転職なら社会人のための転職サイト【リクナビNEXT】|求人、転職に関する情報満載! 2020/07/31 UPDATE 毎週水・金曜更新!

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管理職経験がないのですが、転職で不利になるでしょうか?【転職相談室】

皆をまとめるリーダー求人の募集要項に記載されていることがある「管理職経験」。管理職についたことがない場合は、選考を受けない方がいいのか。それとも、未経験でもこれまでの実績からアピールできるポイントはあるのでしょうか。

組織人事コンサルタントの粟野友樹さんにうかがいました。

アドバイザー

粟野友樹さんプロフィール画像

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント

粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

私にはまだ管理職の経験がありません。転職活動中ですが、不利になりますか?(Nさん/32歳/男性)

相談者
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■相談内容
新卒で入社したIT系企業で約10年間、営業を担当してきました。経験を活かし、ほかの業界への転職を検討しています。
ただ、興味を持った企業の求人条件を見ると、そのほとんどに「管理職経験」が求められています。
私は現在、グループリーダーとして6名程度のチームを担当していますが、課長など管理職についているわけではなく、人事評価の権限も持っていません。年齢的には管理職経験があってもおかしくないとは思うのですが…、やはりこの年次で管理職未経験は不利になるのでしょうか。(Nさん/営業職/32歳/男性)

その企業が求めている「管理職経験」とは何かを確認しよう

アドバイザー
アドバイザー
「管理職経験」といっても、具体的にどんな経験を求めているかは企業によって異なります。「課長職などのマネジメント経験」と、管理職についていることを明確に求める企業もあれば、「管理職候補」であることを評価する企業もあります。管理職候補は、前職で「実績や能力」や「管理職としてのポテンシャル」を買われた証であり、何らかのリーダーシップを発揮した経験が期待できるからです。
そもそも、企業が「管理職経験」を求めるとき、どんなスキルや経験を必要としているのでしょう。
相談者
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アドバイザー
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管理職につくと、裁量権を与えられることで、さまざまな視座を得る機会が増えます。
一つは「経営者視点」です。「経営者だったらどう考えるか」という視点は、事業立ち上げや事業成長を任され、自ら判断・決断し、リスクをとって初めて生まれるものです。経営観点で事業を見られる人材は、企業にとって、貴重な管理職候補となるでしょう。

もう一つは、人材育成の経験です。メンバーのモチベーションをいかにして上げ、成長機会を与えるか。管理職経験者は、人を評価する側に立つことで、自分ではない他人の能力を最大化させる難しさに直面します。

また、経営陣が現場に求めることを翻訳してメンバーに伝える機会も多いため、相手の立場を想像して話すコミュニケーション力も鍛えられます。こうしたさまざまな能力を、企業は必要としているのです。

管理職経験の有無に関わらず、リーダーシップを発揮したエピソードを伝えよう

「管理職経験」についてイメージできました。私がやってきたグループリーダーはまだまだそのレベルには遠いと感じます…。やはり、あきらめた方がいいのでしょうか。
相談者
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アドバイザー
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いいえ、「管理職経験がないから」と、選考を受ける前にあきらめる必要は全くありません。
社会人経験の中で、周りを巻き込みプロジェクトを動かした経験は少なからずあるはず。規模の大小に関わらず、自分がどうリーダーシップを発揮して振る舞ったかをアピールしてほしいです。
具体的にどのような点をアピールすればいいのでしょう。
相談者
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アドバイザー
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まずは「マネジメントに挑戦したい意欲」。また、多くの企業はマネージャー(課長)以上を管理職と位置づけていますので、「マネージャー職に準ずるリーダー経験」も伝えられればいいと思います。

例えば、「マネージャーの考えや業務内容を理解するために、日頃からマネージャーとコミュニケーションを取っていた」「プロジェクト終了後は、何がよかったのか悪かったのかを、必ずマネージャーと振り返っていた」などの姿勢も “意欲”を示すことになるでしょう。
マネジメントに関する書籍を読んでいる、資格の勉強をしているなどでもいいと思います。

また、管理職であるかに関係なく、「自らプロジェクトを動かしたいと上司に交渉し、裁量権を与えてもらった」など、リーダーシップを発揮した経験があればぜひ伝えましょう。自分で考え行動して、結果に責任を持った経験は、「管理職経験」に通じるものがあるからです。

少し自信が持ててきました!グループリーダーとしてやってきた取り組みを、細かく振り返ってみたいと思います。
相談者
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企業規模によって求められる「管理職像」は違う。事前の情報収集が大事

実は、転職活動を始めてから、30代前半で管理職経験が求められるのかと少し驚いたんです。私が勤めているIT系企業は老舗のためか、年功序列の習慣がまだ残っていて、32歳で課長を経験しているのは、ごく一部です。そのような企業は業界問わず存在するでしょうし、一概に「30代なら管理職経験が必要」ともいえないのかなと思うのですが…。
相談者
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アドバイザー
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そうですね。組織の規模や風土、業態によって、人員構成や評価制度、さらに昇進のスピード感は異なりますので、違いは大きいと思います。ベンチャー企業であれば30代前半で管理職につくのは自然でしょう。

一方、年功序列が長く続いてきた大企業で30代前半の管理職候補であれば、ほかの企業で管理職同等に評価されることもあるでしょう。

人事担当者は、企業の特性や規模と、年次、管理職とのバランスをよく理解しています。
「この企業で、この年齢で管理職についているということは、社内ではかなり評価されているんだな」というように。
ただ、管理職経験がない理由を組織規模や風土に起因させると、言い訳のように聞こえてしまう可能性もあります。あくまでも、リーダーとしてどんなことをやってきたか経験ベースで伝える方がよいと思います。

なるほど。それでは管理職未経験者が管理職に就くことも意識して転職する際、注意すべきポイントや、入社後にミスマッチが起こるケースがあれば教えてください。
相談者
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アドバイザー
アドバイザー
「ずっとプレーヤーとして現場にいたい」という志向の方が転職先で管理職ポジションを任されると、戸惑うこともあると思います。営業として自分のお客様に100%パワーを注ぎたいのに、メンバーの育成や上司への報告、マネージャーの会議などに業務時間が割かれてしまう…。それがストレスになってしまうケースもあります。

ただ、プレーヤー志向だったけれど、マネジメントを任されたら能力を発揮した、というケースもたくさんあります。求められたらまずは挑戦してみて、自分の可能性を広げてみてもいいと思います。

また、転職する際は、その企業の規模や仕事のスピード感を把握しておくことが大事です。
大企業では、管理職をサポートしてくれるアシスタント等、人的リソースが豊富です。例えば資料作成や出張手配等はそうしたメンバーが対応してくれることもあります。

しかし、中小・ベンチャー企業に行くと、景色は一変します。人的リソースが少ないので、「自分のことは自分でやる」が基本。その上でマネジメント業務が加わるので、マルチタスクを、スピード感を持ってこなす力も必要となります。

このように、企業規模によって求められるマネジメント像は、全く異なるのです。

転職先で管理職候補として求められるのであれば、どういう業務内容、働き方をすることになるのかを事前に確認しておくといいでしょう。キャリアアドバイザーに教えてもらったり、面接で直接質問をしたりして、情報収集することをおすすめします。

記事作成日:2020年6月2日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部

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