転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2024/04/19 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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転職で管理職を目指したい!マネジメント未経験でも可能?【転職相談室】

スーツ姿の男性今の勤務先ではなかなか管理職になれそうにないので、転職で叶えたいと考えているKさんに、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがアドバイス。

管理職に必要なスキル、転職で叶える場合の具体的な方法について、ご指南いただきました。

 

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

管理職を目指して転職したい。未経験でもなれますか?(Kさん/営業職/27歳/男性)

相談者
相談者
できるだけ早くマネジメント経験を積みたいと思っているのですが、今の会社は企業規模が大きく、30代後半にならないと管理職になれません。若手でも実力があれば管理職を任せてくれる会社に転職したいと思っているのですが、マネジメント経験がないと難しいでしょうか?

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未経験で管理職に転職するのは難しい

アドバイザー
Kさんはなぜ、早く管理職になりたいと思っているのですか?

相談者
以前から裁量権を持って組織を率いたい、自分の力で部署をまとめながら、会社の成長をけん引するような存在になりたいと思っていました。今の勤務先は大手なので、大きな組織を任され大きなお金を動かせそうだと思い入社を決めたのですが、未だ年功序列が色濃く残っていて、管理職になれるのは30代後半以降のようで…。先輩方もたくさん上に詰まっていますし、あと10年は待てないと思い、転職で叶えようと決意しました。

アドバイザー
とても立派な理由であり、ぜひ応援したいところなのですが、実際のところ27歳の若さでしかも管理職経験のない人が、「管理職」として採用されるのは難しいと思います。

管理職は、自分が担当する部署全体の責任を負う立場です。会社の事業方針を受けて、自分の部署の方針や戦略を設計して実行するのはもちろん、メンバーの育成責任も負うことになります。メンバー一人ひとりに戦略を伝え、動機づけを行い、モチベーション管理をしながら業務を遂行させつつ、全体の指揮を執っていく…自分のミッションを追うだけの一メンバーとは、仕事の範囲も責任の重さも全く異なります。

管理職を募集している企業からすれば、部署の方針戦略を考えた経験や、部下の指導育成や評価の経験がない人を、いきなり管理職として雇うのはあまりにもリスキーです。

相談者
ここ数年、新人の教育係を担当しているので、育成経験がアピールできるかと思っていたのですが、方針や戦略を考えたり、評価をしたりという経験はありません。やはり転職で叶えるのも難しいのですね…。

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未経験者が「転職で管理職」を目指すためのポイント

アドバイザー
可能性として考えられるのは、「管理職候補」の募集を狙う方法です。いきなり管理職ではなく、将来管理職を担う次世代リーダーを求めている企業は少なくありません。この場合は、入社後現場経験を積み、会社のこと、ビジネスのことを理解したうえで、周囲に影響を与え引っ張る存在になれると判断されたら、管理職に抜擢されることになります。少なくとも入社後1~2年はかかると思います。

相談者
それでも今の会社にいるよりは早く管理職が目指せそうなので、検討したいと思います!転職活動の際は、どんなことをアピールすればいいのでしょう?

アドバイザー
前述した管理職に必要なスキル、すなわち後輩の指導育成経験や、周りに影響を与え成果を上げてきた経験を、応募書類や面接でアピールするといいでしょう。
その際、今の勤め先のような大手よりも、成長過程にあるベンチャー企業やスタートアップ企業などを狙ったほうが、希望が叶う可能性が高そうです。会社が成長する過程ではどんどん部署が増え、管理職も当然必要となるため、チャンスも多いでしょう。

そしてKさんの場合、転職活動の前、もしくは転職活動と並行して、現職で管理職に必要な経験を積むことをお勧めします。新人育成経験はあるとのことですが、例えば「新規開拓のためのチームを持たせてください」などと上司に提案してみてはいかがでしょうか?例えば新規開拓、既存顧客フォロー、生産性向上など、部署の課題解決につながるようなテーマのチームであれば、上司も賛同し任せてくれるかもしれません。そのチームでメンバーの育成管理、評価を行い、かつ業績にインパクトを与える成果が出せたら、それが転職の際のアピール材料にもなります。

もしくは、上司に「部の方針や戦略はどのように決めているのか」聞いてみるのもいいでしょう。営業部門であれば、おそらく四半期ごとに何らかの部署の方針が共有されていると思いますが、それについてどういう背景や課題があり、どんなロジックで設計されたのか知ることは、将来管理職になったときの重要な学びになります。

相談者
わかりました。管理職候補となり得る経験を積みつつ、転職活動を始めたいと思います。

今の会社で「少しでも早く管理職を目指す」道も検討してみては?

アドバイザー
ただ…これまでの話を伺っていると、今の会社で少しでも早く管理職を目指すという方法も検討したほうがいいのではないでしょうか。

管理職になって大きな組織を任され、大きなお金を動かしたいという思いで、今の会社に入社したのですよね?この思いがもし今も強いのであれば、先ほどご提案した「ベンチャーやスタートアップ企業に管理職候補として転職する」というのは、少し意向に合わないかもしれません。もちろん、入社したスタートアップ企業が成長し大きな組織になれば、責任も大きくなり大きなお金も動かせるようになるでしょうが、それならば今の会社で管理職を目指すのと年数的にあまり変わらない気がします。

相談者
確かに…。

アドバイザー
基本的には、長く働いてきた環境でそのまま経験を積んだほうが、組織での知見があるので管理職としての影響力を発揮しやすいはず。今の会社で管理職になれるのは30代後半以降とのことですが、それを少しでも早めるための努力をしてみてはいかがでしょうか。

例えば、社内ベンチャー制度があれば手を挙げてみる、社内横断のプロジェクトがあれば参加してみるなど、自社内での新しい動きに積極的に参加してみては?これらの活動を通じて社内人脈ができ、役員クラスとのつながりもできるでしょう。能動的に動くことで、「彼はやる気がありそうだ」と注目され、抜擢される可能性もあります。

相談者
そうですね…スタートアップ企業で組織作りから関わるような立場にも惹かれますが、これまでずっとイメージしていたのは大きな組織を任され、大きなお金を動かせるような管理職です。今一度、自分の目指すマネジメント像を整理し、今後の方向性を考えてみたいと思います。

アドバイザー
もし目指すマネジメント像がなかなか定まらなかったら、転職活動をしてみて、面接担当者として出てきた管理職クラスの人に「将来管理職として組織をけん引したいと考えているのですが、御社のマネジメントスタイルをお聞かせ願えませんか?」などと質問してみるのもいいかもしれません。組織によってマネジメントの形はさまざまです。いろいろな会社の管理職像をつかむことで、目指す方向性が定まることもありますよ。

記事制作日:2021年7月6日 WRITER:伊藤理子 EDIT:リクナビNEXT編集部

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