実績重視のハイクラス採用からポテンシャル採用で初の新人賞へ、“半径5mの支援”が成功に導いた “GOOD AGENT AWARD 2019” 特別賞
株式会社リアルリンク 佐藤 雄一氏
AI時代だからこそ、ヒューマンな支援を――“半径5mの支援”を掲げる佐藤氏は、求職者にも企業にも本音でぶつかるキャリア・コーチングで向き合ってきた。体当たりのタックルは、キャリア・実績を重んじる採用に一石を投じ、重い扉を開く。
思い切って踏み込んで“半径5mの支援”に挑む
AIによるマッチングも確立されつつある中、「泥臭く、人間関係に立脚した採用支援」を掲げる佐藤氏。実績重視の厳密な条件を掲げるN社に第二新卒をマッチングした本件は、佐藤氏のイズムがいかんなく発揮された事例になった。近年、中小企業の事業承継は社会的な問題となっており、その解決策の一つとしてM&Aのニーズが高まっている。M&A業界のリーディングカンパニーとして知られるN社も、需要増に対応すべく積極的な人員採用を図っていた。しかし、問題になるのがM&A仲介という業務の難易度だ。同社も業界未経験者の採用には積極的だったが、「社会人経験3年以上・実績常時上位10%以内」という規定は厳密だった。
だが、佐藤氏は第二新卒のAさんを候補に挙げる。大手証券会社に入社し、同期250名中で1位の営業成績。キャリア5~10年でも取得が困難とされる証券アナリストの資格を入社1年で取得。念願のM&A業務に携わるべく、新天地を模索していた。十分なポテンシャルを有するAさんと、ハイレベルな実績重視をしているN社。N社の厳密な採用条件のもと、データを照合するだけでは、結びつかない両者だ。
「求職者のプロフィールを顧客に渡すだけなら、エージェントの介在価値はありません。私は“半径5mの支援”をモットーにしていて、求職者に対しても企業に対しても、一歩以上踏み込んでいきたい。私の強み、価値は本質的な支援にあります」
実績と直談判により規定の採用条件に一石
佐藤氏はAさんの採用書類をただ渡すだけでなく、N社の人事責任者に直談判した。N社に限らず、これまで佐藤氏が転職支援した方々は、入社早々新人賞を受賞したり、マネージャーに昇格したりと、信頼に足る実績をあげていた。だから「リアルリンクの佐藤が推すなら、まず会ってみよう」と、人事責任者からの承諾がもらえた。
「特別に『ポテンシャル枠』の選考機会を設けていただけました。また通常、役員面接は1度ですが、2度もセッティングいただけました。それはAさんの適性、意欲を見極めようという配慮でしょう」
Aさんの実績と適性、モチベーションと覚悟が総合的に判断され、特別にチャレンジングな内定として入社が決定した。入社後の活躍は、佐藤氏が見込んだ通り。“年齢もキャリアも上”という同期の中で目覚ましい活躍を見せ、最年少で新人賞を獲得。今後の採用路線に一石を投じる先行事例となった。
「条件が緩和されたわけではないものの、N社の一つのケーススタディとして、他エージェントにも公表いただいています。企業側には選択肢の広がり、求職者側には門戸開放を――意義ある支援となりました」
人と企業の本質をグリップしていきたい
Aさんの転職に現れたように、佐藤氏の支援においては、求職者側・企業側双方のアンマッチ、入社後ギャップが極めて少ない。支援した方の転職後の活躍が次々と聞こえてくるうえ、退職してしまう方はほとんどいない。そうしたマッチングを行う秘訣は、求職者に対する「キャリアコーチングと継続的な関係形成」にあるようだ。
「転職とは自分自身と向き合うことに他なりません。条件面だけで企業を選ぶのではなく、“自分本位の企業選び”を勧めています。どう進みたいのか、どうなりたいのかを徹底的に鼻血が出るほど考えてもらいます。結論として『今の会社で頑張ろう』と思ったなら、それも私にとっては支援成功です」
支援した方と率直な関係を築き、彼らに“リアルリンクで転職した先輩”になってもらう。そしてこれから転職を考える“後輩”の相談にのってもらい、業界・企業の話をしてもらう。それは、人と長く深く付き合う佐藤氏ならではの「転職経験者・求職者による面談の仕組み」だ。
「OB、OG訪問ですね。生の体験を聞いた後輩がいずれ先輩となり、新たな後輩をケアしてくれる。いい循環ができています」
『リアルリンク』――その社名には「人と人・人と企業」を「確かな絆」で結んでいきたいという、思いを込めた。
「半径5mという身近な範囲で支援に奮闘していますが、Aさん、N社様の案件では日本経済の課題とされている中小企業の事業承継問題に寄与でき、微力ながら社会に貢献できたと思っています。泥臭くてもいい。今後も人と企業の本質をグリップするマッチングを続けていきたいです」
転職者・企業へのメッセージ
【転職者の方へ】
企業選びを主軸にした転職活動はスピード感もあり、楽かもしれません。しかし長い目で見れば、自分と真剣に向き合う経験、“向き合った”という実績が、将来につながっていくのではないでしょうか。
【企業様へ】
求職者からは圧倒的な信頼があり、友人への紹介率が約8割にのぼります。本質をつかむキャリアコーチングで、入社後ギャップの少ない活躍人材をご紹介させて頂いております。
【プロフィール】
株式会社リアルリンク 佐藤 雄一氏
大学在学中に現㈱リクルートジョブズに入社。人材広告領域で目標全達成・ベストプライス賞などの実績を残した。その後、人材派遣領域、人材紹介領域で経験・実績を重ね、「相談者に寄り添った本気の転職支援」を志し、2015年に㈱リアルリンクを設立。
特別賞受賞者
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