるでしょうし、同じスキルであっても求めるレベルが異なることもあるでしょう。

転職をするためには、紹介したスキルセットを全て備えていないといけないというわけでもありません。会社によっては充実したスキルセットを身につけていることよりも、人柄やポテンシャル、社風とのマッチを重視することも少なくないのです。

特に20代などの若手層に対して、その傾向は強くなります。気になる求人がある場合には、臆せずに応募してみましょう。

また、転職する期限に制約がない場合は、転職活動を進めながら、並行して現職でスキルセットの拡充を目指すのも一つの手です。求人チェックをして希望する業界や職種で必要とされる力を推測し、現職でそれらの力が身につくような仕事を希望するのも良いでしょう。

例えば、時間がかかってでも入社したい憧れの企業がある場合には、これまでの求人票に記載された「求めるスキル」や「歓迎する経験」などの項目を確認して、1~2年後の転職を目標に経験を積むという方法もあります。

記事作成日:2024年2月8日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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