仕事探しに役立つ!「好きなこと」を要素分解して自分に合う仕事を探す方法

「自分に合う仕事が分からない」と考えながらも、適職を見つけられない方は少なくないようです。仕事を探す軸は、待遇や働き方、仕事内容など様々な観点がありますが、「好きなこと」で探すという方法もあります。
そこで今回は、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に取材し、好きなことを要素分解して自分に合う仕事を探す方法と、活躍できる仕事の見つけ方について解説していただきました。
自分が納得できる仕事選びの軸を決めておこう
自分がイキイキと働ける仕事を探すためには、納得できる仕事選びの軸を考えておくことが重要です。
年収や福利厚生などの「待遇」や、勤務時間やテレワークなどの「働き方」の他に、「好きなこと」や「得意なこと」という軸もあります。
好きなことを仕事にすれば高いモチベーションで働き続けることができるし、自分が得意なことを仕事にすれば、成果は出しやすくなります。
そこで、仕事選びの軸のひとつである「好きなこと」を要素分解して、自分に合う仕事をご紹介します。
「好きなこと」を要素分解してみよう
好きなことを要素分解し、自分に合う仕事の見つけ方を解説します。
要素分解は、3つのステップで進めましょう。
ステップ1:過去に熱中した体験を選ぶ
好きなことがはっきりしていない場合は、過去に熱中した体験を思い出すことから始めましょう。
例えば、「人と話すのが好きで、恋愛相談に乗って感謝されることが多い」「ゲームに熱中して自分なりの攻略方法を編み出したことがある」など、熱中したことであれば仕事に関係ない体験でも構いません。
もし「熱中した体験がない」という場合は、楽しいと感じたことでも大丈夫です。
ポジティブな気持ちでワクワクした体験を思い出してみましょう。
ステップ2:好きなことを要素分解する
次に、その体験のどこが好きだったのか、要素分解をしていきましょう。
例えば「恋愛相談」であれば、「感謝されると嬉しい」「人の悩みを解決できる」「色々な人の気持ちを知ることができる」など、楽しいと思った要素を分解していきます。
また、要素分解の際は「なぜ?」を繰り返していくと自分の価値観やこだわりが明らかになります。
「感謝されなくても悩みを打ち明けてもらえるだけで嬉しい」「自分の考えを押しつけない」など、要素分解で出てきた自分の気持ちやこだわりなどは、ステップ3で役立つのでメモしておきましょう。
ステップ3:要素を整理し言語化する
自分が興味を持ったことや楽しいと感じたことには軸があるはずです。
掘り下げた要素やキーワードを整理して、共通点を探してみましょう。
「悩みに寄り添い、本人が元気になるサポートをすることが好き」「やるべきことのパターンを全て網羅して最適解を発見することが好き」など、共通する要素が明らかになったら、具体的な言葉にしてみましょう。
3つのステップで明らかになった自分の「好きなこと」に従って、仕事を探します。
好きなことにマッチする仕事を探そう
好きなことや価値観を言語化できたら、5つの軸をヒントにマッチする仕事を探してみましょう。
人と関わる仕事
「好きなこと」が他者との関わりであれば、人と関わる仕事が向いているのかもしれません。
人と関わる仕事とは、営業や販売、サービスなど、人とのコミュニケーションが中心の仕事が挙げられます。
人と関わることが好きな方だけでなく、顧客の評価が数字となって返ってくるので、目に見える形で評価を知りたいという方にも向いています。
ブライダルコーディネーターやキャリアアドバイザーなども、人と関わる仕事に含まれます。
人を支える仕事
「好きなこと」が誰かをサポートすることであれば、事務やアシスタントなど、人や組織を支える仕事がマッチするかもしれません。
他にも介護士や作業療法士など、医療・福祉業界で活躍する専門職種も人を支える仕事と言えるでしょう。
モノやサービスを作り出す仕事
「好きなこと」が何かを作ることであれば、モノやサービスを作り出す、エンジニアやWebデザイナー、施工管理などの仕事が該当しそうです。
特にメーカーや建設などの業種では、作ったモノが形として残るのでやりがいにつながるでしょう。
また、モノづくりのための機械設備を作る生産技術などの職種も、モノやサービスを作り出す仕事に含まれます。
アイデアを形にする仕事
「好きなこと」が自分の発想を活かすことであれば、企画やマーケティング、PRなどの自分のアイデアを形にする仕事が向いているでしょう。
他にも新規事業開発などのポジションもありますが、もし自分のアイデアに自信がある場合は、転職ではなく「起業」という選択肢もあるかもしれません。
人や組織、施設などを管理する仕事
「好きなこと」が何かを管理・マネジメントすることであれば、バックオフィスや物流、警備など、人や組織、施設を管理する仕事が挙げられます。
中には監視や作業中心の仕事もあるので、「集中して黙々と作業することが好き」という方にも向いています。
「得意なこと」を加味して考えよう
「好きなこと」を要素分解して仕事を探す方法を解説しましたが、「好きなこと」が必ずしも「得意なこと」とは限りません。
例えば、「モノづくりの仕事が好きだけど細かい作業が苦手」「制作の仕事が好きだけどこだわり過ぎて時間がかかる」など、本人は好きだと思っていても仕事としては不向きであるケースもあります。
逆に、本人自身はその仕事を好きではないものの、高い成果をあげて周囲からは評価されているというケースもあります。
そのため、「得意なこと」という観点も意識しておきましょう。
周囲から褒められたことや、得意だと感じていることを振り返り、「得意なこと」を言語化しておきます。
自分なりの仕事選びの軸が見つかれば、納得度高く働くことができるでしょう。
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