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転職の決意が揺らぐようになって悩んでいます【転職相談室】

オフィスで窓の外を見る日本人男性ビジネスマン慣れ親しんだ環境から心機一転、新たな職場へ転職したい。

でも、転職はエネルギーがいるからこそ、「やっぱり現職に留まった方がいいかも…」と迷いが生じることもあるでしょう。

一度決めた転職の決意が揺らぐときは、どうすればいいのか…。組織人事コンサルタントの粟野友樹さんに聞きました。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

一度は転職を決意したものの、最近決意が揺らぐようになってきて悩んでいます(Tさん/大手証券アナリスト/35歳/男性)

 

相談者
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■相談内容
現在は、日系の証券会社で証券アナリストをしています。仕事は面白いものの、給料と評価面において不満があり、給料アップやキャリアアップを目指して、外資系証券会社への転職を考え始めました。
ただ、一度は決意を固めていたのですが、本格的に転職活動を始めた途端に、「会社に馴染めなかったらどうしよう」「転職後のミスマッチが怖い」などの理由で、気持ちが揺らぐように…。
仮に外資系へ転職をすれば給料は増えますが、業績が出なければ解雇のリスクもあり、今以上の激務やプレッシャーが予想されます。
それに、一から人間関係を築くのも、仕事を覚えるのも大変そうですし、年齢的にも転職失敗となればリスクが高いですよね。
このように、転職を迷ったときには、どう考えを整理すべきでしょうか。

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転職の決意が揺らぐときの対処法

転職の決意が揺らぐときの対処法には、以下の4つが挙げられます。

①転職を決意した理由を整理しよう

アドバイザー
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転職は誰にとっても、不安であり怖いものです。
「職場の人や上司と合わなかったらどうしよう」「業務量やプレッシャーに押しつぶされて、思い通りの結果が出せなかったらどうしよう」など、不安を考るとキリがありません。
また、転職活動を始めたら改めて元の会社の良さに気づいた、という方も多く、Tさんのように、決意が揺らぐことは決して珍しいことではありません。

そうなんですね。色々と考え抜いて転職を決意したはずだったのに…と、自分の意志の弱さを痛感していました。
相談者
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アドバイザー
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職場環境が変わるのはやはりストレスですし、人間関係や仕事の進め方に馴染むまでには、それなりのエネルギーが必要でしょう。
それを前提とした上で、転職を決意した理由について改めて整理してみましょう。
Tさんは、「年収アップ」「キャリアアップ」を目指したいと言っていますが、現職で年収アップを目指すのではなく、転職にこだわる理由は何なのか?
Tさんを突き動かす強い動機や不満について、一度すべて本音で書き出してみてはいかがでしょう。

そうですね。現職では、チームの成果が個人の評価に強く影響するため、過去には理不尽な降格も経験しました。
そんな経験から、「もっと個人単位で評価してほしい」、という強い思いがあるのかもしれません。
相談者
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アドバイザー
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なるほど。だから、評価がよりシビアな外資系企業で自分の力を試したい、という思いにつながっているんですね。

②転職することのメリット・デメリットを書き出す

転職を決めたときは、まさに個人のスキル・実績を評価してくれるような会社を求めていました。
でも、「本当にシビアな環境が合うのか?」と、何度も自問し始めたら自信がなくなってしまって…。
相談者
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アドバイザー
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自分の気持ちや情報を整理する方法としては、現職に留まった場合と転職した場合のそれぞれのメリット・デメリットを書き出してみるのがおすすめです。
それらを書き出した上で俯瞰してみると、働く上で自分が大事にしていることが見えてきます。
例えば、年収を一気に上げたいなら外資系は最適かもしれないけれど、着実に上げていきたいなら、現職の方がリスクは少ないかもしれない。
裁量権をもって仕事がしたいなら、今より小規模の証券会社の方が自由度は高いのかもしれない。
上記のように、Tさんが何を重視し、どんな環境で働いていきたいのか…。
そうやって、自分の判断の軸を改めて見つめ直して整理してみるとよいかもしれません。

③面接で対話・質問をして不安を解消する

そうなんですね。では、決意が揺らぐときは、中途半端な気持ちで転職するよりも、一度は転職活動をやめた方がいいのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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転職活動をする上での気づきはたくさんありますが、決意が揺らぐからこそ転職活動の中で、まずは自分の気持ちを整理し、転職に必要な情報を集めて相対比較することが大切です。
また、面接で転職理由や志望動機、キャリアプラン等を質問された際に、説得力ある回答ができない場合は、後で自分なりに考えを整理することで思考がまとまっていきます。
また、他社の求人情報にもたくさん触れることで、現職の良し悪しだとか、自分が置かれているポジション等を客観的に見つめ直すことができるので、不安の解消にもつながります。
わかりました。では、気持ちが揺らいでいるときに、面接で確認すべきことや質問をする上でのポイントはありますか。
相談者
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アドバイザー
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そうですね。面接では、まずは転職後の働き方や業務内容、一緒に働く人の特徴などについて対話・質問するなどして、最低限の情報を把握しておくと安心です。
例えば、Tさんと同じように日系の証券会社から外資系企業に転職した方がいるのであれば、今はその方はどんな風に活躍しているのかを聞いてみたり、可能であれば面談をセッティングしてもらうのもよいかもしれません。
そもそも証券アナリストの職種は、個人プレーというよりも、部下やリサーチャーに情報を集めてもらうことが多いので、どんな人とチームを組むのかは、とても重要な要素と言えるでしょう。
その方が周りのスタッフとどう連携して仕事を進めているのかなど、アナリストとしての働き方を具体的にヒアリングしてみてはどうでしょう。
今までは転職先を決定することが第一だと思い込んでいましたが、選考の中で、検討に必要な情報を一つ一つ集めていけばいいんですね。
なんだか、気持ちがラクになりました。
相談者
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④企業を比較検討し、納得感のある転職につなげよう

アドバイザー
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納得感のある転職を実現する上で大事なことは、比較検討できる企業をいくつかリストアップして、選択肢を広げることです。
証券アナリストとして10年以上の経験があるTさんなら、外資系証券会社への転職以外にも、もっといろいろな選択肢があるかもしれません。
例えば、現職と同じような日系の証券会社でも、特定の領域や企業規模に強い会社もありますし、アナリストとしてのスキルを活かして、格付け会社や調査会社、シンクタンクなどの職種に進む道もあるでしょう。
また、事業会社側に転職してみて、IR担当や経営企画職にチャレンジするのもよいかもしれません。
そうやって、さまざまな選択肢を検討してみることで、今後、自分がどんなキャリアプランを描きたいのかが、はっきり見えてくるでしょう。
それにより、他企業や自身の可能性を十分に比較検討した上で転職を決意した、という納得感にもつながります。
なるほど…。これまでは、転職をすごく視野の狭い中で考えていたせいで決意が揺らいでいたことに気づかされました。
相談者
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アドバイザー
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転職を成功させるポイントは、「100点満点の企業を求めないこと」です。
年収や労働時間、福利厚生などの条件ばかりを求めすぎると、自分が本当に活躍できそうな企業を選ぶための選択肢が狭まってしまう可能性も否めません。
そうならないためにも、まずは絶対に譲れない条件と妥協できる条件の両方を整理してから、転職活動を続けてみてはいかがでしょうか。
ありがとうございます。「給料アップ・キャリアアップ=外資系」という思考以外に、自分のスキル・経験は、どんな会社で活きるのかを、もう少しフラットに考えていきたいと思います。
相談者
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記事作成日:2020年11月13日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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