書類選考は通過するのに、一次面接で何度も落ちてしまうことにショック【転職相談室】

書類選考は通過するのに、一次面接で落ちてしまうと、意欲や期待値が上がる分、落ちたときのショックが大きいですね。
それが重なっているなら尚更です。
複数企業に応募されているということですが、何社へ応募されたのでしょうか？

確かに書類選考の通過率はいいですね。
1社の内定を得るために、応募する件数の平均が7.5社と言われています。
納得感をもって転職するには、複数の企業の条件を比較検討する方がよいでしょうから、2社の内定を得るとしたら15社、3社の内定を得るためには23社へ応募するのが平均となります。

ただ、やみくもに応募数を増やしても、面接で志望動機や転職理由を語れないと、結局一次選考で落ちてしまいます。
Tさんの応募書類を拝見すると、営業成績もよく、その実績を評価されて営業企画に異動していますので、「成果を出せる人材」として、企業側も期待を持っていたのだと思います。しかし、一次面接で落ちるということは、志望動機や転職理由を聞かれた際に、一貫性を持って伝えられていないのではないかと考えられます。いままでにどんな企業に応募されたのでしょうか。

業種も職種もまったくバラバラなのですね。誰もが聞いたことがある企業で、やや難易度の高いところばかりです。
中途採用ではある程度の即戦力性が求められますので、業種または職種において、今までの経験やスキルを活かせるところを選択肢にいれ、転職で実現したいことを改めて整理をするとよさそうです。
元々、今の会社を選んだきっかけは何だったのでしょうか。

お酒が好きという想いを大切に今の会社に入ったのであれば、そこで経験したことを次の転職につなげた方がいいのではないでしょうか？
お酒、またはそれに関わる飲食品を扱う会社で、今よりも取り扱う商品や規模が広がれば、やりがいを持てませんか？まずは営業経験を活かして営業職へ転職し、職種を変えたいのであれば、社内で異動の希望を出すという方法もあります。

一次面接で落ち続けたのも、Tさんが否定されたわけではなく、ポジションに対して経験がマッチしていなかっただけです。
Tさんの経験を活かせる業界や職種があるので、そこを探していきましょう。

応募企業を見直したら、落ちてしまう一次面接の受け答えも見直しましょう。
多くの場合、一次面接では企業の現場担当者や上司が面接官を担当し、経験やスキルを確認します。
経験してきた事実を軸に、具体的なエピソードを用いて成果を伝えられることが重要です。
また、一次面接が人事や役員の場合は、企業文化に合うか（カルチャーフィット）、長く定着してくれるか（定着性）という観点で面接をします。
例えば、転職理由を聞かれて、現職への業務内容への不満や、業界の将来性不安などといった回答をすると、ネガティブな理由と捉えられることもありますし、また同じ理由で転職をするのではないかと懸念されます。
ただ、面接官が現場担当者・上司になるか、人事・役員になるかは、面接当日にならないとわからない場合もあるので、自分の経験や実績を具体的なエピソードにし、志望理由とつなげて話せるようにしておくことと、転職理由を前向きで明確なものにしておくことは、一次面接までに必ず対策しておきましょう。

そうですね。
あとは応募先の企業によって、志望理由を具体的にしていきましょう。やるべきことが見えてきましたね。頑張っていきましょう！