未経験の職種に転職したいのですが、年齢の上限を教えてください【転職相談室】
30歳を超えて未経験の職種に転職する場合、年齢の上限が気になるところです。
今回はIT業界の営業職から未経験のデジタルマーケティング職へ転職したいというご相談に、組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏が詳しいアドバイスとともにお答えします。
目次
未経験の職種に転職できる年齢の上限はどのくらいですか?(Iさん/IT業界・営業職/33歳・男性)

これまでIT業界でクラウド型ERPの営業ひと筋でやってきました。現場では、マーケティング部門から発信されるデータに基づいて動くことも多く、特にデジタルマーケティングに興味を持ち、学び始めました。今後はデジタルマーケティングを専門にしていきたいと考えています。一方で年齢が30歳を超えているため、採用に不利ではないかという不安もあります。実際、この年齢では難しいのでしょうか?
30代前半を過ぎると未経験職種への転職は難易度が高くなる

ただし、「興味があるから」という理由だけでは通用しない年齢でもあります。
また、一部の職種はより難易度が高まります。Iさんが希望する、デジタルマーケティングもそうです。


本来、求人では雇用対策法施行規則によって募集の年齢制限をかけることは禁止されていますが、中には、同規則で定められている「例外事由3号のイ」に基づく形を取り、明確に「30歳以下」や「35歳以下」などと年齢制限を設ける求人も少なくありません。

よって、現実的に考えると30代前半が未経験職種に転職できる年齢上限の目安となるでしょう。
これはデジタルマーケティング職だけではなく、他の職種においても未経験で挑戦する場合は同様のことがいえます。


これまでの経験から、デジタルマーケティングに活かせるスキルをアピールしよう

自社のクラウドサービスは、Webの問い合わせやイベントへの参加から、実際に体験していただくことで成約につながるケースが多くを占めます。そのために、無料体験期間を設け、セミナーを開いて勉強会を実施し、具体的な活用シーンを描いていただき、課題解決につなげていきます。このセミナーで、いかにお客様の困りごとの解決の糸口を提供できるかが成約のポイントなんです。
潜在顧客の課題を見つけ、サービス利用につながるセミナーを企画していく部分は、マーケティング部門と一緒に自分も担当しています。セミナーコンテンツのポイントなどはMAツールから読み取っているので、デジタルマーケティングの一端に関わっているとも言えないでしょうか。


求人は広く探そう

また、そうした会社はマーケティング部門があっても営業部門とのすみ分けが柔軟であったりもします。会社規模が小さくてもいいのでしたら、マーケティング部門に入れる可能性も出てくるでしょう。
ただ、企業規模が小さかったり、スタートアップだったりすると、どうしても年収が今より下がる可能性が出てきます。20代であればやりたいことを第一にできますが、30代でご家族がいると、その点難しい場合もあります。




30代の未経験転職では、志望動機を丁寧に



特に30代であれば、即戦力採用が通常ですから、人事担当者側も、未経験者の書類選考を通過させるためには、その裏づけが必要です。
デジタルマーケティングに関わっていきたいと考えるきっかけや、関わる業務での実績、応募企業で貢献できると思うポイントを書くことで、まずは面接に進めるよう対策をしましょう。

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