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転職先への入社は3カ月後。期間が空くので内定取り消しが心配です【転職相談室】

握手するビジネスマン内定をもらい転職活動を終えたものの、入社日まで時間が空くことになってしまったSさん。

「その間に転職先企業の社内事情が変わることもあるのでは」「内定取り消しになったらどうしよう」という相談に、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

引き継ぎ期間の関係で、転職先への入社まで期間がかなり空くため、内定取り消しが心配です(Sさん/25歳/男性)

相談者
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■相談内容
応募先に内定し、労働契約書を取り交わしました。しかし、現職との引き継ぎ期間の調整の関係で入社日が3ヶ月も先になってしまいました。転職先も入社日に納得してくれていますが、まだ日にちがあり、その間にもっといい人が採用できたり、社内事情が変わったりして、内定が取り消されることがないか心配です。そういったケースは実際にありますか?もし取り消しにあってしまったらどうすればいいのでしょうか?

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内定者の合意なく企業側が一方的に内定を取り消すことは原則としてできない

アドバイザー
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内定おめでとうございます! 社会の変化が激しい今、3カ月も経てば状況が変わるのでは…というSさんの不安はよくわかります。
ただ、企業側が内定者の合意なく一方的に内定を取り消すことは、原則としてはできません。Sさんは労働契約書を取り交わしていますのでなおさらです。
そうなんですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
入社日も企業側との合意で確定していますよね。期間が空いてしまうことを納得の上ですので、心配する必要はないと思います。
よかったです…。でも、もし労働契約書を取り交わしていなければ、内定取り消しの可能性はあったということでしょうか。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
正式な書面ではなくメール、あるいは口頭だとしても、「内定」と伝えられたかどうかが重要なポイントです。企業側が「内定」という言葉を使っていれば、労働契約が成立したと捉えることができます。
え!そうだったんですね。全く知りませんでした。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
内定は採用通知であり、双方の承諾を必要とする正式な労働契約を指します。正式には「始期付解約権留保付労働契約」といいます。内定取り消しとはこの契約を解約することであり、解雇と同等の意味があります。
そうなると、内定取り消しにはそれ相当の理由が必要になるということですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
そうです。求職者側に理由がある場合は

  • 職務経歴書、履歴書の情報が事実と違っていた(経歴詐称など)
  • 入社までに何らかの問題行動を起こした
  • 健康状態が悪化するなど、新たに就労する上で困難がある

などが挙げられます。
企業側に理由がある場合は、

  • 経営状態が著しく悪化し、採用できる状態ではなくなった(企業努力をしたものの、人員整理をすることに客観的合理性がある)

というケースがあるでしょう。

なるほど。企業側は「もっと良い人がいたから」というような、気軽な理由では取り消せないんですね。
相談者
相談者
アドバイザー
アドバイザー
その通りです。経営状態が悪化して内定取り消しにつながるケースはあるものの、一般的に、企業は経営状況を踏まえて採用計画を立てています。Sさんが入社するまでの2~3カ月の短期間で、急激な悪化は考えづらいでしょう。

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「内定」と「最終面接合格」は違う!労働契約書を取り交わす前の「合格」には注意

アドバイザー
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Sさんのケースには当てはまりませんが、労働契約書を取り交わす前の「最終面接合格」には注意が必要です。最終面接後に「合格」とメールや口頭で伝えられ「内定が決まった」と捉える方がいらっしゃいますが、2つの意味は大きく異なります。
合格と内定にはどんな違いがあるのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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合格とは、あくまでも「選考に対する合格」であり、労働契約は成立していません。内定を出すことを前向きに考えている旨を伝えている状態、といえるでしょう。
そうなると、企業側は合格通知を出したからといって、「内定」や「入社」を保障しているわけではないということですね。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
そうですね。企業によっては、最終面接5人に合格を出した上で、そこから1人に絞って内定を出すこともあります。こういったケースは稀かもしれませんが、「合格」は労働契約の成立ではないため、取り消しをしても法的に問題はありません。
なるほど。だから、合格ではなく企業から「内定」という言葉できちんと通知されることが重要なんですね。
相談者
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万が一、「内定取り消し」や「入社前解雇」にあってしまったら

私のケースでは、内定取り消しにあう可能性は低いとわかり安心しました。ただ、万が一内定取り消しにあってしまったら、どんな対応をするといいのでしょう。
相談者
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アドバイザー
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まずは、内定取り消しの理由、つまり解雇理由を書面でもらいましょう。各都道府県の労働局や、労働基準監督署に設置されている総合労働相談コーナーなどに相談すると、理由の合理性について回答をもらえます。最寄りの総合労働相談コーナーがどこにあるか、厚生労働省のHPなどで確認しましょう。
合理性のない、企業側の一方的な理由で内定取り消しになった場合は法的に訴えることができます。
そうですか。経営状況の悪化など致し方ない事由であれば、気持ち新たに転職活動を再開しなければいけないですね。
相談者
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アドバイザー
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そうです。内定取り消しは企業の評判につながる重大な決断なので、合理性のない理由で内定取り消しをすることは珍しいと思います。
改めて転職活動をする際は、内定取り消しにあった旨を企業側の理由と合わせて伝えるようにしましょう。内定に至った能力があること、就業意欲があることを伝える大切な情報になるからです。
なるほど。内定取り消しにあってしまうと、次の転職に不利になるのではと心配していましたが、隠す必要はないんですね。
相談者
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アドバイザー
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はい。企業側の都合であれば、隠す必要はありませんよ。実際に内定取り消しをされた時には、精神的なショックも大きく、すぐに気持ちを切り替えるのは難しいかもしれません。ただ、転職活動を再開したあとは、応募先企業に対して「もう次に向いている」という意欲を示す姿勢も大切です。
そうですね。起きてしまったことを受け入れて行動する力はどんな仕事にもつながりそうです。

今回の相談では、「内定」についての理解が浅かったことに気づかされました。不安が取り除かれたので、3カ月後の入社に向けて新しい知識を予習したり、現職での引継ぎを丁寧に進めたり、有意義に過ごしていきたいと思います。

相談者
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記事作成日:2021年4月27日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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