転職の最終面接まで進めば「ほぼ合格」と考えていいのでしょうか?【転職相談室】
最終面接で手ごたえを感じた場合は、ほぼ合格と言えるのでしょうか。
今回は、「転職の最終面接まで進めば『ほぼ合格』と考えていいのでしょうか?」というご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野氏がお答えします。
目次
転職の最終面接まで進めば「ほぼ合格」と考えていいのでしょうか?(Yさん/コンサルティング/30歳/女性)

転職活動を始めたところ、書類選考を通過した3社のうち、2社は残念ながら2次面接を通過できませんでしたが、1社は最終面接が終わったところです。
面接対策を入念に行った上で臨んだので、受け答えもスムーズでしたし、自分としては手ごたえを感じています。
中途採用の場合、最終面接まで進めば「ほぼ合格」と考えていいのでしょうか?
これからも、引き続き求人を探して応募するかどうか迷っています。
最終面接を合格しても内定はまだ先。現時点では「ほぼ合格」ではない

面接時間もかなり長かったので、「これは合格なのかな?」と期待しています。




採用企業側は、最終面接通過者の評価や年収、入社時期などを総合的に判断して、内定オファーを出すかどうかの稟議に入ります。
決裁者が承認しなければ、最終面接を合格していたとしても内定が出ないこともあります。
特に外資系企業の場合は、本国に最終的な人事権があるケースも多く、日本支社の選考を全てパスした最終面接合格者がいたとしても、本国の稟議を通す過程で、承認を得られなかったり本国の採用予算がなくなったりするなどして、採用されないこともあります。
最終面接の合格は、決して転職活動のゴールではないのです。
ですから、「ほぼ合格」と考えて転職活動をやめてしまうのはお勧めできません。
もちろん、そのまま合格して内定が出ることが望ましいのですが、最終面接の結果も内定も出ていない状態では、まだ安心してはいけないのです。
「面接時間の長さ」も“合格のサイン”とは限らない


面接時間の長さについてですが、「面接時間が長い」と“合格のサイン”と捉える方もいるのですが、実際は、「とても評価が高い」または「懸念事項があって判断に迷っている」のどちらかのケースが大半です。
一概に“合格のサイン”と判断することはできません。
なお、企業が「判断に迷っている」というケースの具体的な例ですが、「最終面接の評価が高い他の求職者がいて、比べるために何名もの面接官が出てきて質問するため長くなる」「本当に自社と合っているか懸念しているため、様々な角度で確認するため長くなる」などが挙げられます。
今回のケースが「高評価」または「判断に迷っている」のどちらかは分かりませんが、面接時間の長さを合格の目安にしない方がいいでしょう。
なお、最終面接では企業はどのような点をチェックしているのでしょうか?

最終面接では「中長期」の観点で、定着性と活躍可能性を判断している

- 配属予定のグループや部門などの単位だけではなく、会社全体を見たときにフィットする人物かどうか
- 中長期で会社に在籍し、活躍してくれそうか。将来的に、会社の中核となるマネジメント人材、または特定分野のプロフェッショナル人材となり得るか
- 自社のビジョンやミッション、クレドと合致しているか、また、求職者がそれに共感しているか
最終面接までの選考では、経験・スキルや自己PR、志望動機などから「即戦力」「定着性」などを判断しますが、最終面接ではより中長期の観点で、自社との相性や定着性、活躍可能性を判断する傾向があります。
転職活動を続けて、他の企業でも最終面接に至った場合は、企業のビジョンやミッション、クレドなどを確認したり、代表が掲載されている記事を読んで経営への想いや人柄を把握したりすることをお勧めします。
できれば、現在選考中の最終面接に無事通過し、内定を得ることができるといいですね。

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