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志望動機・自己PRが薄い職務経歴書を改善【職歴書添削】

オフィスでパソコンを使う会社員

職務経歴書の志望動機・自己PRにどんなことを書いたら良いか分からない、と悩むUさん。

組織人事コンサルタントの粟野友樹さんが、全6項目の評価ポイントに沿って、職務経歴書を評価・講評し、改善まで導きます。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

【改善前】志望動機・自己PRに何を書いたらいいのかわからない (添削希望者:Uさん)

<Uさんの職務経歴書についての悩み>

「自己PRや志望動機でどうオリジナリティを出したらいいのかわからない」

  • そもそも自己PRするようなことがない
  • 志望動機の書き方がわからない

<Uさんのこれまでのキャリア>

「コールセンターでインバウンド業務とアウトバウンド業務を担当」

  • 1社目(新卒):コールセンター業務(4年勤務)

【転職意向】
人とコミュニケーションを取るのは好きだが、電話でのコミュニケーションは顔が見えない分ストレスも多いので、対面でやりとりができるような営業職に転職したい。

<添削前:Uさんが作成した職務経歴書>

(参考資料)添削前職務経歴書

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【評価&講評】自己PR・志望動機から熱意と転職意向が伝わりづらく、人物タイプ・特徴も見えないのが残念

<アドバイザーからの全体講評>

基本的な項目は見やすく記載してあり、A4サイズ1枚で簡潔にまとまっています。ただし、今回は異職種への転職(オペレーター → 営業)を希望しているため、「営業に適性がありそうかどうか」も大きなポイントになります。

現在の職務経歴書は、具体的なエピソードやデータがないため、一読しただけでは、適性判断が難しく、意欲も伝わりづらくなっています。企業側からすると「どうして営業職に応募してきたのだろう?」という疑問を抱きかねません。

Uさんの人柄や経験、転職への熱意を伝えるためには、自己PR・志望動機に加えて業務内容の説明箇所で、行動力やコミット力、提案力などをアピールする必要があるでしょう。

文章量はA4サイズで2枚になっても良いので、ぜひ具体的な情報とともに、「なぜ営業をやりたいのか」「営業でどう活躍できるか」を記載することを心がけてみてください。

<評価基準と結果>

No チェック項目 ポイント 評価
基本的なビジネススキルを確認
1 基本項目 必要な項目が記載されているか。
2 フォーマット 見やすい体裁になっているか。誤字脱字はないか
自社とのマッチ度・定着性を確認
3 業務内容・実績・経験スキル・自己PR・資格・性格 具体的な情報が、記載されているか。情報に信憑性や比較性があるか。
4 第三者に伝わるように端的にまとめられているか。
+αの評価
5 一貫性・テーマ性 職務経歴書を読んだだけで、「この人はこういう仕事をする人だな」といった仕事のスタイルや価値観が伝わるか。
6 読み手への配慮 企業が知りたいことを先回りして記載しているか。
例:その企業向けの志望動機、貢献できること、懸念されるであろう点の払拭など。

基本項目とフォーマットについての評価

基本的なビジネススキルを確認する項目(No1、No2)に関しては、ほとんどモレなく、整理されたフォーマットで記載されています。

経験社数が1社だけだとしても、冒頭に職務要約や略歴を入れるようにすると、より良いでしょう。

業務内容・実績・経験スキル・自己PR・資格・性格などについての評価

企業が、自社とのマッチ度・定着性を確認するために確認している項目(No3、No4)に関しては、もう少し具体的な情報やエピソードも欲しいところ。

特に今回は、営業職への転職を希望されているので、アウトバウンド業務での取り扱い商材、電話先、電話数、実績などを中心に入れると良いアピール材料となるでしょう。

インバウンド業務であれば、どのような商品サービスに関する問い合わせ対応を1日平均○件対応していたのか、満足度実績や、対応件数(社内平均○に対して○など)などを入れましょう。

一貫性・テーマ性、読み手への配慮についての評価

+αの評価項目関する、一貫性・テーマ性(No5)については、オペレーターやSV経験を通じて「コミュニケーションが得意」ということは推測できます。しかし、そのコミュニケーションをとる創意工夫事例や、コミュニケーション力を活かした実績エピソードなどでの説明がないため、「Uさんならではのコミュニケーション力」の特徴までは見えないのが残念ですね。

現状では、一般的な範囲で周囲の関係者と円滑な関係が築けるのだろうな、という理解だけになってしまいます。

読み手への配慮(No.6)では、コールセンター業務と転職を希望している営業職との共通点・接点の説明が不十分なので、読み手がUさんの転職意欲について理解や納得をしにくくなっているように思います。

例えば志望動機の部分で、「こういった経験スキルや強みがあるので、営業に活かせる」など、言語化すると、企業側も入社後の活躍をイメージしやすくなり、書類選考の通過確度が上がるのではないでしょうか。

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【改善後】アドバイスをもとに作り直した職務経歴書

(参考資料)改善後職務経歴書
(参考資料)改善後職務経歴書

改善コメント付きの職務経歴書をダウンロードする改善コメント付きの職務経歴書をダウンロードする

<改善ポイント>

自己PRや志望動機は、現在の仕事を通して得たどんな経験を、転職先でどう活かし、どんな風に活躍したいと思っているのかを、STARフレーム(Situation:どのような状況で / Task:どのような課題があり / Action:どのような行動をして / Result:どのような成果が出たのか)に沿って具体的な情報を交えながら書くことが大切です。

まずは、「辛かったけど乗り越えた経験は?」「自分なりの工夫で達成感を味わった経験は?」など、自分自身に問いかけてみると良いでしょう。

今回の場合、営業職への転職を希望するのであれば、行動力、コミット力、提案力、交渉力、プレゼン力などを強みとして、アウトバウンド業務での実績とともに伝えると良いでしょう。

例えば、Uさんが実際にしていたという、相手に応じた提案方法を複数準備し、顔が見えないからこそ説明する順番・組み立て・言葉選びを徹底した結果、こんな実績が出ました…というような内容を伝えると効果的でしょう。

志望動機は、個々の企業ごとにオリジナルの文面を作成するのが理想ではありますが、時間があまりかけられない場合には、汎用的に対面型の営業をしたい理由を、なぜ志したのか、どうスキルを活かせるか、こんな風になりたいという意欲で締めるのがオススメです。

(まとめ)職歴書での志望動機・自己PRの書き方ポイント

  • 現在の仕事を通して得たどんな経験を、転職先でどう活かし、どんな風に活躍したいのかを整理する
  • 第三者に伝わりやすいようにSTARフレーム(S:状況/T:課題/A:行動/R:結果)を利用して書く
  • 実績は具体的な数字を交えて書く
  • 転職を希望する職種や業界と接点がある部分をなるべくアピールする

<参考記事>

記事作成日:2023年7月21日 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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