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志望度は低かったが、面接を受けて心変わり。この企業に決めても良い?【転職相談室】

PCでオンラインミーティングをする男性志望度の低かった企業の面接を受けて興味がわき、他の企業から心変わりしたという相談者のNさん。

当初志望していた企業は受けずに、面接を受けて興味がわいた企業1社に絞ってしまってもよいのでしょうか。

組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏にお答えいただきました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

志望度は低かったが、面接を受けて心変わり。この企業に決めてしまって良いものでしょうか?(Nさん/28歳/男性/エンジニア職)

相談者
相談者
■相談内容
それほど志望度は高くなかったのですが、知人に誘われて面接を受けたA社に興味がわいて強い魅力を感じたため、入社したいと思うようになりました。転職活動の負担を考えA社1本に絞り、その他の企業の面接はとりやめようかと思っていますが、一方でこのような心変わりで転職先を決めてしまって良いものかと不安な気持ちもあり、なかなか判断がつけられずにいます。元々興味関心があったB社など別の企業も検討した上で決めた方がいいのでしょうか。アドバイスをお願いします。

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現時点では1社に絞らず、複数社受けて決めた方が良い

アドバイザー
結論から言いますと、現時点で1社に絞ってしまうのは早計な印象を受けます。興味がわいたA社とあわせて、元々予定していた他の企業も並行して面接を受けることをおすすめします。

相談者
できれば1社に絞って転職活動を進めたいなと思っていたのですが、現時点ではやめた方がいいのですね。

アドバイザー
そうですね。企業理念やビジョンなどを面接官が熱く語る姿を目にすると、自分自身も気持ちが高揚して心変わりしてしまうというケースはよくあります。

しかし、Nさんはこのような気持ちで決めてしまって良いものかと不安な気持ちを少なからず抱いているようですし、もともと興味があった企業も含めて他企業との面接も予定されていますよね。予定通り複数社を受けてみてから、広い視野を持って冷静に判断するのが得策でしょう。その理由は次の通りです。

理由① 転職軸がしっかりと定まっていない可能性がある

アドバイザー
志望度が低かったにもかかわらず、面接を受けたことで興味がわいた企業については、一時の気持ちの高揚で心変わりをしただけの可能性もあります。面接後、どのような理由で興味がわいたのかを振り返り、それがNさんの転職軸に叶っているのかどうか、冷静に検討してみるといいでしょう。

転職軸とは「転職で叶えたいこと」を指しますが、Nさんの場合、どのような転職軸を持ってB社を受けようと思ったのでしょうか?また、A社のどのような点に魅力を感じましたか?

相談者
年収を上げたいという理由で転職活動を進めていたところB社を見つけました。ですが、その後知人に「人員を募集しているから一度、面接を受けてみないか」と誘いを受け、A社の面接を受けることになりました。

A社は今の会社と年収は変わらないのですが、面接で話を聞いていると、手掛けているサービスのユーザー満足度の高さや最新技術を用いたサービス開発に注力している、といった点に魅力を感じ、強く興味関心を抱きました。

IT市場は成長がとても速く、今後身につけていくべきスキルや自分の市場価値を考えたときに、将来性のある技術に触れながら仕事ができるA社の方が成長できそうだと感じています。

アドバイザー
そうだったのですね。年収を上げたいということよりも成長できるかどうかに魅力を感じたということは、優先順位がしっかりと定まっていない状態で企業を選んでいる可能性があります。

興味関心を持つこと自体は良いことだとは思いますが、転職軸がしっかりと定まっていないと、他の企業を受けた場合にさらに別の点に魅力を感じ、再度心変わりしてしまう可能性があります。

興味関心だけで決断しようとせず、まずは今の仕事の何を不満に思い、転職で何を叶えたかったのか、といったことから希望条件を洗い出し、優先順位を付けます。優先順位として高いものが転職軸となりますので、本当に転職軸に合っている企業かどうかを考えてみましょう。

理由② 情報の誤認識で再度心変わりするケースも

アドバイザー
面接時に魅力に感じていたことが、後になってネガティブな印象に変わることがあります。

先ほど、手掛けるサービスのユーザー満足度が高いと話していましたが、しっかりとこの点について確認をしないと「魅力的な数値に見えたが、そもそものユーザー数が少ない中から算出されたデータだった」といったことにもなりかねません。

その他にも、最先端のサービスを提供する将来性ある企業だと思っていたのに、実際は顧客への導入実績が少なかったなど、冷静に情報を精査してみると転職すべき会社ではなかったということがわかり、再び心変わりするといった事例も見られます。

理由③ 自分に合った企業かどうかは複数社受けて検討した方が良い

アドバイザー
企業を選ぶ上で転職の目的に合っているかどうかも大切ですが「自分に合った企業かどうか」も考えるべき点かと思います。

たとえ、年収が上がっても自分の性格と合っていなければ、再転職するきっかけにもなってしまうでしょう。元々興味のあった他企業の面接を受けてみたらA社よりも自分に合っている企業だと気づき、再度心変わりするというケースもないとは言い切れません。

いくつかの企業を比較検討し、自分の性格と合っていて働きやすそうかという点についても考えてみましょう。

理由④ 必ずしも内定を獲得できるとは限らない

アドバイザー
NさんがA社に絞って他社を受けないと決めたとしても、A社が確実にNさんに内定を出すという保証はありません

たとえ、経験スキル等が採用条件を満たしていたとしても、採用人数の関係上、他の応募者に内定を出すケースもあるため、A社しか受けていない場合は、転職活動をゼロから再スタートする必要がでてくるでしょう。

よって、現時点で1社に絞ってしまうのは避けた方が良いかと思います。

相談者
なるほど。確かに理由を聞いて早急な判断だったように思います。転職軸はこれでいいのか、本当に自分に合った企業なのかなども考えながら、他の企業の面接も並行して受けることにします。

記事作成日:2021年7月8日 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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