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転職でスローライフを実現することは可能でしょうか?【転職相談室】

女性の後ろ姿時間や場所に縛られない多様な働き方が広がりつつあります。

今までの仕事を見直し、「もっとゆっくり、自分のペースで働きたい」と考える方もいるでしょう。

今回は「スローライフを実現したい」と話す相談者のお悩みに、組織人事コンサルタントの粟野友樹さんがお答えします。

アドバイザー 粟野友樹
アドバイザー 粟野友樹

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

仕事が多忙で嫌気がさしました。転職でスローライフを実現することは可能ですか?(Kさん/保険セールス/30代/女性)

相談者
相談者
■相談内容
法人企画営業や飛び込み営業等の経験を経て、生命保険会社で個人向け営業を7年続けています。
お客様とのコミュニケーションが楽しく、業績に応じて評価されることにもやりがいを感じてきました。
ただ、最近はいつも数字に追われている生活に疲れを感じるように…。

 

土日でもお客様から連絡をもらい対応したり、仕事の付き合いでゴルフに行ったりと、オンとオフの切り替えも難しいです。
ずっと忙しく働いてきたので、これからは、プライベートの時間もしっかりとれる働き方や、在宅勤務など時間や場所に融通が利く働き方を探したいです。
ゆったりとスローライフを過ごせるならば、業種や職種は問いません。転職先を探す際のポイントはありますか。

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「スローライフ」を具体的な条件に落とし込んで考えよう

アドバイザー
長期にわたり営業のフィールドで活躍されてきたのですから、「もっとゆったり働きたい」という気持ちになるのも分かります。
まずは、Kさんのおっしゃる「スローライフ」とは具体的にどんな生活をイメージしているのか整理していきましょう。
スローライフと一言で言っても、「緑豊かな地方に移住して在宅勤務で働きたい」「やりたかった副業と両立できる、時間に融通の利く働き方に変えたい」など、人によって叶えたいことはさまざまです。
仕事をしながら悠々自適な生活…というのは現実的にはなかなか難しいので、どんな条件を満たせば、Kさんの求める生活になるのかを落とし込んでいきましょう。

相談者
そうですね。一番変えたいのは「働き方」です。
今は、個人向け営業という職務上、勤務時間外も何かとお客様対応に追われたり、お客様の予定に合わせて土日も稼働したり、しっかり休みがとれないことがストレスになっています。
ここ数年、他業種の友人たちは「リモートワークになって通勤や移動時間がなくなった」「フレックスタイム制で、自分の生活スタイルに合わせて勤務時間を選べる」など、働き方が変わっているのに、自分だけがずっと同じ状況です。
仕事をしながらでも、きちんと自分の時間を作れるようになりたいです。

アドバイザー
なるほど。在宅勤務やフレックスタイム制を導入している企業、休みをしっかり確保できる環境が大事ということですね。

相談者
今は固定給+歩合制なので、業績が給与にダイレクトに反映されます。
当初はそれがモチベーションになっていたのですが、最近は常に評価にさらされている環境が「いつまで続くんだろう」と思ってしまいます。

アドバイザー
ずっと結果を出し続けることは大変なことですし、強いプレッシャーがかかりますよね。
いきなり転職、というよりも、まずは現職でペースを落として働いてみるのはいかがでしょう。

相談者
いや、それはちょっと気持ち的に難しいと思います。
自分で言うのも恐縮ですが、同僚たちより結果を出してきた自負があるので、ペースを落とす=同僚に負ける、そんな気がしてなりません。
一方、営業数字に追われない、プレッシャーの少ない仕事がいいなと考え始めました。

アドバイザー
では、在宅勤務やフレックス制など、働き方に融通が利く仕事という点だけでなく、プレッシャーの少ない仕事、という点もより具体的に考えていく必要がありますね。
営業は、数字の達成が見えやすい職種ですが、他の職種にもそれぞれ目標とする指針があります。
例えば納期の締め切りに追われる仕事や、ミスのない正確性を求められる仕事もあるでしょう。
バックオフィス系の仕事であっても、何らかの目標基準を設けているところも少なくありません。
プレッシャーがゼロの仕事はほぼないので、どんなプレッシャーなら“少ない”と感じるのかを考えていくことが大切です。

相談者
確かに、そう言われると、営業だけが大変ということではないですね。
同じ営業職でも、歩合制の度合いが少ない営業であれば、プレッシャーはだいぶ減るのかもしれません。

アドバイザー
そうですね。
例えば、個人の成績がダイレクトに反映されるものと、チームでの働きが評価されるようなものとでは、働く環境がまた変わるかもしれません。
そのため、どんな営業スタイルを望んでいるのか、なども整理してみるとよいです。

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企業側の視点で、自分がどう貢献できるかを考えよう

アドバイザー
転職活動では、求める条件だけではなく、企業側の視点になり、「自分がどう活躍・貢献できるか」を考えることが大切です。
企業側としては、転職理由が「スローライフを送りたい」では、なかなか採用できません。

相談者
確かに…。
そんな転職理由だと、自分のことしか考えてないと思われますよね。
営業は大変だから営業以外の仕事がしたい、と漠然と考えていたのですが、企業視点になると、営業経験を活かした転職じゃないと難しいでしょうか。
20代後半の頃は、経理の知識も付けたくて、簿記の勉強をしたこともありました。その知識が活かせるバックオフィス業務の可能性もありますかね。

アドバイザー
仮に直近の業務が経理職でしたら、経理の実務経験と知識があることで選択肢は広がったかもしれません。
ただ、営業一筋というご経歴がありますので、そこで培った知識・経験を基点に、他の仕事にどう活かせるかを考える方が現実的でしょう。
Kさんが、長く営業で活躍し続けられた強み、お客様からいただいた評価はどんな点でしたか。

相談者
自分の強みは、個人向け営業で培った対応力だと思っています。
お客様の話をとにかく聞いて、相手のペースを大切にしてきました。
必要だと思えば情報提供や商品提案をしますが、短期的な受注につながらなくても、焦らずにコミュニケーションを重ねる。
そうして信頼関係を築いてきたので、お客様や周りのメンバーと丁寧な対話が必要な仕事には、スキルや経験を活かせるのではないかと思っています。

アドバイザー
いいですね。
営業のスキルを活かす選択肢として、既存顧客のフォローを中心とした営業、販売代理店向けの法人営業でしたら、お客様対応の負担が少し少なくなるかもしれません。
営業職以外でも、例えば、対個人向けのカスタマーサポートであれば在宅勤務が可能で、Kさんのスキルを活かせるのではないでしょうか。
他にも営業経験を活かして、人事の教育研修部門で営業向け研修を担当したり、営業職向けの研修講師を目指したりしてもいいかもしれません。
また、人材領域の就職・転職アドバイザーも、個人の人生に寄り添うという点で、親和性がありそうです。

相談者
なるほど。
営業経験をどう活かすかを考えていけば、ほかの業種・職種にも可能性を広げていけるんですね。

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Kさんの希望条件に合う企業の探し方とポイント

アドバイザー
単に「スローライフを実現したい」という視点で企業を探していくと、条件面だけに目を向けがちです。
希望条件は押さえつつも、応募時に確認しておきたいポイント、転職にあたり知っておくべき点も考えていきましょう。

フレキシブルな勤務体制が整っている会社を選ぶ

アドバイザー
時間や場所に融通が利く、という点でまず外せない条件は、フレックスタイム制やリモートワークが可能なところでしょう。
転職サイトでは「フレックス勤務可」「在宅勤務可」「副業可」など条件面で企業検索できるところもあるので、そこから絞り込むのも一つの方法です。

相談者
なるほど。どんな企業があるのか、さっそく見てみたいと思います。
勤務時間や場所がフレキシブルな企業への転職の際、意識すべきことはありますか。

1日の労働時間や残業時間、年間休日を事前に確認する

アドバイザー
1日の労働時間や残業時間、年間休日数等は、応募段階か選考に進んだ段階できちんと確認するといいでしょう。
残業時間などは求人情報に記載がありますが、それが実際の働き方と相違がないかを聞いてみましょう。

相談者
確かに…。
場所や時間が自由になった分、働きすぎてしまうケースなんかもありますしね。

アドバイザー
はい。
在宅勤務で自由な働き方を始めたのに、オンとオフが切り替えられなくなっては本末転倒です。
自分で仕事を管理して進める、という意味では、セルフマネジメント力がより必要になります。

会社が発信する情報や社員の働き方をチェックする

相談者
在宅勤務が多い場合は、労働時間の管理をどう進めているのかも気になるところですね。
会社がフレキシブルな職場環境を推奨していても、働いている社員視点では「在宅勤務になってから、家でいつまでも仕事をしてしまう」「会議が詰まって休憩もとれない」というケースがあるかもしれません。

アドバイザー
まさにそうですね。
社員の皆さんが実際にどう働いているのか、企業側が発信している情報を社員インタビュー記事でチェックするのも一つの方法です。
あるいは、選考の段階で、同僚となる社員の方や上司の方との面談を設定してもらい、具体的な働き方や1日のスケジュールを聞けるとよりいいでしょう。

正社員以外の雇用形態も検討する

アドバイザー
自由な働き方やゆったりとしたワークライフを考えるのでしたら、派遣社員や業務委託などの雇用形態も含めて、広く検討してもいいかもしれません。
正社員で完全在宅勤務の求人は増えていますが、競争率が高いのが現実です。
雇用形態を変えることで、給与面では今よりも下がる可能性は高いですが、Kさんには何が合っているかを模索してみるのも、転職活動の一環として大事なことです。

相談者
そうですね。
自分なりのスローライフを実現するために、何が譲れない条件で、どこは妥協できるのかを、改めて整理したいと思います。

志望動機や転職理由をきちんと言語化する

アドバイザー
企業側の視点としては、今までずっと最前線で働いてきた方が、「ゆったりと働きたい」と言って志望されても、「うちには合わないのではないか」「時間に余裕のある働き方に、物足りなさを感じるのではないか」と懸念される可能性があります。
「何を大事に、どんなライフスタイルを実現したくて転職をするのか」「どんな経験やスキルを活かして貢献できるのか」など、志望動機や転職理由を言語化することが大切です。

参考動画:志望動機の伝え方

参考動画:転職理由の伝え方

相談者
時間や場所の制約から自由になることでラクになると考えずに、フレキシブルな環境の中で、どんなスキル・経験で貢献するのかなど、企業の立場になって企業探しをすることが大事なんですね。

アドバイザー
そうですね。
もしかしたら、他の企業と比較検討した上で、現職に留まる選択肢も出てくるかもしれません。
それに、少し休職したり、長めの休暇をとったりとリフレッシュするだけで、「また営業を続けてみよう」と気持ちが変わるかもしれません。
また、社内異動により個人向け営業から離れれば、働き方がガラッと変わり、Kさんの理想に近づく可能性もあります。
視野を狭めずに、ぜひいろんな選択肢を考えていってほしいです。

相談者
わかりました。
在宅勤務やフレックス制など、自分の希望条件と企業側の視点を照らし合わせながら、志望動機や転職理由などを振り返ってみます。ありがとうございました。

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記事作成日:2021年9月15日 WRITER:田中瑠子 ILLUST:安西哲平 EDIT:リクナビNEXT編集部
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※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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