【転職後のキャッチアップ】いつまでに、何を把握する?リモートワークでの対処法も
転職後には、仕事の基礎知識や人間関係などをいち早くキャッチアップして、成果を出すことが求められます。
しかし、具体的にはどうすれば良いのか分からず悩む人は少なくありません。
そこで今回は、いつまでに、どんなことを、どのようにキャッチアップすれば良いかを解説します。
目次
仕事におけるキャッチアップとは?転職後なぜ大切なのか?
キャッチアップ(catch up)とは、本来「追いつく・遅れを取り戻す」という意味ですが、ビジネス上では「状況を把握する」という意味合いも含めて使われます。
そのため、「転職後のキャッチアップ」というと、仕事の基本的な知識だけではなく、職場の人間関係なども含めて、新しい職場環境へ適合できるように主体的に情報収集をし、仕事で成果を出せる状態に持っていくための行動のことを示すとも言えるでしょう。
キャッチアップをスムーズに行うことは、転職後にとても重要となります。
中途採用は、新卒採用とは異なり、実務経験やスキルがある前提で採用されるため、入社後に即戦力として期待されている場合も多いでしょう。
そんな時に、キャッチアップを怠り、1から教えてもらうのを待っているような受け身の状態では、周囲からの信頼を得られず、仕事のチャンスを逃してしまいかねません。
もしチャンスに恵まれず、成果を出しきれない状態が続けば、会社に馴染めず居心地の悪さを感じてしまうかもしれません。
自然と不満も溜まりやすくなり、早期の転職を繰り返してしまったり、その結果キャリアが積み上がらずに苦労したりするかもしれません。
そういったことを避けるためにも、転職後は、積極的に周囲に働きかけてキャッチアップを行うことをオススメします。
転職後は「いつまで」に、「どんな内容」をキャッチアップするといい?
それでは転職後のキャッチアップでは、どんなことを把握すれば良いのでしょうか。以下に、目安となるスケジュールをまとめましたので、参考にしてみてください。
尚、ここで提示しているキャッチアップの内容やスピード感はあくまでも一例となります。
実際には、会社の成長フェーズや社員数、売上規模感などによっても変わってくるでしょう。
例えば、急成長をしているベンチャー企業や、人手のたりない会社などでは、1ヶ月で以下で提示する一例の3か月分のキャッチアップと成果を求められるといったことも考えられます。
自分が転職した会社では、どのくらいのスピードが理想とされるかは、上司に確認をしてみると良いでしょう。
<キャッチアップのためのアクションプランとスケジュール例>
■転職前
目標「集められる情報にとにかく触れる」
- 会社のWebサイトを読み込む
- 会社が大切にしていることを把握する
- 改めて、与えられる業務の内容を確認しておく
- 仕事で必要になりそうな知識を確認しておく
■入社後1週間
目標「まずは、現状把握をする」
- 社内の暗黙のルールを把握する
- 部署内の上下関係を把握する
- 承認フローを把握する
- 業務ツールに慣れる
■入社後1ヶ月
目標「一通り仕事や会社になれる」
- 仕事の全体像を把握する
- 業務フローを把握する
- 特殊な社内用語を把握する
- 社内で人脈作りをする
- キーマンとの交流を心がける
■入社後3ヶ月
目標 「小さくてもいいので仕事で実績を出す」
- 仕事上では試行錯誤を繰り返す
- 自分の仕事に対するフィードバックをもらう
- 好まれる仕事の進め方を模索する
転職後、キャッチアップをスムーズに進めるコツは?
キャッチアップをスムーズにするためには、人とのコミュニケーションが必要不可欠です。
まずは自分で調べられることは調べた上で、上司や同僚に積極的に質問をすると良いでしょう。
特に、悩んだ時には、一人で抱え込まないことが大切です。
入社直後は、周囲も「仕事に慣れるためにもフォローが必要だ」と捉えてくれているはず。
良いところを見せようとして困っていることを隠すよりも、恥ずかしがらずに相談し、自分の仕事に積極的にフィードバックを貰うようにすると良いでしょう。
上司や同僚と1on1での面談などを設定してもらい、業務内容や仕事を進めるコツなどを聞いておくのもオススメです。
コミュニケーションを密にすることで、「今の自分はどんなことを期待されているのか」「期待に応えるには何が足りていないのか」「この会社で好まれるのはどんなやり方なのか」といったことが分かります。
得た情報を元に、仕事の進め方を新しい会社に適応させていくことで、より成果を出しやすくなるかもしれません。
また、入社後1~3ヶ月の期間は、できるだけ自分で手をあげて仕事に取り組み、試行錯誤を繰り返すことが重要です。
もちろん早期に仕事に取り組み成功するのが一番ですが、周囲がフォローをしてくれやすいうちに失敗も経験したほうが良いでしょう。
キャッチアップとは、資料を読むことによる知識の吸収だけではありません。
実際に仕事をする中で学んでいくこともたくさんあります。話を聞いたり、覚えたりするだけでは、実際に身についていないことも多いですし、インプットしているだけでは周囲にもなかなか認められないものです。
そこで、資料作成サポートや、アポに同席して議事録をとるなど、小さなことでも良いのでしっかりと仕事に取り組んでアウトプットを行いましょう。
こういったアウトプットには、周囲にキャッチアップの成果や習得レベル、仕事への意欲を伝える効果もあります。
周囲から「あの人は、一生懸命キャッチアップしていて良いね!頑張っているね!」と認めてもらうことで、仕事を任せてもらいやすくなるかもしれません。
リモートワークの職場の場合
近年、リモートワークの職場が増えていますが、こういった環境では、特に「待ちの姿勢」にならないことが大切です。
リモートワークが主体となっている企業などでは、歓迎会ができないといったこともあるので、尚更、自分から同僚に積極的に歩み寄っていく必要があります。
この場合は、思い切ってチームのメンバーにオンラインでの雑談やランチをする提案なども一つの手。
とにかく恥ずかしがらずに、自分を知ってもらう機会を設定し、仕事の質問や相談をしやすい環境を整えることに注力しましょう。
自分から上司や同僚に、「2週間から1カ月ほどの間、毎日10分でもいいからコミュニケーションできる時間をもらえませんか?」といった旨をお願いしてみるのもオススメです。
また、リモートワークでは、業務ツールに慣れることもキャッチアップを進める上で重要なポイントのうちの一つ。
最近では、様々なビジネスコミュニケーションツールやプロジェクト管理ツールを導入している企業も増えています。
入社前に、社内で使っている業務ツールを聞いて、無料アカウントを作成して試してみるのも良いでしょう。
事前にどんなことができるのかを把握しておくことで、入社後に社内チャットなど流れてくる情報に、戸惑わずにこまめなリアクションができるかもしれません。
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転職後には、キャッチアップの方法だけではなく、何かと不安や心配が尽きないもの。
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