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個人事業主・フリーランス・自営業をしていた場合の履歴書の書き方と例文、注意点

履歴書を書く人のイラスト

個人事業主・フリーランス・自営業だった方が社員や業務委託として企業で働く場合、応募書類として履歴書と職務経歴書の提出を求められることがあります。

履歴書の職歴欄には、これまでの仕事の経歴をもれなく記載するのがルールですが、個人事業主・フリーランス・自営業の場合はどのように書けば良いのでしょうか?

そこで今回は、個人事業主・フリーランス・自営業をしていた場合の履歴書について、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏に伺いました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

個人事業主の履歴書の書き方と例文

個人事業主の履歴書の書き方と例文、志望動機や自己PRについてもご紹介します。

個人事業主の職歴欄の書き方と例文

個人事業主・フリーランスとして仕事をしていた場合は、屋号を持っていれば屋号と「開業」、持っていない場合は「個人事業主として開業」などと記載しましょう。

個人事業主としての事業を閉じた場合は、「廃業」と記載します。

この場合も、職歴欄にゆとりがあれば具体的な業務内容を補足しておくと、どんな業務に携わってきたのかを伝えることができます。

<書き方例>
職歴
 20XX○○○○ 個人事業主として開業
 スマートフォン向けアプリを中心とした開発業務に従事
20XX3○○○○ 廃業
  以上

個人事業主の志望動機・自己PRの書き方と例文

個人事業主から正社員・アルバイトに応募する場合は、なぜ個人事業主を辞めて企業で働きたいのかを志望動機でアピールする必要があります。

その際に、「安定した環境で働きたい」「チームワークを活かして働きたい」といった志望理由だと、「うちでなくてもいいのでは?」と捉えられてしまう可能性があります。

志望動機には、その企業を選んだ理由とともに、これまでの経験で活かせることをアピールしましょう。

自己PRについては、応募する仕事に活かせる経験・スキルを中心に、裏付けとなる実績などを、数値を交えて記載すると良いでしょう。

<志望動機の書き方例>
個人事業主としてスマホアプリの開発に従事していましたが、以前から貴社アプリが提供するユーザー体験をお手本にしていました。これまでのアプリ開発経験を活かしながら、貴社の一貫したUI/UX思想のもと、最新技術を使った開発環境で働きたく志望いたしました。
<自己PRの書き方例>
個人事業主としてスマホアプリの開発に従事しています。主に○○分野を得意としており、X年間で企業からの委託がX件、個人開発ではX件開発した実績があります。XX万DLされたアプリもあり、これまでの経験が貴社のアプリ開発にも役立つと考えております。

個人事業主の本人希望欄の書き方と例文

本人希望欄は、どうしても応募企業に伝えたいことを記載します。

複数の勤務地や職種で募集している企業に応募する場合は、希望勤務地や希望職種を記載しておくと良いでしょう。

<書き方例>
企業との業務委託契約期間がX年X月末までなので、入社時期はX年X月1日以降を希望しております。

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フリーランスの履歴書の書き方と例文

「フリーランス」は働き方を指す言葉なので、個人事業主や自営業、副業などで働く人がフリーランスを名乗ることもあります。

そのため、履歴書の書き方は個人事業主や自営業と変わらないケースもあります。

フリーランスの職歴欄の書き方と例文

個人事業主と同様に、開業届を出している場合、屋号を持っていれば屋号と「開業」、持っていない場合は「フリーランスとして活動」などと記載しましょう。

会社員の傍らフリーランスとして副業を行っている場合は、職歴欄で補足しておくと採用担当者が状況を把握しやすくなります。

<書き方例>
職歴
 20XX○○○○株式会社入社 情報システム部門に配属
20XX10副業でフリーランスのDXコンサルタントとして活動
現在に至る
  以上

フリーランスの志望動機・自己PRの書き方と例文

志望動機や自己PRでは、応募する仕事に活かせる経験・スキルや強みをアピールしましょう。

フリーランスの場合は、どのような立場・役割で働いていたのかを補足しておくと良いでしょう。

<志望動機の書き方例>
会社員の傍ら、副業でDXコンサルティングを請け負っています。様々な企業のDX化のサポートを行ううちに、大規模なDXに携わり成果を出したいと考えるようになりました。貴社はDXコンサルティングを推進し、○○社や△△社など多くの実績を残されています。現職のITの知見と副業でのコンサルティング経験を活かして、貴社の事業に貢献したいと考えております。
<自己PRの書き方例>
コンサルティングでは、誠実さを意識して提案してきました。
DXは仕事の進め方自体を変える取り組みなので、現場の方とも信頼関係を構築し提案を受け入れていただかないと成功しないと考えております。
誠実さを意識して提案した結果、最大でXX%売り上げがアップし、XX万円のコストダウンを実現した企業もあります。

フリーランスの本人希望欄の書き方と例文

フリーランスの場合も、本人希望欄はどうしても応募企業に伝えたいことを記載します。

<書き方例>
職種はコンサルタントを希望しております。

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自営業の履歴書の書き方と例文

一般的に、自営業とは自身で事業を経営している人を指します。

そのため、法人経営者や個人事業主、フリーランスも「自営業」に該当します。

また、家業の手伝いでも「自営業」を名乗るケースがあるようです。

履歴書では、事業をどのような形態で行っていたのかを分かりやすく記載しましょう。

自営業の職歴欄の書き方と例文

個人事業主やフリーランスの場合は、屋号と「開業」、法人を経営していた場合は、会社名とともに「設立」と記載します。

法人の場合は、会社をたたんだ年月と「解散」と書きましょう。

<書き方例>
職歴
 20XX株式会社○○○○ 設立
 ○○市を中心にカフェ・飲食店事業を展開
20XX3株式会社○○○○ 解散
  以上

家業を手伝っていた場合は、家業が法人で従業員として働いていれば、通常の職歴の書き方と同様に、会社名と「入社」「退社(または退職)」と記載します。

農業や商店など、家族従事者として家業を手伝っていた場合は、「家業である○○業に従事」などと書くようにしましょう。

この場合も、職歴欄にゆとりがあれば、家業でどのような業務をしていたのか簡潔に補足すると、経験・スキルが伝わりやすくなります。

<書き方例>
職歴
 20XX家業である○○業に従事
 営業として、既存顧客への対応や新規顧客獲得などの活動を行う
20XX3一身上の都合により退職
  以上

自営業の志望動機・自己PRの書き方と例文

志望動機や自己PRでは、応募する仕事に活かせる経験・スキルや強みをアピールしましょう。

<志望動機の書き方例>
個性豊かな飲食店を展開する貴社の柔軟性や先見性の高さを、以前から目標としておりました。 この度、貴社が○○領域に進出することとなり、自身の○○領域の飲食店経営の経験が活かせるのではないかと思い、志望いたしました。
<自己PRの書き方例>
指導・育成力を強みとしております。 チャットや動画なども充実させ、効率的にパート・アルバイトの教育を進めた結果、X店舗とも口コミ点数はX点をキープし、ネガティブなコメントを抑制できました。 飲食店経営の経験を活かして、貴社の新業態ビジネスに貢献したいと考えております。

自営業の本人希望欄の書き方と例文

自営業の場合も、本人希望欄はどうしても応募企業に伝えたいことを記載します。

<書き方例>
勤務地は◯や△を希望します(大都市圏郊外エリアでの店舗経営経験を活かすため)

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応募先別の履歴書の書き方のポイント

履歴書の職歴欄には、これまでに所属していた企業を全て記載するのがルールです。

ただし、個人事業主・フリーランス・自営業の期間は、企業に所属していないケースもあるため、書き方に悩んでしまう方もいるようです。

職歴欄は、応募先に合わせて書き方を工夫しましょう。

正社員・アルバイトに応募する場合

個人事業主やフリーランスで働いていた場合、応募する企業や職種によっては「会社組織で働くことに慣れていないのでは」「チームワークで働けるのだろうか」という懸念をされる可能性があります。

もし過去に業務委託として企業で働いたことがある、プロジェクトに参加していた経験があるという場合は、どのような組織で、週や月に何日程度働いていたのかを補足すると良いでしょう。

業務委託として企業で働く場合

すでに業務委託として働く企業が決まっていて、履歴書の提出を求められた場合は、任せられる仕事に活かせる経験を中心に記載します。

即戦力として成果を出せることをアピールするために、職歴欄にこれまでに携わった案件内容や数などを書くほかに、自己PR欄や職務経歴書などでスキルレベルが分かる実績を書くという方法もあります。

個人事業主・フリーランス・自営業の応募書類の注意点

個人事業主・フリーランス・自営業をしていた方の、応募書類での注意点を解説します。

正社員・アルバイトに応募する場合は転職理由を意識する

「転職理由」は転職して実現したいことですが、面接では志望動機との一貫性を見られます。

面接で転職理由を聞かれることを想定して、応募書類の作成段階で転職理由を明らかにしておきましょう

実績を書く時は守秘義務に配慮する

企業間だけでなく、個人事業主やフリーランスとも秘密保持契約(NDA)を締結する企業も少なくありません。

過去の実績をアピールしようとして細かい点まで話すぎてしまうと、応募する企業や業界・職種によっては情報管理への意識に不安を抱かれる可能性があります。

特に過去に秘密保持契約を結んでいる案件については、守秘義務の範囲内で慎重に記載するようにしましょう。

件数や予算などの規模感を数値で表す

会社員であれば、採用担当者は履歴書の職歴欄に記載された所属企業や部門、所属期間などから応募者の経験・スキルのレベルを想定しますが、個人事業主・フリーランス・自営業は所属企業ごとの職歴ではないので、伝え方に工夫が必要です。

これまでに関わった案件数や予算規模など、数値を交えて実績をアピールすると、採用担当者に経験・スキルが伝わりやすくなるでしょう。

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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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