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転職先が暇でやることがなく不安です。どうすればいいでしょうか?【転職相談室】

ビジネスウーマン OL未経験職種へのチャレンジで転職したのはいいけれど、与えられる仕事がなくて暇な毎日を過ごしている…。そんな状況を改善するためにどんな行動ができるのでしょうか。

転職者のお悩みに、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが答えます。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

転職先が暇でやることがありません。改善のためにできることがあるのか、もう一度転職を考えるべきか悩んでいます(Yさん/30歳/女性)

相談者
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■相談内容
前職は人材系中堅企業で、営業事務を5年間経験しました。身近で営業担当の仕事を見てきた中で、私も企業や求職者に直接かかわれる仕事に就きたいと思い、人材系ベンチャーの営業兼キャリアアドバイザーへ転職しました。
未経験職種へのチャレンジにわくわくしていましたが、入社してから任される仕事がなく、毎日やることがありません。社長以外、フルタイム勤務の正社員は2名で、ほかはパート、アルバイトのみ。
業務を教えてくれる人もOJTの体制もなく、入社後の数週間は、ただ求人票や人材データベースを見ているだけで時間が流れていきました。転職は失敗だったのかなと落ち込んでいます。

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状況を整理し、改善点を考えよう

アドバイザー
アドバイザー
転職して新しい環境に飛び出したのにやることがない…。とてもつらい状況だと思います。ただ、Yさんを採用した以上、そのポジションには人が必要だったはず。「仕事がない」のではなく、企業側が「仕事をうまく配分できていない」可能性があります。
まずは、今の状況を整理して、どこに改善点があるかを考えていきましょう。
状況としては、社長の思いに共感して入社を決めたのですが、社長はほとんどオフィスにいないので話す機会がなく、営業担当の先輩は外出していることが多い。研修資料やマニュアルなどもありません。
営業は未経験なので、何をしたらいいのかわからずに、前職で触れていた人材データベースを検索して、今の求人市場をリサーチするくらいしかやれることがない。採用したのなら、放置しないでほしい…というのが正直な気持ちです。
相談者
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アドバイザー
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そうですね。未経験採用なので、本来は教育担当をつけるなど、企業側にも改善の余地がありそうです。社長も営業担当の方も忙しく出払っていることを考えると、仕事量が少ない、ということではなさそう。考えられる理由としては、
・少人数のベンチャー企業で、全員が目の前の仕事にいっぱいいっぱいになっている
・新しい人材の受け入れ体制が整っておらず、そもそも育成・研修のノウハウがない
ことが挙げられるでしょう。
人材育成の制度自体がない企業であれば、社長以下社員の方が「自分で仕事を見つけてキャッチアップしてほしい」とYさんに期待している可能性があります。
職種未経験とはいえ、同業界からの転職なので、「人材業界のことはだいたいわかるでしょう」と思い込んでいるかもしれませんね。

職種、企業規模、働く環境の変化を受け入れ、気持ちをリセット

お互いの期待値が違う…ということですね。
相談者
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アドバイザー
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とくに、営業事務から営業への転職では、働き方の違いに戸惑う方が多くいらっしゃいます。
営業事務は、営業担当から仕事や案件を“与えられ”、それを正確に遂行することが求められます。基本的にはサポート業務なので、さまざまな判断を営業担当に仰ぐ場面も多いでしょう。
一方、営業は自らの責任で物事を判断し、話を進めていく力が求められます。とくにベンチャー企業であれば、常に教育担当がつく人的リソースの余力がないため、一人で企業に商談に行くことが前提になります。
前職の営業事務のときのように、誰かの指示を待っていれば仕事がくる、という役割ではないことを理解し、自ら仕事を見つけに行くスタンスへ、気持ちをリセットする必要があるでしょう。
確かに、「全然教えてくれない」「仕事を与えてくれない」と、相手に求めてばかりいました。これからできる行動にはどんなことがありますか。
相談者
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自ら情報収集し、業務をキャッチアップ。提案型のコミュニケーションをとる

アドバイザー
アドバイザー
大切なのは、周りとのコミュニケーションです。
ただ、「指示がないのでやることがない」という伝え方では、周りから「営業なのに、なぜ自ら動かないんだろう」と思われてしまうかもしれません。まずは情報収集し、業務理解を深めた上で、提案型のコミュニケーションをとることが大切です。

研修資料やマニュアルがなくても、お客様への提案資料や、新規顧客先リスト、営業売上の管理データなどは必ずあるはず。先輩や同僚に資料を共有してもらい、自分ができる行動は何かを考えます。
・資料づくりのサポートから始めて、営業の仕事の理解を深める
・新規でアプローチしてもいい顧客リストを整理し、アポイントをとる
など、アクションプランを考えた上で、上司や先輩に相談してみては。
業務理解のために、先輩の営業同行をお願いしたり、ミーティングに参加させてもらったりするのもいいでしょう。

社長や営業担当の先輩は外出が多くて、いつ相談の時間をとってくれるかなと不安になってしまいます。
相談者
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アドバイザー
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忙しそうで話しかけられない…と遠慮していると、お互いの期待値のすり合わせができないまま、どんどん時間が経って溝も深まってしまいます。

外出先でもオンライン面談であれば、時間がとれるのでは。「週に1回30分だけ、1on1の面談をお願いします」とこちらからお願いしましょう。
その際は、
「〇〇業界、▲▲業界のお客様にアプローチしようと思うのですが、いいでしょうか」
「**の資料があれば役立つと思うので、作成してもいいでしょうか」
などこちらから業務提案をしながら、自分にできることを広げていく。とにかく、自らアクションをとることがポイントです。

なるほど。まだできることがたくさんありますね。転職は失敗だったかな…と、はやくも次の転職を考えようかと思っていました。
相談者
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アドバイザー
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「仕事がなくて暇だから」という理由だけで転職することは、おすすめできません。
まずは、今の職場環境や業務を理解し「自分が仲間になるためにどう動けるか」を考えること。やれることをやった上で、状況が変わらないのであれば、そこから次の選択肢を考えていけばいいと思います。

ただ、入社前後で市場環境が一変し、明らかに業績が悪化したなどの理由があれば、話は別です。業務改善のために行動したところで、仕事の案件自体がないというケースもある。その場合は、今後のキャリアのために、転職を考えてもいいでしょう。

今回お話を聞いて、入社前から企業側ともっとすり合わせができていればよかったのかな…と思いました。
相談者
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アドバイザー
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そうですね。転職してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、任されるミッションや業務内容をきちんと確認し、どんな働き方を期待されているのか、どんな活躍を評価されるのかを言語化しておくことも大切です。
少人数のベンチャー企業であれば、選考段階から社員の方にもできるだけたくさん会わせてもらい、入社後のコミュニケーションをスムーズにとれるように土台固めをするのもいいでしょう。

ただ、Yさんは、これからの動き方次第で、状況はいかようにも変わると思います。小さなことから、行動を始めてほしいですね。

ありがとうございます。取り組むべきことが整理できたので、明日からさっそくオンライン面談をお願いするなど、動いていきたいと思います!
相談者
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記事作成日:2020年9月28日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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