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将来のビジョンとは|作成方法・例文・答え方・転職活動への活かし方

PCで仕事をする男性

将来のビジョンとは何か、作成方法、自分の理想を言語化するためのプロセスとポイント、具体的な例文、面接での答え方を組織人事コンサルティングSeguros 代表の粟野友樹氏が解説します。

将来のビジョンが描けたあとは、その内容に応じた転職のコツも紹介していきます。

転職活動中の面接で「将来のビジョン」を聞かれたけれど、具体的なキャリアイメージを描けてなかった…とならないためにも、ぜひご確認ください。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

将来のビジョンとは

一般的に、将来のビジョンとは「自分がどうなっていたいか」という未来の理想像を指します

本来は、働き方だけではなくプライベートも含めた生き方なども含まれる言葉ですが、面接で質問された場合は、より仕事にフォーカスをあてた「キャリアビジョン」と同じ内容を回答すると良いでしょう。

キャリアビジョン、キャリアプラン、キャリアパスとの違い

将来のビジョンと近しい言葉であるキャリアビジョンのほか、キャリアプラン、キャリアパスなどの言葉にはどのような違いがあるのでしょう。

将来のビジョン将来どうなっていたいか。未来の自分に関する理想像。
キャリアビジョン仕事に関して、将来どうなっていたいか。キャリアの理想像。
キャリアプラン将来の目標や目標を達成するために自分が考える具体的な計画。
キャリアパス企業が従業員に対して提示する、特定の職務や職位に就くまでの道筋。

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将来のビジョンの作成方法とポイント

将来のビジョンを質問されても、具体的なキャリアイメージは持っていなければどう答えていいかわかりません。

そこで、将来のビジョンを描くための3つのステップを見ていきましょう。

作成ステップ1. 自分を知る

まず大事なのが自己分析です

これまでの業務経験のほか、子どもの頃から学生時代まで過去を振り返り、自分の強み(得意なこと、自然と続けられることなど)を書き出していきましょう。

自己分析のやり方が分からない人は、以下の記事を参考に、フレームワークや無料のツールを活用してみてください。

参考リンク:
転職や就職に役立つ「自己分析のフレームワーク&手法」11種
転職活動で役立つ!無料の自己分析ツール厳選5種を紹介

作成ステップ2. 社会を知る

次に、業界や仕事の情報を集め、5年後・10年後の社会トレンドや求められるスキルや働き方がどうなっていきそうか調べていきます

書籍や雑誌、ビジネスメディアや動画をチェックしたり、厚生労働省やシンクタンク・コンサルティング会社が出している資料に目を通したり、セミナーやワークショップに参加するのもいいでしょう。

身近なロールモデルとなる人や、会社の経営陣、上司などに聞くのも一つの方法です。

とはいえ、社会の変化は目まぐるしく5年後がどうなっているか予測するのは困難です。

調べて得た情報が“正解”とは限りませんが、将来のビジョンを考える上でヒントを探す、という意味で情報感度を上げていきましょう。

作成ステップ3. 1と2を合わせて言語化する

自己理解と仕事に関するリサーチを深めたら、両方を合わせて言語化していきます

応募企業や目指したい業界・職種がある程度決まっているのなら、その企業情報も調べてマッチするように整理していきましょう。

▼例文
10年後には、現在の人事のキャリアで専門性を高め、株式会社◯◯◯の△△さんのようなグローバルに活躍する戦略人事になりたい。

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将来のビジョンの例

将来のビジョンについて回答する場合、業界や職種ごとに、そこでの経験に基づいた背景を伝えていきましょう

業界・職種・転職の目的別のビジョン例

▼業界別(インフラ)の例文
今は現場で老朽インフラの課題や新技術導入の難しさに直面し、持続可能な仕組みづくりの重要性を実感しました。だからこそ、安定性と革新の両立に取り組み、○年後は安心・安全な社会インフラを支える中核人材としてプロジェクトを統括したいです。

▼職種別(事務職)の例文
業務改善に関わる中で、小さな工夫がチーム全体の生産性や働きやすさに直結することを実感しました。御社でも業務効率化や仕組みづくりに積極的に関わり、○年後は業務全体を俯瞰しチームを支えるマネージャーとして活躍したいです。

▼転職の目的別(起業したい場合)の例文
身近な課題や業界の非効率に気づくたび、「仕組みを変えれば社会はもっと良くなる」と感じてきました。だからこそ市場を見る力と事業を形にする力を磨き、10年後には新しい価値を生む事業の創出と経営に挑戦したいと考えています。

業界別、職種別、転職の目的別にもっと将来のビジョンの例文をみたい場合は、「面接での将来のビジョンの答え方・例文(業界別・職種別・転職の目的別)」の記事を参照ください。

将来のビジョンの回答例文を24種類、紹介しています。

面接では伝えない方が良い将来のビジョンの例

将来のビジョンには、プライベートの人生設計も含まれますが、「家族と一緒にこんな暮らしがしたい」といった内容は面接にはあまりふさわしくないでしょう。

あくまでもビジネスパーソンとしての、仕事に関する将来のビジョンを伝えるのがオススメです。

将来のビジョンの面接での聞かれ方・答え方

面接で将来のビジョンを聞く場合、企業は何を知りたいと考えているのでしょうか。

企業の質問意図

企業が将来のビジョンを質問する意図として、次の3つが挙げられます。

  1. 自社での中長期視点での定着可能性を知りたい
  2. どのような価値観・志向性を持っているか確認したい
  3. 自身のキャリアに関して、目的や計画性があるかを確認したい

応募者が描く将来のビジョンが、自社で実現できるものかどうか。その価値観と自社の組織・風土がマッチするかどうか。そして、キャリアに対して目的意識を持って仕事に取り組めるかどうかを見ていると考えられます。

面接での答え方のポイントと回答例

将来のビジョンを答える場合は、応募企業でその実現性があるかを事前に調べることが大切です

例えば、グローバル展開をしていない企業に応募しているのに「将来はグローバルに活躍したい」と回答したら、「自社のことを分かっていないのではないか」と思われてしまうでしょう。

また、なぜそのビジョンを描いているのか、これまでの経験に基づいた理由や思いも盛り込みましょう

経験スキルや大事にしている価値観とのつながりがなければ、キャリアに対する計画性がないと思われてしまいます。

▼回答例(医療系専門職)
患者さん一人ひとりと向き合う中で、知識や技術だけでなく、信頼関係が患者さんの健康に大きく影響することを実感しました。だからこそ、専門性と人間性の両面を磨き続け、○年後はチームの中核として後進指導や地域医療の発展にも貢献したいと考えています。

将来のビジョンに応じた転職のコツ

「将来のビジョン」や「10年後の自分」が見えてきたら、それに適した転職ができると理想的です。

ここでは、求職者がよく抱えている7種類の大事にしたい考え方に沿った、転職のポイントを見ていきます。

1. 安定して働きたい

「安定」の定義は人によって異なります。

どんな条件が揃えば「安定した環境」だと思えるのかを整理することが大切です。

<詳細はこちらの記事で確認>将来が不安なため、安定した企業へ転職したい【転職相談室】

2. 将来性のある業界で働きたい

今後も伸びていくことが予想される「将来性のある業界」を見極める際は、業績の安定性(売り上げが伸びているか、財務状況は健全かなど)をチェックするほか、業界全体の年収水準や採用状況を見るといいでしょう。

採用を強化している企業は、企業体力があり、事業成長を見据えてチャレンジしている可能性が高いといえます。

<詳細はこちらの記事で確認>転職の際に注目したい「将来性のある業界」とは?

3. 何かを学びたい

何を、何のために学びたいのかを明確にした上で、「その分野の専門人材が多い」「研修制度が充実している」など学びの機会が多い転職先を見ていくといいでしょう。

<詳細はこちらの記事で確認>30代後半になり、将来の転職に備えるため、何かを学びたいと考えています【転職相談室】

4. 正社員として働きたい

正社員として働く意欲や向上心があることを示すような、これまでの業務実績やスキルを整理します。

その上で、未経験者の採用率が高い業界や事業を拡大している中小企業も視野に入れて探したり、紹介予定派遣から正社員になる道を探っていくのも一つの方法です。

<詳細はこちらの記事で確認>非正規から正社員を目指して転職したいです【転職相談室】

5. 年収を上げたい

年収アップを目指す方法の一つは、平均年収の高い業界に転職することです。

利益率の高いコンサルティング業界や金融業界、売上・利益ともに伸びている成長中の業界は給与水準が高い傾向があります。

成果主義の外資系企業、インセンティブの割合が大きい職種も、成果次第ではありますが、年収アップにつながる可能性があります。

<詳細はこちらの記事で確認>転職して高収入を実現する方法とは?未経験でも年収アップ転職は可能?

6. マネジメント・事業運営、経営に近い立場を目指したい

マネジメント経験のある方は、これまでの実績や組織貢献の成果、マネージャーとして大事にしてきたスタンスなどを整理していきましょう。

未経験の方は、「管理職候補」の枠に応募したり、まずは現職でマネジメント経験を積めるよう異動・昇進の可能性を探ったりすると良いでしょう。

<詳細はこちらの記事で確認>転職で管理職を目指したい!マネジメント未経験でも可能?【転職相談室】

7. 新規事業、新しいサービス立案を手掛けたい

これまでの新規事業開発の経験、実績を具体的に伝えられるように整理しましょう。

未経験の場合は募集自体が多くはないので、現職で社内異動の可能性を探り経験を積むか、今の仕事の中で企画力を磨くなど実績を重ねていく必要があります。

<詳細はこちらの記事で確認>転職して新規事業開発に携わりたいのですが、未経験では難しいでしょうか?【転職相談室】

将来のビジョンが見えないときの対処法

将来のビジョンが見えなくても焦る必要はありません。明確に「こういうキャリアを重ねたい」と言い切れる人のほうが少ないでしょう。

まずは、「働く上で大事にしていること」から整理してみては。今の仕事を始めた理由、今の会社に入った理由から振り返ると何かヒントを得られるかもしれません。

より具体的なキャリアビジョンを描く上では「CAN」「WILL」「MUST」の3段階で考えるのも一つの方法です。

<詳細はこちらの記事で確認>キャリアビジョンが見えないことが不安です【転職相談室】
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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